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原発の再稼働問題に揺れる日本。
代替えとなる火力発電の原料コスト増が今後も続くと予想されることから、安価で安全なエネルギーの安定供給の必要性の声が日増しに高まっています。
また、温暖化などの地球環境問題の観点からも、より安全な自然エネルギーへのシフトは避けられない流れになると予想されます。
今までと全く異なる新しいエネルギー技術への期待が今までになく高まってきているのは間違いありませんね。
そこでこのブログでも
再生可能エネルギーを中心に、日本において10~20年で実用化が可能と思われる期待の新エネルギー技術を紹介していきます。
第4回目は「
高温岩体発電」です。
以前ご紹介したように、一般的な
地熱発電は、地下にある天然の熱水や蒸気のたまり場(貯留層)に井戸を掘って自然噴出させ、噴出した熱水や蒸気を使って発電します。天気や風などの自然条件に左右されずに発電できるのは大きな強みです。
しかし、天然の貯留層を探り当てるための探査や評価にコストがかかり、事業としてのリスクが大きいのが難点です。そのため、世界第3位の地熱資源量を持つ日本ですが、十分に普及しているとは言い難い状況です。
こうした
地熱発電の課題をクリアする技術として開発が進められいているのが「
高温岩体発電」です。
≪「高温岩体発電」の仕組みについて≫ 「
高温岩体発電」とはどんなものかを簡単に言うと
『地下深くにある高温の岩の塊に地上から大量の水を送り込んで、回収した蒸気や熱水でタービンやボイラーを稼働させて発電させる』というものです。
「
高温岩体発電」の方法を具体的に説明します。
①熱源となる花崗岩に向けて深さ数キロメートルの坑井(注入井)を掘削する。
②坑井に高圧水を注入して水圧で岩盤に亀裂を作り、人工の貯留層を作る。
③この貯留層めがけて別の井戸(生産井)を掘り、大量の水を送水ポンプで注入する。
④岩盤の熱で加熱された熱水と蒸気を取り出して発電する。 というものです。下に「
高温岩体発電」の模式図を示します。

(『日経エコロジー』の2010年7月29日付の記事から抜粋)
もっと詳しく知りたい方は、
資源環境技術総合研究所のHPなども参照して下さい。
≪「高温岩体発電」の利点≫ 「
高温岩体発電」は、現在の
地熱発電の利点の他に次の利点が考えられます。
①熱水資源がなくても熱源となる岩盤のみで発電可能 従来の
地熱発電が、自然に湧き出る熱水や蒸気を利用するのに対して、「
高温岩体発電」は強制的に水を地上から送り込むことで蒸気を作り出しますから、原理上、高熱の岩盤さえあればどこでも発電できます。
火山大国である日本では、地表近くに熱水資源がなくても3km以上深く掘れば、300~400℃の熱を持った岩盤が存在しますから、日本全国、どこでも設置できる可能性があるとも言えるでしょう。
②水資源源枯渇のリスクを心配しなくて済むこと ①と同様の理由で、
地熱発電を利用する上で常に問題となる、付近の温泉のお湯が枯渇しないかという懸念についても考えなくて済むようになります。
地下で発生する熱水資源を利用しませんし、そもそも温泉の近くに発電所を建設する必要もなくなります。
≪「高温岩体発電」の課題について≫ 「
高温岩体発電」はかなり以前から研究が進んでおり、技術的な問題はかなりクリアされているようですが、以下のような課題があります。
①貯留層形成の技術が不十分 上で述べた通り、「
高温岩体発電」では、地上と数キロメートルの地下深くで水を循環させなければならないので、熱源となる岩盤の近くに熱交換面となる人工の貯留層(熱水だまり)を作る必要があります。
貯留層は、高圧水によって岩盤を破砕する方法(水圧破砕法)によって作りますが、まだ経験が不足していることもあり、最適な条件(水圧の大きさや破砕する位置など)を決める技術は確立していないようです。
②環境への影響の調査が必要 「
高温岩体発電」システムでは、大量の水を相当の高圧で地下に送り込むことになります。
送り込むのは水のみなので、有害物質によって地下水が汚染される、というような心配はほとんどありませんが、水圧による亀裂の進行の具合、汲み上げてくる高温高圧の蒸気や熱水による土壌へ影響などの環境への影響については、慎重に調べる必要があります。
≪「高温岩体発電」のこれから≫ 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が平成5年度に行った調査で、国内の有望とされている地熱地帯を29カ所のみでも、温度が250℃以上で探さが3kmまでの高温岩体資源を利用することにより、少なくとも2900万キロワットの発電ができるとの試算結果が出されています。
実用化に向けて、国内ではすでに電力中央研究所が秋田県の雄勝で、NEDOが山形県の肘折などで、1~2kmの井戸を掘って水の注入と蒸気の抽出実験を進めてきました。
「
高温岩体発電」システムの開発には、日本以上に米国と豪州が積極的に取り組んでおり、多くの実証プラントを建設しています。そのうちの一つ、オーストラリア大陸中央部のクーパーベイズンで大規模な実証プロジェクトが2002年から行われています。
このプロジェクトには日本からも、電力中央研究所、産業技術総合研究所、東北大学などが技術協力として参加しています。現在27万5000キロワットの大規模プラントが建設中で、将来的には100万キロワットまで拡張する計画とのこと。
上手くいけば、日本でも大規模な「
高温岩体発電」開発が本格化するのは間違いありません。期待したいですね。
7月から施行される
再生可能エネルギー特別措置法による完全固定価格買取制度も強力な追い風になりますね。官・民が一体となって協力し、モノにしてほしい技術です。
今後の成行きに注目していきたいです。
※この記事に載せた数値データや文章の一部は「
再生可能エネルギーがわかる (西脇文男 著 日本経済新聞出版社 刊 )」のⅡ章より引用させて頂きました。
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お薦めの本の紹介です。
本田直之さんの書かれた『
ノマドライフ』です。
最近、至るところで耳に入るようになった『
ノマド』という言葉。
『
ノマド』とは、もともと『遊牧民』を指す言葉だったようですが、転じて、『「オフィスのない会社」「働く場所を自由に選択する会社員」といったワークスタイル』(はてなキーワードの検索結果より)を意味する言葉として使われていますね。
時間と場所を拘束される、一般のサラリーマンにとっては、夢のようなおいしい働き方ですね。
4,5年前まではそのようなワークスタイルは、ほんとにごく限られた恵まれた人だけの話で、現実的とはとてもいえませんでしたが、今は実現可能な話として堂々と論議されているのですから、時代の流れを感じます。
自分が『
ノマド』になれるかどうかはともかく、大勢の人が実際にそのような働き方をしている事実があるのですから、不可能であると決めつけることはないでしょう。
『
ノマド』とは、どんなものなのか?『
ノマド』となるために必要なこととは何か?
興味深く拝読させて頂きました。
著者の
本田直之さんは外資系銀行などを経て、ベンチャー企業への投資事業を行うかたわら、少ない労力で多くの成果をあげる「レバレッジマネジメント」という独自の方法でアドバイスなども手がけられています。
そちら方面の著書も多数書かかれていますね。
現在は、日本とハワイの2カ所に拠点を構え、両方を行き来される生活を送られていて、
ノマドライフを自らエンジョイされています。
◎『ノマド』的な生き方とは? まず、本田さん自身のイメージする『
ノマド』について、最初に以下のように述べています。
「オフィスをもたずに、いろいろなところで仕事をする」
「インターネットを活用し、モバイルを駆使した働き方」
ノマドと言えば、こうした定義が一般的かもしれません。
~
しかし、わたしが実践し、本書で述べようとしている「ノマドライフ」は、より生き方の本質にかかわる話です。
~
仕事と遊びの垣根のない、世界中どこでも収入を得られるノマドビジネスを構築し、2カ所以上を移動しながら、快適な場所で生活と仕事をすることで、クリエイティブや効率性、思考の柔軟性が向上し、それがいいスパイラルになるライフスタイル。
これがわたしにとっての「ノマドライフ」です。
「ノマドライフ」 Prologueより 本田直之:著 朝日新聞出版:刊
『仕事と遊びの垣根のない、世界中どこでも収入を得られるノマドビジネスを構築し、2カ所以上を移動しながら、快適な場所で生活と仕事をする』ですか・・・なるほど、今までの一般的な常識では考えられない働き方ですね。
クラウド技術などITの進歩によって、ノートパソコン一つあれば世界中どこでも同じ仕事環境が作り出せるようになったことで実現した新しいスタイルと言えるでしょう。興味は高まります。
本編では、本田さん自身の体験を元に、
ノマドライフの考え方とともに、実践のための具体的なノウハウが色々述べられています。
ここでは、印象に残ったいくつかをご紹介します。
◎「ベーシックインカム」の確保を! 確かに魅力的な
ノマドライフですが、誰でもすぐになれるものではないことは、社会人の方ならばお分かりだと思います。
本田さんも、
ノマドライフへの準備は会社で働きながら周到に行なった方がいいともおっしゃっています。
ここでは、必要最小限、継続的に入ってくるお金のことを「ベーシックインカム」と名づけます。このベーシックインカムを確保しつつ、ほかの仕事の可能性を模索していきましょう。つまり、会社勤務をしているのであれば、その仕事をきちんと続けながら、ほかにできるビジネスはないかと試行錯誤していくのです。
「会社員は自由がなくていやだ!」と言う人もいますが、ベーシックインカムは保証されたうえである程度の自由が利くのが会社員という立場。「復業」を認める企業も増えてきている時代ですから、このメリットを最大限に活かさない手はありません。
「会社員だからノマドライフはできない」ではなく、「会社員だからこそ、ノマドライフの準備が安心してできる」と気持ちを切り替えるといいでしょう。
「ノマドライフ」 Chapter2 より 本田直之:著 朝日新聞出版:刊
本田さん自身も、今のライフスタイルを築くのに15年以上の年月が掛かったと述べられていますから、なんの準備もなしに飛び込めるような甘い世界ではないということは間違いありませんね。
◎ 「デュアルワーク」を目指せ! 組織に属せず働く
ノマドワーカーは、自分自身が「ひとつの会社」であるという見方もできます。
通常の組織では、分業で行なっていたことも、全て自分で行うことが必要となります。
普段の仕事も、ひとつの業務だけを淡々とこなすだけ・・・というのでは、とても生計が立たないでしょう。
ここで必要となってくるのが「デュアルワーク」という考え方です。日本語に訳すと「複業」となるのでしょうか。
つまり、全く違ういくつかの事業を同時に行う必要があるということです。
今の仕事を続けながら、自分の興味のある別の分野のビジネスを色々開拓しなければなりません。
そのためのコツを、本田さんは以下のように述べています。
デュアルワークになりうるもうひとつの仕事とは、今の仕事と引き換えに手に入れるものではありません。“ながら”で十分、見つけれられます。むしろ、それくらいゆるい気持ちで、余裕を持って模索するべきだと思うのです。
もちろん、その仕事が、将来的には「本業」になる可能性も大いにあります。しかし、最初から「本業」と意気込むのは、おすすめできません。
そもそも、「本業」などなくていいというのが、わたしの意見です。「仕事は一つ」という思い込みは、捨ててしまっていいでしょう。
~
望ましいのは、一つの仕事にこだわらず、種をいろいろ蒔いておくことです。長期的な視点で複数のビジネスをやってみれば、そのうちどれかが育ってきたりします。
「ノマドライフ」 Chapter2 より 本田直之:著 朝日新聞出版:刊
◎アフォーダブル・ロケーションという発想を! 本田さんは、
ノマドライフを成立させるための知恵として、アフォーダブル・ロケーション(affordable location )という考え方を提案しています。
アフォーダブル・ロケーションとは簡単に言うと、地方に住みながら、仕事は都心部で主に行って、生活費を節約することです。
「住居費や食費などの生活費を低コストに抑えることができ、リーズナブルに生きられる場所に住みながら、本社がある首都圏と同じ給与体系で働いているということです。
わかりやすくいえば、入ってくるお金は都心並みに高く、生活費は地方並みに低い。単純に差し引きすれば、可処分所得が増えます。
「ノマドライフ」 Chapter3 より 本田直之:著 朝日新聞出版:刊
本社は東京だけれど、生産拠点は全て地方にあるメーカーのイメージに近いでしょうか。
本田さんがハワイと日本の2ヶ所に拠点を持つのも、理に適ったことなのですね。
◎人生にノマドライフという選択肢を持て! 本田さんは最後に、
ノマドライフを真剣に検討している読者に対して、以下のようにエールを送られています。
「これ以上のことは、もうどう調べたところでわからない」
こうした臨界点が来たら、思い切ってジャンプするしかありません。そのためのリスクヘッジは当然ながら準備に含まれているわけですが、「絶対に安全で快適なノマドライフを保証してくれる人」などいないのです。なぜなら、あなた自身の人生なのですから。
不安は受け入れましょう。その上で、不安に支配されないために行動することです。
~
働き方にも生き方にもフレキシビリティを持たなければ、企業も個人もこれからの時代を生き抜いていけません。
ノマドライフは、新しい生き方のひとつの提案、そして新しい心のありようのひとつの提案です。
あなたの人生の選択肢のなかに、ノマドライフをいれてみる。これだけでも、大きな変化を感じ取れると思っています。
「ノマドライフ」 Chapter4 より 本田直之:著 朝日新聞出版:刊
確かに企業もこれからは、正社員を極力抱えこまずに、プロジェクトごとに外部の人間と契約して人件費を減らすなどということが普通に行うことになるでしょう。
そうなるとこれからは『
ノマド』とまではいかなくても、会社などの組織との繋がりが緩くなっていく働き方が求められます。
そういう意味では、本書に書かれた内容は『
ノマド』以外の働き方にも通じるものも多かったです。
特に『何が起こっても自分の力でやっていく』という
ノマド的な「自己責任思考」は、身に付けておいて損はなさそうですね。
まずは自分自身の能力やスキルを高めること。そして、働き方に対する概念を変えていくこと。
その上で、次の進路を決めるべきときに『
ノマド』になることもひとつの選択肢として考慮する、それ位の意識でいた方がいいかもしれませんね。
『
ノマド』的な働き方に、少しでも興味を持たれている方、大いに参考になります。是非ご一読を!
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お薦めの本の紹介です。
中谷彰宏さんが書かれた『35歳までにやめる60のこと』という本です。
中谷さんご自身、この本は以下のような人のために書いたと述べています。
① やらなければならないことが多すぎて、やりたいことができない人。
② やりたいことを、絞り込めない人。
③ 罪悪感を感じて、やめることができない人。 『35歳までに~』とありますが、若い方はもちろん、35歳を過ぎた方にも是非お読み頂きたい一冊です。
僕もそうですが、35歳を過ぎたからこそ自らの経験から共感できる部分が多いです。
本のタイトルの通り、テーマは『やめること』です。
始めることと同様に、いや、それ以上に重要なのが『やめること』です。
時間は誰にでも平等に与えられています。
「やりたいことができない人」は、その貴重な時間が「やりたいこと」以外で人生が埋まってしまっている人です。
中谷さんは最初に以下のように述べています。
やめることを、決めよう 30代は、あれもやらなければ、これもやらなければということが多いのです。
~
僕が言いたいのは、「これはやめてもいいですよ」ということです。
やめる力が、変化を生み出します。
何か新しいことを始めてから、やめるのではありません。
何かをやめることによって、新しいことが始まるのです。
変化する力は、やめる力です。
何かをプラスするのではありません。
何かをマイナスする力が、変化を生み出すのです。
「35歳までにやめる60のこと」 はじめにより 中谷彰宏:著 成美堂出版:刊
本編では、やりたいこと以外を『卒業』するための方法や考え方、心構えなどのヒントが60の項目に分けられて述べられています。
ここでは4つほど、ご紹介させてもらいます。
その3.優等生を、卒業しよう。 『 やらなければならないことをやっている人は、夢を実現できなくなります。
「夢を実現するために『やらなければならないこと』をやっているんです」というのは正論ではありません。
「それでは、どこまでいっても夢にたどり着かない」ということに、早く気づくことです。
人間の寿命は、あまりにも一瞬すぎます。
「やらなければならないこと」をやっていると、それで寿命は終わります。
~
やらなければならないことは、一生なくならないのです。
~
好きなことだけをやっている人は、一見いい人にみえません。
自分勝手な人に感じます。
これは大切なテーマです。
「いい人になろう」「いい人に見られよう」とする人は、カッコ悪くなります。
それが、その人のおそれになります。
「35歳までにやめる60のこと」 第1章より 中谷彰宏:著 成美堂出版:刊
時間が経つのは本当に早い・・・それは、歳を重ねるごとに感じることです。
中谷さんのおっしゃる通り、「やらなければならないこと」をやっていると、それで寿命は終わります。
周りの目を気にすると、自分がやりたいことが分からなくなります。そして結局「やらなければならないこと」必死にやる羽目になります。そんな時間はないのにね・・・
すぐに空気を読んで周りに同調して、言いたいこともやりたいことも出来なくなりがちな人が多い日本。
肝に銘じたい教訓です。
その9.「みんなの言うことをきく」を、卒業しよう。 自分がリスペクトしていない人からは、叱られると「よしよし、自分は間違っていない」と思えます。
リスペクトしていない人と逆のやり方をしていくのが正しいのです。
誰をリスペクトするかが、自分が進んでいく方向の基準となります。
リスペクトしていない人からは嫌われるというのが、自分の生きていく正しい道を選んでいるということです。
すべての人にほめてもらおう、すべての人に嫌われないようにしようとすると、生き方がジグザグになってしまいます。
ムダなことをやって終わります。
蓄積がきいてこないのです。
何か言われるとすぐ動揺して、カッコ悪くなります。
「35歳までにやめる60のこと」 第1章より 中谷彰宏:著 成美堂出版:刊
これも大事ですね・・・この歳になってしみじみ思います。
全ての人意見を聞く必要は全くありません。逆に聞いてはいけません。
絶対的に正しい意見というものはありません。ただ、自分の進むべき方向を考えたときにプラスになるのはどんな考えか、ということです。
沢山の優れたコーチから教わったからといって、一流のスポーツ選手になれるわけではありません。
『リスペクトしていない人からは嫌われるというのが、自分の生きていく正しい道を選んでいるということ』、確かに、これは人生を生きる上での大きな指針になりますね。
嫌われたらいけない訳ではありません。別に、嫌われても気にしなくてもいい人もいます。逆に、嫌われた方がいい人もいるということです。全ては、自分の中の基準に照らし合わせて判断することが大事です。
その15.他人の生き方に干渉することを、卒業しよう。 beは、今この瞬間の意識からなれます。
haveは時間がかかります。
beは、自分の意識の持ち方でしかありません。
「こういうやり方をしよう」と決めるのは、なんの予算も時間もいりません。
誰の邪魔もありません。
嫌われてもいいし、ほめられなくてもかまわないのです。
損得は考えません。
今日からできることで、なんの準備もいらないのです。
「今日からこうしよう」と決めるだけです。
自分がそう思ったことを、まわりのほとんどの人は気づきません。
でも、見る人が見れば「変わったね」とわかります。
「35歳までにやめる60のこと」 第1章より 中谷彰宏:著 成美堂出版:刊
中谷さん曰く、人間には「have」で生きる人と「be」で生きる人の2通りしかない、とのこと。
つまり、何かを“所有すること”に価値を見出す人と、何かに“なる”ことに価値を見出す人のどちらかということです。
『beは、自分の意識の持ち方』、おっしゃる通りです。
なりたい自分をイメージすること、そして、それを持ち続けること。それが全てだと思います。
その36.焦りを、卒業しよう。 キャリアアップは、自分をいかに成長させるかです。
1秒前より1秒あとの自分を成長させるのがキャリアアップです。
勉強を続けていると、自分がなかなか成長している気がしません。
でも、まわりの人は、「すごく変わった」と感じています。
自分の成長は、自分が一番感じにくいのです。
~
日々進化、退化しているのです。
退化に気づかないのは、進化に気づかずにイライラすることよりも、もっと怖いのです。
何かをしていれば、昨日と変わらなくても退化はしていません。
何もしなければ、退化します。頑張っていれば、退化はしないのです。
焦らないことです。
焦ると、やめたくなります。
「キャリア」とは「続けること」です。
乗りかえることではないのです。
続け、つなげていくことで蓄積がきくのです。
「35歳までにやめる60のこと」 第3章より 中谷彰宏:著 成美堂出版:刊
「キャリア」とは「続けること」、これも30半ばを過ぎてようやく実感します。
毎日、一歩でも進むこと。それが数年後には大きな差となります。
焦らず、じっくり進んでいきましょう。
一杯に詰め込んだ袋には、それ以上何も入れることはできません。
何か新しいものを詰めるには、その袋から古いものを取り出さなければなりません。
「始めること」の第一歩は、「やめること」から・・・
本書を読んで、背負い込んだ荷物を少し下ろして、身軽になってみませんか?
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5月12日、横浜近辺は午後から晴れ間が広がっていました。
気温はここ数日より若干涼しめ、肌寒いくらいでした。
この日はJ1リーグの第11節が各地で行われています。
我が
浦和レッズは、アルビレックス新潟とホーム・埼玉スタジアム2002での対戦です。
浦和は前節、ジュビロ磐田とアウェイで引き分けに終わっています。
ゴールデンウィークの連戦も終わり、仕切り直しです。きっちり勝ち点3を確保したいところです。
対する新潟は、調子が上がらず現在は降格圏内の16位に沈んでいますが、何とか這い上がろうと必死に食らいついてくるでしょう。油断は禁物です。
さて、注目のスタメンですが、梅崎司選手が怪我から復帰して2試合ぶりに名前を連ねています。
入れ替わるようにポポ選手がケガで離脱、代わりに前節今季初得点を記録した
原口元気選手が入っています。
試合開始。浦和はいつもの3-6-1。
元気は予想通り、ポポの代わりに1トップに位置しています。
元気には、チャンスメーカーではなく、スコアラー(点取り屋)として大きく成長してほしいので、是非ともこのポジションをモノにしてほしいところ。それにはボールのないところでの動きの質が重要となりますね。
試合は早々に動きました。
11分の浦和、オーバーラップした槙野選手が左サイドを深くをえぐり、ゴールラインギリギリから折り返し、そのボールを中央で待ち受けていたマルシオが拾い、そのまま左足で強烈に突き刺しました。
1ー0、浦和が先制です!
浦和は左WBの梅崎君の復帰が攻撃を大きく活性化させていますね。
この得点シーンもそうですが、浦和の攻撃はほとんどが彼のいる左サイドからでした。
14分、怪我をした平川君に代わり宇賀神友弥選手が入り、そのまま右WBのポジションに入ります。
いきなりのアクシデントでしたが、その後も浦和のペースでゲームは進みます。
左サイドの高い位置でフリーで待ち受ける梅崎君にボールが入り、攻撃の起点としてしっかり機能していますね。
前節危なっかしかったDFラインでのボール廻しでしたが、ホーム埼スタでの試合ということもあり、安定していました。
しかし、新潟が浦和の一瞬のスキを突きます。
29分、新潟のロングスロー。このボールは浦和DFがヘディングでクリアしますが、新潟の選手が拾いシュート、DFがブロックしてこぼれたボールをブルーノロペス選手が右足ダイレクトでシュート、これが決まり1ー1、新潟が同点に追い付きます。
浦和としては、もったいない失点でした。ボールへの寄せが遅くなってしまいましたね。
試合は振り出しに戻りますが、試合展開自体は変わらず、浦和ペースが続きます。
40分過ぎ、宇賀神君の右足のクロスから、中央のマルシオがヘッドで合わせますが、惜しくも枠の外。
前半は、マルシオの直接FKが相手GKに弾かれたところで終了。
浦和は、DFラインからの攻撃の組み立て、前線へのボールの運び方はほぼ狙い通りでした。
あとは、最後の崩しの部分、ラストパスの精度などでしょうか。
新潟は、両WBへのマークは緩く、フリーでボールを持たせてくれることが多いので、前半同様、ここを起点に攻撃を強めたいところ。
注目の元気は、まだ動きに戸惑いが見られる場面が多く見られましたね。
頭の中である程度は理解しているのでしょうけど、実際にピッチでイメージ通りに動くのはやはり難しいのでしょう。試合の中で慣れるしかないのかもしれませんね。
それでも、マルシオとワンツーで抜け出し右足で惜しいシュートを放つシーンや、柏木君のクロスに飛び込みヘディングシュートするシーンなど攻撃に絡むシーンも度々見られました。
後半開始。
試合の展開は前半の流れを引き継ぎますが、運動量が落ちてきたためか徐々に中盤が空いて、お互いにゴール前に攻め込むシーンが増えてきました。
残り20分くらいからは、完全に間延びしてカウンターの応酬。
攻守が目まぐるしく入れ替わり、シュートチャンスが両チームに訪れます。
決定的なシーンもいくつかありましたが、両チームDF陣の体を張った踏ん張りでゴールを割らせませんでした。
85分、攻守に大奮闘した梅崎君に代わってエスクデロセルヒオ選手が入りいます。
セルは久しぶりの登場です。そのまま左WBに入っていますね。
さらに90分、元気に代わってデスポトビッチ選手を投入。
ロスタイム3分間もスコアは動かず、試合終了。そのまま1ー1の引き分けとなりました。
浦和としては、十分勝てた試合なので悔しさが残る試合でした。
前半のうちに追加点が取れなかったのが痛かったですね。
後半、浦和のパフォーマンスがガタっと落ちたのは、単に体力的な問題なのでしょうか。
それならば、選手交代のタイミングがもう少し早くてもよかったかもしれません。
選手を迎えるサポの反応も、拍手の中にブーイングも混じるものでした。
思うような結果ではなかったので、彼らの気持ちは分かりますが、個人的には、それほどひどい内容の試合だったとは思いません。
特に前半の内容は評価に値すると思います。
攻撃の組み立てには成長の跡が見られました。槙野君のオーバーラップの回数も増えたし、タイミングも効果的でした。
守備も新潟のカウンター中心の攻撃にしっかり対応していました。特に坪井君の一対一の強さは光っていましたね。
あとは最後のフィニッシュの部分、そこが上手く合いません。前線選手のイメージが共有されていませんね。
今後の大きな課題でしょう。一つ一つクリアしていくしかありません。
1トップの元気も、試合から消えている時間帯が多かったです。
後半は右サイドを突破した宇賀神君のラストパスに反応して飛び込みシュートを放った場面が唯一の見せ場だったでしょうか。
元気もパスを引き出そうと必死に動いてはいるのですが、そこにボールが出てこない。
パスの出し手の問題もありますが、元気の動きの質にも問題があるのでしょう。
中盤に下がってボールをさばいているシーンがめにつきましたが、それでは元気の良さが出ないし、相手も全く怖さを感じません。
元気には常にDFラインの裏を狙う意識を持って、なかなかボールが来なくても辛抱強く点に絡むポジション取りをしてほしいです。
このシステムの1トップを永年務めてゴールを量産している、サンフレッチェ広島の佐藤寿人選手の動きを是非とも参考にしたいところ。次戦以降に期待します。
選手と埼スタに参戦したサポの皆さんはお疲れ様でした。
来週はまた同じ埼スタで戦うことが出来ます。間にナビスコ杯が入りますが、長距離の移動や前泊がないのは疲労の溜まる浦和の選手達、そしてサポにとってもラッキーかもしれませんね。
しっかりリフレッシュして、次の戦いに臨んででもらいたいところです。
頑張れ、
浦和レッズ!!
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スポーツ週刊誌「Number」803号の記事からについてです。
今号は、開幕まで数ヶ月に迫ったロンドン五輪に出場を決めている、男子
サッカーU-23
日本代表の特集でした。
ドルトムントの主力としてドイツブンデスリーガ制覇に貢献した
香川真司選手をはじめ、宮市亮選手、酒井高徳選手などすでに欧州の主要リーグで活躍している若手らのコラムが巻頭を飾っています。
日本の男子
サッカー界は、彼らに代表されるように、二十歳そこそこの選手の活躍が目覚しいです。
海外組だけでなく、国内でもすでにJリーグで主力として欠かせない戦力となって選手ばかりです。
彼ら90年代以降に生まれた世代はいわゆる「ゆとり世代」と言われ、一般的に上の世代から「言われたことしかやらない」とか「 怒られるとすぐに逆ギレする」とか何かと批判されがちです。
しかし、彼らの活躍ぶりをみると、それは偏見であり意外と期待ができるのでは・・・という気もしてきます。
コラムの中の彼らのコメントを読むと「ゆとり世代」の特徴が見えてきます。
もちろん彼らのような若者だけではないでしょうが、「ゆとり世代」の一般論としては興味深いです。
以下、この年代の選手の特徴を簡単にまとめてみました。
◎情報化社会の申し子 彼らは物ごころついた時から、身の回りにパソコンや携帯などの機器が揃ってインターネット環境が充実して、それらになじんでいます。「デジタルネイティブ」と言われる新世代の若者達です。
CS放送やインターネットの動画サイトで簡単に海外の
サッカーを観戦できます。つまり、実際に欧州まで足を運ばなくても、本場の超一流選手のプレーを観ることができるわけです。
彼らとほんの数年しか歳の変わらない槙野智章選手ですら、以下のように述べています。
「えー、まず活躍の理由として思うのは情報の豊富ですよね。今の若い選手は、CS放送でヨーロッパの映像を見られる。クラブワールドカップも10日間かけて日本でやる。僕らの頃は相当頑張らないと映像は見られなかった。Jクラブのユースにいてもです。
~」
「Number 803号」に掲載のコラム 「槙野智章の主張」より 吉崎エイジーニョ:文 文藝春秋:刊
小さい頃から常に世界最高峰の選手のプレーをイメージして練習できるのですから、技術的に上手くなるのは当然かもしれません。
それにしても、IT技術の進歩の早さに改めて驚かされますね。
◎自己主張をしっかりする 現在、ドイツでプレーする宇佐美貴史選手はインタビューで以下のように述べています。
―― 口が悪いというのは、練習で言い合う?
「だって自分の意見があるヤツばかりだから。みんなメディアに出ても、ちゃんとしゃべれますしね。それは日頃から思っていることを、ただ言っているだけ。いいですよね、へんに謙虚じゃないのは」
―― 謙遜しすぎないと。
「思っていることを、そのまま言えばいいだけ。嫌われようが、好かれようが、みんなそんな気にしないと思います」
「Number 803号」に掲載のコラム 「オレらの世代は向上心がすごいんで」 より 木崎伸也:文 文藝春秋:刊
2月に行われたロンドン五輪最終予選の大一番、ライバルのシリアとの直接対決で痛恨の黒星を喫したU-23
日本代表でしたが、その敗因を一人で背負い込んだがGKの権田修一選手でした。
このチームのキャプテンでもある彼は、「2失点はいずれも自分のミスだ」と潔く認め、以下のように述べています。
「間接的に伝えようとする人、いるじゃないですか。でも、そういうのが嫌なんです。ミスはミス。だから自分もはっきり言うし、相手にもはっきり言ってもらいたい」
「Number 803号」に掲載のコラム 「なんかスゴイぜ若者たち。」より 蓮實重彦:文 文藝春秋:刊
周りを空気を気にして、なかなか思ったことを口にできない日本人が多いですが、彼らにはそんな中途半端な気遣いはないようです。
思ったことを言うことで一時的にその場の雰囲気が悪くなったとしても、わだかまりを次に引きずらないことが大事ということでしょう。
本音で言い合った方がお互いの信頼感は増して意志の疎通が図れることを理解しています。
ツィッターやフェイスブックなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)の普及も見逃せません。
彼らにとって、自分の意思や考えを他人に伝えたり、外の世界に発信したりすることはごく自然なことなんでしょう。
◎冷静な自己分析ができる 人生の全てをバブル崩壊後の「失われた20年」と呼ばれている不景気の時代に過ごしてきた彼ら。
上の世代が思うより冷静に自分自身と周囲の状況を分析し、自分達の置かれた立場や実力をしっかりわきまえているようです。
香川選手についての以下のコメントが印象的です。
瀬田はあるとき、香川とバルセロナのサッカーについて話す機会があった。瀬田が「(香川選手も)その中に入れるよ」と冗談ぽく言ったところ、香川はこう返してきたという。
「そりゃやれますよ。だって、周りがいい選手ばかりですもん。走ったら必ず足元に、いいパスが来るでしょ」
「Number 803号」に掲載のコラム 「カガワシンジが持つ「新世代の価値観」。」より 木崎伸也:文 文藝春秋:刊
バルセロナは、
サッカーの本場・欧州でも一二を争う最高峰のチームです。
そのチームの中に入っても、自分は十分やっていける・・・人によっては「自惚れ」や「過信」と受け取るかもしれません。
しかし、日本での評価はともかく、ドイツでの香川選手の評価は、すでにフランス代表の主力であるリベリー選手やオランダ代表で活躍しているロッベン選手と同レベルとのことですから、過大評価とは言い切れない。
むしろ、客観的で妥当な自己評価を持っていると言えるではないでしょうか。
彼らは共通して自分を過大評価せず、過小評価もしない冷静な視点を持ち合わせています。
そして、あくまで自然体です。自分をよく見せようとか、変に力んだところが全くありません。
雑誌にも載っていますが、私服を身にまとった彼らは普通の若者と全く変わりないほどナチュラルです。
判断の基準が彼ら自身のあるから、周りから持ち上げられて調子に乗ることもなく、評価されなくても腐ることはなく、それに一喜一憂することはないのでしょう。
自分の長所と短所をしっかり見極めて、自分が勝負できるストロングポイントを磨くことを怠りません。
ピッチ上で見せる彼らの自信に満ちたプレーは「これは自分は絶対に負けない!」という武器を持っているという自負からでしょう。
◎個人主義をチーム(集団)に活かす 彼らに共通するのは「自分が
サッカー選手としてどこまでやれるのか」が一番の関心事であるということ。
チームとしてどうこうという以前に、一人のプレーヤーとして成長したいという強烈な向上心が伺えます。
他との比較ではなく、あくまで「最高の自分」になるための挑戦という感じです。
多くの選手が海外を目指すのも、このような高い意識の表れではないでしょうか。
その一人宇佐美選手は、移籍当時所属していたガンバ大阪ではすでにレギュラーの座を確保していました。
それを投げ打って海外に移籍した理由について以下のように述べています。
「今までに味わったことのがない苦しさを感じるだろうと思った。そこにあえて飛び込んで、一皮むけたかった。あえて苦しい思いをしにきた。まあ、もしここで競争のい勝てば、いきなり世界のトップに出られる、というところにも魅力を感じていたんですけどね」
「Number 803号」に掲載のコラム 「オレらの世代は向上心がすごいんで」 より 木崎伸也:文 文藝春秋:刊
あわよくば、世界のトップへ・・・と考えるところが、なかなかしたたかですね。
うまくいかなくても、貴重な経験が積めます。自分のプラスになることは間違いないと判断したのでしょう。
彼らの基本スタンスは「個々の力を高めることがチームを強くする一番の方法」ということ。
それぞれがストロングポイントを磨き、それをいかに組み合わせ、補い合うかということに力を注いでいます。
浦和レッズに所属する
原口元気選手を例にとりましょう。コラムには以下のような記事が載っています。
得意のドリブルで相手ゴールに突進していく様は、時にわがままな少年の印象さえ与える。チームメイトを活かすことは彼の課題だが、しかしそれはアタッカーとしての独占欲ではなく、チームに貢献したいと願う強い気持ちに起因している。その言葉にも、彼なりの責任感が伴っている。
「呼ばれるって決まってからは、自分に思いっきりプレッシャーをかけました。僕自身、それまでずっと、あのチームの力になることができなかった。チームが苦しい時に助けることができなかったので、絶対に結果を残すということしか頭になかった。偶然が重なってもらえたチャンスだったので、これを逃したら次のチャンスはないと思って。そういう覚悟でシンガポールに行きました」
「Number 803号」に掲載のコラム 「なんかスゴイぜ若者たち。」より 蓮實重彦:文 文藝春秋:刊
彼もただ自分のエゴでドリブルをしている訳ではないんです。
自分がドリブルを仕掛けることにより、相手のマークが自分に集中するし、ファールをもらえる可能性もある。
自分を長所を生かし、チームの力になるには、ドリブルの威力を更に磨いて決定的な仕事に絡むしかない、と自分でもよく分かっているんでしょうね。
時にわがままに見える彼のプレーも、彼なりに責任感を感じているし、ちゃんと理由があってのことです。
普段、あまり感情を表に出さずに「何を考えているのか分からん」と言われがちなゆとり世代の若者達。
意外と何も考えていないようで、意外と冷静に自分や周りのこともしっかり考えているのでしょう。
もちろん、将来のビジョンもしっかりして、自己研鑽に励む若者が多いと聞きます。
不景気しか知らない彼らは、自分の身は自分で守らなければいけないという意識がもともと強いのでしょう。
彼らの中には、会社などの組織には最初から頼らない、というような自立した考え方の人も多いです。もちろん、海外に視線が向いている人もね。
僕ら団塊ジュニア世代ももうかうかしてられませんね。追いつかれないようにしなければ・・・
彼らからも見習うべきところは見習わないと。
それはともかく、若い選手が世界で活躍することは、今の日本の数少ない明るいニュースであるのは事実です。
ロンドン五輪でも、日本の将来を明るく照らす「ゆとりの星」達の活躍にも期待したいですね!
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お薦めの本の紹介です。
猪瀬直樹さんの『決断する力』です。
猪瀬直樹さん(@inosenaoki)は、著名なノンフィクション作家です。
現在は東京都副都知事を務められ、歯に衣着せない発言と豊富なアイデアで、石原慎太郎都知事の右腕として日々奮闘されています。
猪瀬さんの大きな武器の一つに「決断力」があります。
それが最大限に生かされたのが、2011年3月11日に発生した東日本大震災でした。
未曾有の大惨事で情報が錯綜し、多くの行政システムが麻痺し混乱が広がる中、猪瀬さんはツィッターなどを通じ、必要と思われる情報を拡散、また、通常のルートを介さずに東京消防庁の消防艇を出動要請するなど、獅子奮迅のご活躍でした。
多くの行政機関のトップが、あまりの情報の少なさに行政判断を下せなかった中、猪瀬さんはなぜ、迅速な意思決定を下すことが出来たのでしょうか?
◎ 『決断力』の源は? 初めに、猪瀬さんは以下のように述べています。
ほんとうは「たらたら生きる人」はいないはずである。職場の規則にがんじがらめにしばられて意志が萎えたと思いこんでいる人も、自分を見失って生活や家族をしがらみだと釈明する人も、「20代に根拠のない自信とそれに対する迷いを抱えた経験」があった、ただそれを忘れているだけのことなのだ。
決断は、外見では非連続思考のように見えるが、そうではない。粘り強さの果てに、ようやく飛躍することのできる蓄えられた力の結果である。アスリートの肉体が日頃の鍛錬のたまものであるように。
「決断する力」 まえがき より 猪瀬直樹:著 PHPビジネス新書:刊
決断力は、その場その場での臨機応変な対応が必要ですが、それを鍛えるには日頃からの鍛錬が必要であるということですね。
普段からの心掛けが、有事の際にも動じずに冷静な判断を下せる精神力を作るということでしょう。
本編では、東日本大震災での猪瀬さんの体験談、震災での反省を生かすための国や地方行政への提言なども数多く登場し、とても興味深く読まさせて頂きました。
ここでは、「決断力」の人や組織を作るにはどうしたらいいか、にスポットを当てます。
◎ 刻々と変化する状況に対応する まず、有事に遭遇してしまった際に、意思決定者が行わなければならないことについて。
危機は一瞬で過ぎ去るものではない。刻々と変わる状況に合わせて、次々と手を打たなければ、機会はどんどん失われ、場合によっては手遅れとなる。そのためには、できるだけ正確な情報をつかむこと、集まってきた情報をもとにその場で決断を下すこと、そして結論をすみやかに関係者と共有すること、の三点である。
現場の情報を一カ所に集め、そこで決断して、関係者に伝達する。現場は現場で動いているから、情報の流れを整理して、必要な人に必要な情報が行き渡るようにする。情報を吸い上げる仕組みと情報を伝達する仕組みが両方そろっていないと、適切な対策が打てない。
「決断する力」 Ⅰ即断即決で立ち向かう より 猪瀬直樹:著 PHPビジネス新書:刊
日本の行政は有事の際の危機管理マネジメントが全くされていませんでした。
それが白日の元に晒されたのが今回の震災です。
特に、情報伝達の混乱には目を覆いたくなるほどでした。
猪瀬さんは、ツィッターなどのSNS(ソーシャルネットワークサービス)を利用した災害時の非常用情報伝達システムの必要性も訴えています。
◎ 通常ルートを端折って伝える必要 非日常だから、何でもあり。とにかく「何でもあり」をやらなければいけない。思いついたことをすぐに実行に移す。
そのためには、情報を求める人たちのニーズにどれだけ敏感かが大事になる。情報が届かずに空白が生じているとしたら、その間を埋める想像力を働かせなければならない。
もうひとつ、後から責任を追及されると思うと、人間は萎縮して思い切った行動がとれなくなるものだ。「責任は俺がとるから思い切ってやってみろ」という上司の下では部下も力を発揮できるが、「そんなことを許可した覚えはない」と後で梯子を外されることがわかっていたら、誰も大胆な行動はとれなくなる。
「決断する力」 Ⅰ即断即決で立ち向かう より 猪瀬直樹:著 PHPビジネス新書:刊
災害時には、例え上位の意思決定者と連絡が取れなくても、現場の責任者が「やるべきだ」と思ったことは、その場で「やる」と判断すること。
これも今の行政システムだと、なかなか出来ないことです。
システムを変えることももちろんですが、個人レベルでの意識の変化も必要でしょう。
○「変人」の混ざり具合が重要 猪瀬さんは有事の際には、「秀才」タイプの人間よりも周りから「変人」と言われるような独自の考えを持つような人物の方が頼りになると指摘しています。
日本国として何をしなければいけないか、自分独自の価値基準を持っている人は、まわりの人たちから「変人」と呼ばれるけれども、ひとつの世界観を持っているわけだから、まったくブレない。
いっぽう、秀才というのは、隣を見て判断しようとする。他人の物真似は得意で、短期間にそれなりの成果は出すけれど、自分独自の価値基準を持っていない。だから、他人の評価に弱いし、日和見主義になりがちだ。
有事には、秀才は機能しない。危機管理という意味では、ブレない「変人」のほうが緊急時のリーダーに向いている。要するに、組織の中にどれくらい「変人」がいるか。「変人」の混ざり具合が重要だ。
「決断する力」 Ⅰ即断即決で立ち向かう より 猪瀬直樹:著 PHPビジネス新書:刊
猪瀬さん自身が「変人」であることを自ら認めています。
世間一般と少し違う価値基準で生きていて信念がブレない人を「変人」と呼ぶのなら、僕も彼の意見に賛成です。
日本では「秀才」タイプがもてはやされるのは、戦後の教育システムの弊害でもあるでしょう。
猪瀬さんもこの本の中でその点を指摘されています。
◎ 「自己責任の時代」へ 最後に、猪瀬さんは、震災を「想定外」の出来事だとして、責任の所在を明らかにしない政府や東京電力などを引き合いに出し、以下のように述べています。
震災を通して、むき出しの自然の暴力に向き合わなければならないことを、日本人は思い出した。災害を想定外にすることは、戦争を想定外にすることと同じく、戦後社会を蝕んでいた「甘さ」だった。自分たちの甘さに気付いたいま、日本はリスクを想定内として考え、真の主権国家を目指していかなければならない。
同時に、災後社会は「自己責任の時代」ということである。それは個人がすべてを負うのではなく、日本列島で災害を生き抜いてきた記憶を持つ一員として、責任を分担するという意味だ。
震災後には、人々の間で「国難」という言葉が自然に出てきた。災害を生き抜く日本人の共通の記憶が呼び起こされたからだろう。孤立した個人ではなく、共通の基盤、認識の上に立つ個人として戦っていく「災後型の自己責任社会」が求められている。
「決断する力」 Ⅲリスクをとって攻めに転じる より 猪瀬直樹:著 PHPビジネス新書:刊
ただ国や会社にしたがって生きていけばいい、という時代は、この震災を機に完全に終わりを告げました。
これからの時代、国にも企業にも、更には個人レベルでも求められるのは「決断力」です。
自ら状況を判断し、迅速な決断を下すこと。これからは全ての国民が意識しなければいけない時代だということです。
いざという時のために、普段からの準備が大事。
非常食などの防災グッズと共に、いざというときに頼りになる「決断力」を常備しておきたいものです。
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お薦めの本の紹介です。
和田裕美さんの『本番力』です。
和田裕美さんは、現在、コミュニケーションやモチベーションアップのためのセミナーや講演等を中心に国内外で活躍されている方です。そういう方面の著書も多数です。
かつては外資系の英語教材販売の営業で世界でも指折りの成績を誇り、現在では、数千人の聴衆の前での講演を苦もなくこなす和田さん。
しかし意外なことに、もともと人見知りで今でも人と関わるのが苦手だ、と告白されています。
そんなシャイな和田さんがなぜ、仕事では初対面のお客さんや大勢の人の前に出ても、堂々とした態度を取ることができるのでしょうか?
◎ 『本番力』とは? 初めに、和田さんは以下のように述べています。
一般的には、仕事で成功したり人生を充実させるには、自分の欠点を克服して、自分自身を根こそぎ変えないといけないと思っている人が多いのではないでしょうか?
けれど、、私は、そうではないと思うのです。
わずか数分、あるいは1~2時間の「本番」の間だけ、いつもより力を発揮できればいいのです。自分を根本的に変える必要などないし、そんなことがそう簡単にできるはずもありません。
常に勝ち続けるのはとても難しく、日々の大変な努力を要します。でも、普段、どれだけ失敗したり負けていたとしても、「ここで勝負!」という本番でいつもより力を発揮できれば、それだけで十分に人生に活かせます。
私は、この都合のいい考え方を「本番力」と名づけました。
『本番力』 はじめに より 和田裕美:著 ポプラ社:刊
なるほど・・・
『わずか数分、あるいは1~2時間の「本番」の間だけ、いつもより力を発揮できればいい』、言われてみればその通りです。
そして、和田さん自身も『本番力』を持っていた訳ではなく、色々な経験や失敗を重ねていくうちに自然と備わったものだとし、『誰でも身につけられるシンプルなスキル』だ、ともおっしゃっています。
和田さんを語る上で外すことが出来ないのは彼女自らが「陽転思考」名付けた考え方です。
「陽転思考」とは、ただの「何でもかんでもいい方向に捉えよう」というようなポジティブシンキングとは一味違います。
『マイナスを受け入れて悲しみを受け入れて、そこから何かひとつでも「よかった」を見つける』考え方の習慣のことです。
どんな出来事も、捉え方一つでプラスにもなるし、マイナスにもなるということ。
厳しい営業販売の世界で身に付けた彼女の「生き残るための智慧」でしょう。
本編では、そんな彼女が『本番力』を身につけるために『普段からの心掛けている習慣』と『本番に臨む上で心掛けている習慣』に分けて13項目づつ挙げています。
それぞれ、なるほど・・・と納得する項目ばかりですが、ここでは、特に印象に残った3つを取り上げておきます。
01 まずは決意すること 何ごとも、まずはやっぱり「気持ち」から。
繰り返しになりますが、「こうなったらいいな」という願望だけで結果を出した人なんていないのです。結果を出したいのなら、願望を決意に変えることからはじめなければなりません。
願望は心地よいものですが、障害に弱いのです。一方、決意には覚悟が必要ですが、障害に強いし継続されるのです。
「本番に強かったらいいなぁ」というようなあいまいな思いではなく、「必ず本番に強くなる」とここで決意してください。
『本番力』 第2章 より 和田裕美:著 ポプラ社:刊
厳しい言い方かもしれませんが、彼女の言う通りです。
強い決意をするためには、自分が何をしたいのかを明確にする必要があります。
大してしたいと思わないことに対して、そんな強い決意は持てないでしょうから。
そうせざるを得ない状況に自分を追い込むという手もありますね。
11 練習と準備で自信を得る さらに強く自信を持つためにはどうしたらいいのでしょう?
それは自分に嘘をつかないことです。人が見ていないときの自分を好きになって褒めたくなるかどうかが重要なのです。
だから、私は「成長し続ける人生を歩むためにはどのように生きたらいいですか?」と聞かれたら、「自分に嘘をつかないことです」と答えています。「成長し続ける人は、人が見ていないところで努力しているし、自分に嘘をつけないから、そういうところで手を抜くことができないのです」と。
『本番力』 第2章 より 和田裕美:著 ポプラ社:刊
ごもっとも。大いに同感です。
スポーツの世界でも、練習で常にサボろうとしたり、実際にサボっている人が一流になることはありません。
普段の練習から自らの意思で100%全力で取り組まないで、本番だけベストのパフォーマンスを望むのはムシが良すぎるということ。
他の人はともかく、自分だけはごまかすことはできません。
普段から自分をごまかして逃げてばかりいると、そういった「甘え」の部分が、大事な場面でプレッシャーや緊張として表れます。
13 自分は運がいいと思い込む 本番に強い人は運がいいです。いわゆる「持っている」人。
しかし、持っているか持っていないかは、生まれつきで決まるものではないです。
和田さんがおっしゃるには、これも「捉え方の問題」なのです。
運が悪いとか不幸だと思う人は、こうやって自分の持っていないことにばかり自分の意識をフォーカスしがちです。これでは、永遠に不幸です。
~
何を持っているからとか、今はどういう状況だからとかで、「運がいいかどうか」は決まりません。
二人の人がいてその人たちにまったく同じことが起こっても一人はそれを「運が悪い」と思い、もう一人はそれを「運がいい」と捉えるのです。
それは人の思考パーターンの癖であり、私の言葉に置き換えて言うと、陽転思考できる人かできない人かなのです。
『本番力』 第3章 より 和田裕美:著 ポプラ社:刊
「運が悪い」人は、「自分は運が悪い」と言うことで、運の悪さを自ら呼び込んでしまっているということ。
ものごとを前向きに捉える達人、和田さんの真骨頂といえる習慣です。
◎ 「本番」からにげないこと 最後に、和田さんは以下のように述べています。
本番力を身につけるために、自分の人生に起こるさまざまなことから逃げないでほしいのです。本番力の根底にあるのは、勝っても負けても、上手くいってもいかなくても、そこに向かっていった自分を知っているかどうかなのです。
それこそが、あなたらしい本番力が発揮できるようになる秘訣です。
『本番力』 終わりに より 和田裕美:著 ポプラ社:刊
ここで和田さんがおっしゃっている「本番」とは、スポットライトを浴びるような表舞台だけではありません。
大事なのは、日常の小さな「本番」(例えば、2~3人の前でカラオケで歌うというようなことも・・・)で逃げずにこれたかということ。
その小さな「本番」経験の積み重ねが、大きな「本番」で力を発揮するための自信になります。
本番で力を発揮できるようになりたいとお考えの方々、まずはこの本を読まれて「逃げない自分」になろうと決意するのもいいかもしれませんね。
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原発の再稼働問題に揺れる日本。
代替えとなる火力発電の原料コスト増が今後も続くと予想されることから、安価で安全なエネルギーの安定供給の必要性の声が日増しに高まっています。
また、温暖化などの地球環境問題の観点からも、より安全な自然エネルギーへのシフトは避けられない流れになると予想されます。
今までと全く異なる新しいエネルギー技術への期待が今までになく高まってきているのは間違いありませんね。
そこでこのブログでも
再生可能エネルギーを中心に、日本において10~20年で実用化が可能と思われる期待の新エネルギー技術を紹介していきます。
第3回目の今回は「
波力発電」です。
≪「波力発電」の原理について≫ まず、「
波力発電」とはどんなものかご説明しましょう。
「
波力発電」は、その名の通り、海岸で絶え間なく寄せては返す波の力を使って、で電気を作ろうというものです。
方法はいくつかありますが、主流となっている「振動水柱型」と呼ばれる発電方法の原理は簡単に書くと以下の通りです。
①寄せ波によって装置内に海水が流入。
②装置内部の水柱高さが上がる。
③水柱が更に空気柱を押し上げる。
④空気柱の押し上げによって、連結している空気室に一方向の空気の流れが出来る。
⑤空気室内にあるタービン(羽根車)が回転する。 という仕組みです。
OWC(Oscillating Water Colomn)システムとも呼ばれています。
この振動水柱型
波力発電に使われるタービンは、ウェルズタービンといって、往復の空気の流れに対して同じ方向に回転することができる特殊なタービンなので、寄せ波の時だけでなく、空気の流れが逆になる引き波の時も発電可能で、空気の流れを効率よく回転エネルギーに変えることができるタービンです。
もっと詳しく知りたい方は、
中部電力のhpなども参照して下さい。
最近は、「ジャイロ式」と呼ばれる、洋上での波の上下動をそのまま電力に変える浮体式の
波力発電方法も開発されているようですね。こちらは「振動水柱型」の2倍の発電効率となるようです。
今後の
波力発電方法の主力となっていく可能性大ですね。
≪「波力発電」の利点≫ 「
波力発電」は、大きく次の2つの利点が考えられます。
①発電エネルギー効率がとても良いこと 波力は天候などにより大きさに変動はあるものの風力よりも安定していて、しかも昼夜を問わず常に発生しています。
また、寄せ波だけでなく、引き波の時にも発電が可能なこともあり、発電効率としては他の
再生可能エネルギーと比べて、格段に優れています。
面積あたりのエネルギーとして考えると、太陽光の20~30倍、風力の5~10倍とも言われています。
②保守・メンテナンスが比較的容易であること 波力は風力などに比べて安定しているので、
風力発電などに必要な変速ギアを使用する必要ありません。
そのため、構造上、壊れにくくメンテナンスがしやすい設備と言えます。
≪「波力発電」の課題について≫ 大規模な「
波力発電」実用化の実現に向けて解決すべき課題は、以下のようになります。
①建設費や電力輸送コストが高いこと やはり建設コストの高さはネックになります。
海上、海中において大規模な工事が必要となります。作った電気の送電設備も作らなければなりません。
また、
洋上風力発電同様、長距離の送電が必要となるので、電力輸送コストを下げる手段を検討しなければいけないでしょう。
②台風や津波などへの耐久性 海上もしくは海岸に設置する設備のため、台風や地震などで発生する津波にどの程度耐えられるかもポイントでしょう。
特に海中では、流木など色々なモノが流れ着いてきます。それらによって設備が破損したり、取水口が詰まったりする危険性はあります。
津波はともかく、台風が来るたびに壊れて修理が必要になるというのでは、使い物になりません。
③周辺環境に与える影響が不明 日本ではまだ、大規模な
波力発電設備が設置されたことがなく、自然へ与える影響がどの程度なのかは今後、調査が必要となります。特に、沿岸の水産資源への影響は十分な検討が必要です。
≪「波力発電」のこれから≫ 周りが海に囲まれて、波が比較的高い海域が多い日本は「波力」は大きな資源と言えるでしょう。
専門家の計算によると、日本沿岸に打ち寄せる波力エネルギーは 36ギガワットとのこと。これは日本の電力会会社10社の 2009年時点の発電容量(約204ギガワット)の約3分の1に相当する大きなポテンシャルを秘めたエネルギーと言えます。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が作成したロードマップによると、2020年までに小規模・分散電源としての実用化、2030年までに大規模電源の実用化を目指し、最終的には2050年までに7350メガワットの発電規模を実現するとなっています。
発電コストも2030年までに1キロワット時当たり約5~10円まで削減できる予定です。
日本では、三井造船が日本風力開発や東京都などと共同で太平洋沿岸に国内初の
波力発電所を建設する計画を発表していて、すでに試験海域の調査と実証実験に入っているようです。
今年中にも出力2万キロワット程度の発電所を洋上で稼働させる方針としています。
この結果次第で、ほかの企業や自治体にも
波力発電所建設の動きが広がるかもしれません。成果に期待したいところです。
まだまだ未知数なところが多い
波力発電ですが、官・民が一体となって協力し、コスト的な問題もクリアして、是非、実用化してもらいたいものです。
今後の成行きに注目していきましょう!
※ この記事に載せた内容の一部と数値データなどは
「NEDO再生可能エネルギー技術白書(新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が作成 )」の「6 波力発電の技術の現状とロードマップ」より引用させて頂きました。
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お薦めの本の紹介です。
勝間和代さんの『「有名人になる」ということ』です。
勝間さんは著名な経済評論家であり、情報技術(IT)を駆使した仕事の生産性向上についても多くの著書をお書きになっています。セミナーや講演も数多く行なっているようですね。
著書については、このブログでも度々ご紹介させて頂いています。
それにしても、興味を引くタイトルですね。
『有名人になる方法』ではなく、『「有名人になる」ということ』というのが、また勝間さんらしいくていいです。
「有名人になる」というレアな経験を、自ら客観的に見詰めて万人向けの本のネタにしてしまうのですから、さすがです。
勝間さんご自身は、最初から有名人になろうと思っていた訳ではなく、諸処の理由で、食いつないでいくためにやむを得ずならざるを得なかった、とのこと。
もともと目立つことも、人前に出るのも嫌いな“ITオタク”であると自ら認めている勝間さんですが、最初に、以下のように述べています。
でも、何度生まれ変わるとしても、やはり、「自分がなんらかの形で、いろいろな人たちのハブとなって、いろいろな情報を集めることができ、そして、人のチャンスを広げられる仕事をしていきたい」と思います。そしてもし、「有名人になる」ことが、その一番の近道であったとしたら、きっとまたわたしは、同じビジネスを選ぶことでしょう。
つまり、有名人になるということを、「いろいろな人とつながり、その人たちと信頼関係をもつチャンスである」ととらえ直すと、有名人になることの本質が見えてくるような気がするのです。
『「有名人になる」ということ』 はじめに より 勝間和代:著 ディスカヴァー・トゥエンティワン:刊
彼女のいう『有名人になることの本質』とは何か・・・?
本編では、勝間さんらしい詳細な分析がなされていて、とても興味深い内容でした。
ここでは、特に印象に残った箇所をいくつかご紹介していきましょう。
〇有名人になるメリット 勝間さんがこれだけは代えがたいかもしれない思ったこと、それが
「人脈のひろがりによるチャンスのひろがり」です。
わたしの知名度が上がったことで、それが社会的な信用力となって、
「この相手であれば、自分の時間をある程度投資しても、なにか楽しいことがあるのではないか」
と、それなりの人たちが思ってくれた、ということではないかと思います。
人の信用を得るのはとてもたいへんなことです。しかし、有名になることによって、相手がメディアを通じてこちらの言動を見てくれて、そのなかで、「この人ならだいじょうぶ」という心証をもってくれるのなら、こんなにすばらしいことはないと思います。
『「有名人になる」ということ』 第1章より 勝間和代:著 ディスカヴァー・トゥエンティワン:刊
確かに、これは魅力的ですね。いわゆる「ネームバリュー」という奴ですね。
相手も、聞いたことのないどこの馬の骨か判らない人より、顔と名前の通った有名人の方が、情報が多い分安心できるということもあります。
〇有名人になるデメリット 最大のデメリットは、やはり
『見知らぬ人たちから批判され攻撃されることを「日常」と考えなければいけないこと』とだと指摘しています。
傍から見ていても分かるくらいですから、ご本人にはその何十倍、何百倍もの批判の矢が飛んできているのでしょう。
しかし、勝間さんは続けて以下のように述べています。
有名人になると、信頼も、善意も、批判も、悪意も同じように増幅します。それは光と影の関係で、防ぐことはできないのです。防げないものについて心を砕くのは生産的ではないので、ありのままに受け入れるしかないのです。
『「有名人になる」ということ』 第1章より 勝間和代:著 ディスカヴァー・トゥエンティワン:刊
「光と影の関係」ですか。逆に考えると、悪意ある批判が増えるということは、応援してくれる人や協賛者も増えているということですね。そう前向きに割り切るしかないようです。
勝間さんも今ではそういった批判や非難に対しては完全に「スルー」しているそうです。
○有名人になる方法 勝間さんはバラエティなどのロケの待ち時間にお笑い芸人の方々に「なぜブレークする芸人さんと、そうでない人がいるのか」という質問をするそうです。
有名人になったのは「本意ではない」とはおっしゃっていますが、そこまでちゃんとリサーチしているところが、さすがアナリストですね(笑)。
そしてその答えはいつも同じで、
『どのくらい、芸人になりたいと思っているか』だ、とのこと。
また、歌手や俳優さんも同じで、デビューして人気が出る人は見えないところで
『必ずなにか売りものになる「素材」を磨いている』とのこと。
『その磨いた素材を市場に投入して、どこだったらウケるだろうということをせっせと考え続けている』とし、更には、
『その磨いた素材を市場に投入して、どこだったらウケるだろうということをせっせと考え続けている』とも述べています。
なるほど・・・これは何もタレント稼業だけでなく、すべての職業に通じることですね。
そしてもう一つ大事なこと、それが
『発信し続けること』です。
さらに最近はインターネットがありますから、自分でブログやSNSで発信を続けていれば、こちらから企画を送らなくても向こうから見つけてくれる時代でもあります。
商品性を磨き続けること × その商品があるということを発信し続けること
を繰り返していれば、市場は意外と早く、あなたの価値を見つけてくれるのです。
なぜなら、市場はつねに、新しい商品を欲しているからです。
『「有名人になる」ということ』 第2章より 勝間和代:著 ディスカヴァー・トゥエンティワン:刊
双方向の高度な情報化社会は、ある意味、努力した人が報われやすい環境を作り出していると言えるのかもしれません。
〇有名人になることの本当の意味 勝間さんは、「有名人である」ということを
『いろいろな人がその有名人ビジネスを通じて自分の目標やビジョンを達成するための「プラットフォーム」』と例えています。
様々な人が、有名人を経由して情報を送ったり、受け取ったり、また、有名人を介して人と人との繋がりが出来たりするということです。
そしてその有名人自身も、周りの人から大きなエネルギーをもらっているとのこと。
『だからこそ、そのエネルギーの使い方を誤ってはいけないし、無駄遣いしてもいけない。』とも指摘されています。
〇有名人になって幸せになるために 勝間さんは最後に以下のように述べて、締めくくっています。
有名になることが、イコール、あなたの幸せを保証するわけではありません。
すでに書いてきたように、ひとたび有名になることで、かえってつらい人生を味わうことになってしまっている人は少なくないかもしれません。
やはり、有名になりたいということの根っこには、
「人の役に立ちたい」
ということがあるのだと思います。
それがあってはじめて、わたしたちは、有名になることで幸せになれるのだと思います。
『「有名人になる」ということ』 おわりに より 勝間和代:著 ディスカヴァー・トゥエンティワン:刊
「人の役に立ちたい」という強い気持ちをもった方にこそ、有名になってもらいたい。僕も同感です。
これからビッグになって有名になってやろうと考えている方、もしくは、人の役に立ちたいけれど有名人になるのは絶対に嫌、と思われている方には、是非お読みいただきたい一冊です。
「有名人になる」ことに対する考えが変わること間違いありません。
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分かってはいたことですが、ついにこの時がきました。
北海道電力泊原発3号機(北海道泊村、出力91.2万キロワット)が5日深夜、定期検査のため発電を止めた。これで国内の原発50基すべての発電が停止した。全原発が止まるのは1970年以来42年ぶりで、原発が国内の電力を担う「基幹電源」と位置づけられるようになってからは初めて。 朝日新聞デジタルの記事から(5/5付) とのこと。
すでに廃炉にする方針が決まっている福島第一原子力発電所の4基を除いて、国内にある50基全ての原発が稼働を停めたことになります。
原子力発電は、国内の総供給電力の約3割を担っています。上の記事にもあるように、水力発電、火力発電と並び「基幹電源」に位置づけられています。
ほかの発電源より発電コストも安く(もちろん、震災前に算出したものですが)、CO2ガスもほとんど出さないため、政府や電力会社は、今後、原発を新たに建造することで、更に原子力発電の比率を増やしていく方針としていました。
「原発全基が同時に稼働停止する」という非常事態は東日本大震災以前には、誰も予想はできなかったことです。
今後の注目は、定期検査やストレステストを終えて「問題なし」とした原発を再稼働するかどうかに絞られます。
国内では、今、早期の再稼働に賛成する意見と反対する意見で真っ二つに割れています。
反対する意見には、「もう少し、しっかり安全対策をして、付近住民の理解を得てからだ」というものから「全ての原発を廃炉にしろ」という厳しいものまで色々ですね。
最終的に意思決定を下すべき
野田佳彦首相を含めて、政府・与党民主党は、関西電力の大飯原発の早期の再稼働を地元の福井県側に要請する方向を決めていますが、付近住民の理解を得られている状況とは言い難くなかなか踏み切れないでいます。
いずれにしてもこの問題は難しい判断となります。
日本経済への影響や国内の製造業の置かれている状況だけを考えるのなら、原発の再稼働はすべきでしょう。
震災から一年以上経過し、ようやくその痛手から立ち直りつつある今の日本にとって、これ以上の電気料金の値上げは厳しすぎますし、もし、昨年夏同様の節電要請が出た場合の企業側の負担はかなりのものとなります。
それだけでなく、過度な節電ムードは景気への悪影響は避けられません。
僕も震災発生直後ならば、「原発は再稼働すべき」と主張していたでしょう。
しかし日本国内で、震災以降、原発や放射能への恐れや不安が予想をはるかに超えて大きくなっている現状を踏まえると、本当にそうすべきなのか判断に悩みます。
元を正せば、政府や電力会社が原発建設をする際に、地元住民に事故のリスクや放射能漏れの可能性について等、きっちりと説明をせず「原発は安全だ。放射能漏れを起こすことは絶対にない」と言い切ってしまったことが、今回の事態を引き起こしています。
この「安全神話」があるために、住民は安心しきっていたでしょうし、政府にも電力会社にも、地元自治体にも大規模な放射能漏れが起こった時の対応マニュアルなんてものはありませんでした。
皆、事故は100%起きない、としていた訳だから、そんなものある方がおかしいのですが・・・
地元住民の間に「絶対安全だと言っていたのに、事故が起こったじゃないか」という政府や県に対する強烈な怒りや不信感が沸き起こるのも無理はありません。
一度失った信頼感はなかなか取り戻せません。地元自治体から再稼働の理解を取り付けるのは、想像以上に厳しいものでしょう。
ここで一番の問題は、原発再稼働のデメリットが電気料金値上げなどの経済的なものだけで片付けられないことです。
「目に見えない原発や放射能に対する恐怖感」という人間の感情の部分が入ってきます。いや、むしろこっちの方が大きな問題でしょう。これは簡単に金額には置き換えられないですね。
すでに単純に原発を稼働した場合の金額メリットと、しなかった場合のデメリットを比較して判断すればいいという問題ではなくなっています。
僕は原発から遠く離れた地域に住んでいます。
だから、もし事故が起きた場合に直接被害に遭うであろう原発から100キロメートル圏内に住んでおられる方々のお気持ちは完全には理解できないでしょう。
実際に今回の震災で被害に遭われた
福島第一原発付近の住民の皆さんのお気持ちも同様です。
いまだに自宅に帰ることを許されず、遠く離れた仮設住宅で暮らさざるを得ない方々のことを思うと、簡単に再稼働すべきとは言えないし、言う権利もない気がします。
政府は再稼働の要請をすることは決めたものの、「原発は安全だ」という宣言は誰も出していません。
そんな状況で、不安でいっぱいな付近住民の方々は、誰をどうやって信用しろといういうのでしょうか?
関西電力の筆頭株主である大阪市の橋下徹市長が大飯原発の再稼働に猛反対する理由もそこにあります。
本来は、内閣府の原子力安全委員会が原発の技術的な問題を分析し、本当に安全性に問題ないことを判断し、公表すべきなのですが、それがないまま、野田首相や枝野官房長官の政治判断だけで、再稼働を進めようとしている・・・
「原発は完全には安全とは言い切れないけれど、電力が足りなくなる恐れが高いから再稼働します」では、誰も納得しないでしょう。
今夏の電力不足の根拠だって、原発を推進する側の経産省の外局である資源エネルギー庁が作成しているんです。
実際には足りるのに、自らの権益確保のために原発を存続させたいから経産省がグルになって国民を騙しているのでは・・・と疑う人も多いと思います。それ位、政府も経産省も信頼されていないということですが。
再稼働どうこう言う前に「再稼働すべき」という判断に至った経緯を付近住民にしっかりした説明をしなければいけません。政府にも、経産省にも、電力会社にも、その責任があります。
まずはそこから。このまま強引に再稼働をするのなら、必ず大きな遺恨が残ります。
そうならないためにも、彼らにはきっちり、筋を通してほしいですね。
今後の動向をしっかり見守りたいと思います。
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