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【Jリーグ観戦記】『浦和レッズ vs ベガルタ仙台』(’16 1st 第7節)

 4月16日の土曜日、Jリーグ1stステージの第7節。
 浦和レッズは、ベガルタ仙台と、ホーム・埼玉スタジアム2002での対戦です。
 浦和は前節、横浜F・マリノスの堅守を崩すことができず、スコアレスの引き分けに終わりました。
 この日の相手も、伝統的に堅守速攻が持ち味の仙台。
 前節の教訓を活かし、ぜひとも勝ち点3を奪ってほしいです。

 浦和のスタメンは以下の通り。

 GK:西川
 DF:森脇 遠藤 槙野
 MF:関根 柏木 阿部 宇賀神 李 武藤
 FW:興梠



 試合開始。浦和のシステムは、いつもの3−6−1。
 3バックは、右に森脇君、センターに遠藤君、左に槙野君。
 ボランチは、柏木君と阿部君のコンビ。ワイドは、右に関根君、左に宇賀神君。シャドーは、右に李君、左に武藤君。
 1トップは、興梠君。

 仙台はフラットな4バック。
 中盤の5人とともに、2ラインを敷き、ブロックを形成します。
 ボールを奪うと、カウンター1本。1トップのロペス選手を軸に、手数を掛けずに攻撃します。
 
 立ち上がりから、圧倒的にボールを支配し、主導権を握ったホームの浦和。
 ピッチを広く使い、波状攻撃を仕掛け、仙台ゴールに迫ります。

 浦和は、攻守の切り替えが素早いです。
 相手ボールになっても、マークを外すことなく、仙台が速攻に持ち込むことを許しません。
 浦和は、興梠君や李君を中心に、数多くのシュートチャンスを獲得しますが、仙台の体を張った守備に、水際で阻まれます。

 結局、前半は0−0、スコアレスで折り返します。
 前半のシュート数は、浦和が6本、仙台が3本。
 浦和の獲得したコーナーキックは実に9本。
 この数字通り、浦和の一方的な展開となった45分でした。
 浦和は、この日も、積極的な守備が機能していましたね。
 攻撃でも、ボールサイドに寄る仙台守備の弱点を突き、対角のロングパスを多用して、サイドからの攻撃を繰り返してチャンスを量産できました。
 攻守において、ほぼ狙い通りのサッカーができた浦和。足りなかったのは、唯一、ゴールだけ。
 前節の二の舞いにならないよう、攻撃陣の奮起に期待したいです。

 後半開始。
 前半と同じく、浦和が主導権を握って攻め続ける展開。

 48分の浦和、右サイドを突破した関根君が、ゴールライン際からセンターリング。
 中央の興梠君が合わせますが、相手ゴールキーパーの好守に阻まれます。

 51分の浦和、左サイドの槙野君がマーカーを振りきって最終ラインを突破。中央にクロスを送ります。
 このボールにニアサイドで飛び込んだのは、李君。
 マーカーを交わして、フリーになり、強烈なヘディングシュートを放ちます。
 ボールは、見事、ゴールネットに突き刺さりました。1−0、浦和が先制します。

 しかし、仙台もすぐさま反撃します。
 54分、左サイド、ロペス選手のヒールパスを受けた三田選手がドリブルで中央に切れ込みます。
 ディフェンダーと競り合いながらも、シュートコースを探し、右足を振り抜きます。
 グラウンダーのボールが西川君の伸ばした手をかすめて、ゴールに飛び込みました。1−1、仙台が同点に追いつきます。

 残り20分を切ったところで、浦和は1枚目の選手交代。
 62分、宇賀神友弥選手に代わって、梅崎司選手。
 梅崎君は、そのまま左ワイドに入ります。

 74分の浦和、仙台陣中央深い位置で相手ボールを奪った阿部君。すぐさま前線へ左足でスルーパスを送ります。
 このパスに反応した興梠君。見事なトラップから相手ゴールキーパをかわし、冷静に左足でシュート。無人のゴールに流し込みました。2−1、浦和が突き放します。

 さらに追い打ちを掛ける浦和。

 76分、左サイドを突破した梅崎君が戻りながらゴール前を確認してから狙いすましたセンターリングを送ります。
 合わせたのは、ニアサイドに飛び込んだ武藤君の頭。
 フリーで強烈なヘディングシュートをゴーネットに突き刺しました。3−1、浦和がダメ押しの1点を奪います。

 残り10分を切ったところで、浦和はフレッシュな選手を次々と繰り出し、逃げ切りを図ります。
 82分、興梠慎三選手に代わって、石原克哉選手。
 89分、関根貴大選手に代わって、駒井善成選手。

 石川君は右シャドーに、駒井君は右ワイドに。
 李君が1トップに入ります。

 アディショナルタイムは4分。
 最後の最後まで、集中力を切らさずに、相手ボールにプレッシャーを掛け続けた浦和。
 仙台に反撃らしい反撃を与えることなく、そのままタイムアップ。3−1で浦和の勝利に終わりました。



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 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆


 試合通じてのシュート数は、浦和が20本に対し、仙台が4本。
 スコアだけでなく、内容でも、浦和が仙台を凌駕していたことがわかります。

 しかし、この数字以上にすごいのが、コーナーキックの本数。浦和が獲得した本数は17本(仙台は1本)。
 浦和が90分を通じて、仙台陣内でプレーし、相手のディフェンスラインに圧力を掛け続けた証拠ですね。
 前半は何とか持ちこたえた仙台の守備陣でしたが、体力的、精神的により厳しくなる後半、崩れました。

 浦和の取った得点は、いずれも流れの中からの素晴らしいものでした。
 最前線の3人がそろい踏み、取るべき人が取ったという意味でも、とても意味のある得点です。

 3得点という結果に目がいきがちですが、それを生み出したのは、安定感を増した守備です。
 この日の浦和は、いつにも増した高い集中力で、仙台の攻撃を封じました。
 最終ラインを高く、コンパクトな中盤を保って、相手ボールになった瞬間にプレッシャーを掛ける。
 浦和の目指す、超攻撃的な守備が、この日は90分間途切れることはありませんでした。

 柏木君、阿部君のラインコントロールとスペースを埋める動き。
 槙野君、森脇君のファールをすることなく、ボールを奪う技術力の高さ。
 遠藤君の危機管理能力やカバーリング能力の高さ。

 それらが融合した鉄壁の守備でした。
 その中でもとくに光っていたのが、守護神・西川君の「前への意識」です。
 ラインの裏を狙った仙台のロングパスにことごとく反応、未然にピンチを防ぎました。

 ゴールキーパーがゴールエリアから飛び出してボールを処理するのは、とても勇気がいることでしょう。
 それを当たり前のように、躊躇なく、しかも、確実にこなしてしまうのが西川君の凄さ。
 浦和が、あれだけ最終ラインを高く設定し、ハーフコート・ゲームのようなゲームを展開できたのは、間違いなく、西川君の存在があってのこと。
 自分の足技に絶対の自信を持っているのでしょう。本当に頼りになります。

 浦和のスタイルは、攻撃的なポゼッションサッカー。
 華やかな攻撃陣に注目が集まりますが、それを支えているのは、西川君を中心とした鉄壁の守備です。

 相手陣内でプレッシャーを掛けて、ボールを奪い、すぐさまカウンターを発動して得点した浦和の2点目。
 これは、まさに今季の浦和を象徴する得点と言えます。

「失点しなければ、必ず点を取ってくれる」
「点を取るまで必ず失点を防いでくれる」

 攻撃陣と守備陣の間に、そんな強固な信頼関係ができあがっています。
 チームの一体感が感じられる、とてもいい雰囲気ですね。

 ちょっとやそっとじゃ止まらない、そんな芯のある強さを感じられる、今の浦和。
 どんなサッカーを見せてくれるのか、これからますます楽しみです。

 次のシドニー戦で攻撃の軸になると思われる、ズラタンを温存しての勝利。
 長距離移動もある今後の連戦のスケジュールを考えても、大きな勝ち点3です。

 選手の皆さん、スタジアムまで足を運んだサポーターの皆さん、お疲れ様でした。

 次節は、来週の日曜日、ACL(アウェイ・シドニーFC戦)をミッドウィークに挟んで、川崎フロンターレと、アウェイでの一戦です。
 攻撃陣が好調で、現在リーグ首位に立つ強豪。
 その川崎相手に、今季リニューアルした浦和の超攻撃的守備がどこまで通じるのか、興味深いですね。

 選手、スタッフ、サボ一丸となり、悲願の優勝に向けて突き進みましょう!
 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『浦和レッズ vs ベガルタ仙台』(’15 2nd 第8節)

 8月22日の土曜日、J1リーグ・2ndステージの第8節が各地で行なわれています。
 浦和レッズは、ベガルタ仙台と、ホーム・埼玉スタジアム2002で対戦。

 浦和は、前節、湘南ベルマーレとの我慢比べを制し、2連勝を飾りました。
 対する仙台は、前節、鹿島アントラーズと打ち合いの末、惜敗しています。

 浦和は、年間最多勝ち点を目指す戦い。
 仙台は、J1残留を目指す戦い。

 目標とするところは違いますが、勝利が喉から手が出るほどほしい両チーム。
 現実に勝ち点3を手にするのは、どちらでしょうか。

 浦和のスタメンは以下の通り。

 GK:西川 
 DF:森脇 那須 槙野 
 MF:平川 柏木 阿部 宇賀神 武藤 梅崎
 FW:興梠


 試合開始。浦和のシステムは、いつもの3−6−1。
 3バックは右から、森脇君、那須君、槙野君。ボランチは柏木君と阿部君のコンビ。
 ワイドは右に平川君、左に宇賀神君。シャドーは右に梅崎君、左に武藤君。1トップに興梠君。

 仙台は最終ラインに5人を並べ、浦和の前線の5人をしっかりマークしています。
 パスの受け手を封じて攻撃の起点を作らせない守備です。
 攻撃は、梁選手を経由して素早く前線へボールを運ぶ速攻が狙い。

 10分の浦和、ペナルティエリアすぐ外の中央、柏木君がバックチャージでファールを受けます。
 絶好の位置でのフリーキック。キッカーは柏木君。
 左足から放たれたボールは、美しい弧を描きながら仙台守備陣の黄色い壁を越えて、ゴール右隅に吸い込まれました。
 1-0、浦和が先制します。

 23分の仙台、右サイドでポスト役となった金園選手がフォローした梁選手に落とします。
 梁選手、中央の野沢選手にボールを預けて斜めに走り込み、ゴール前のスペースへ侵入します。
 野沢選手からの折り返しのスルーパスを受けた梁選手、ゴールキーパーと1対1となり、左足でシュート。
 体勢を崩しながらも、冷静にゴール右隅に沈めました。
 1−1、仙台がすかさず追いつきます。

 立ち上がりから、浦和がボールを支配して主導権を握り、仙台ゴールに迫ります。
 仙台の守備陣は体を張った守りで、それに対抗します。

 31分の浦和、ゴール前中央、興梠君がゴール前で阿部君からのスルーパスを受けます。
 興梠君、見事なトラップからの鋭い切り返しでマーカーを振り切り、ゴールキーパーと1対1に。
 右足で強烈なシュートを放ちますが、六反選手の好守にあって惜しくもゴールならず。

 37分の浦和、右サイドで柏木君からのフィードを受けた梅崎君がダイレクトで中央の興梠君へ浮き球のパス。
 興梠君、ヘディングでダイレクトでゴール前のスペースへ落とします。
 このボールに反応したのは、武藤君。
 裏に飛び出し、相手ディフェンダーと競り合いながらも右足を伸ばしてダイレクトで合わせます。
 ループ気味のボールは、ゴールキーパーの頭上を越え、見事、ゴールネットを揺らしました。
 2−1、浦和が再び突き放します。

 武藤君、区切りの今季10点目は、嬉しい古巣への恩返し弾。
 武藤君らしい、鮮やかなスペースへの飛び出しからの得点でした。

 前半は、2−1で浦和リードで折り返します。

 前半のシュート数は、浦和が5本、仙台が3本。
 5バックで守備重視の仙台相手になかなか攻め手が見つからなかった浦和。
 それでも、しっかり2点を決めたのは、成長の証ですね。
 同人数の守備陣を崩すには、フリックなどのダイレクトのプレーで相手マーカーをはがすことが必要となります。
 2点目のシーンは、まさにそのような展開からでしたね。
 後半も、そのようなシーンがたくさん見られることを期待しましょう。

 後半開始。
 前半同様、浦和がボールを保持して主導権を握る展開は変わらず。
 ただ、リードを許している仙台は、前線からの圧力を強めて前掛かりの姿勢を見せ、両チームの球際をめぐる攻防は激しさを増しています。

 浦和は、次々と選手交代を行い、疲れの見えた選手をフレッシュな選手と入れ替えます。
 
 64分、梅崎司選手に代わって李忠成選手。
 65分、柏木陽介選手に代わって青木拓矢選手。
 73分、興梠慎三選手に代わってズラタン選手。

 李君は、右シャドーに。青木君は、ボランチの一角に。ズラタンは、1トップに。

 75分の浦和、右からのコーナーキックを獲得します。
 キッカーは武藤君。右足から放たれたボールは、中央のズラタンの頭にドンピシャリ。
 ズラタン、後ろに下がりながら強烈なヘディングシュートをゴールに突き刺しました。
 3−1、浦和が貴重な追加点を奪います。

 リードしている浦和は、前掛かりにくる仙台の勢いをうまく利用していますね。
 得意のカウンター攻撃が効果的に機能して、数多くのチャンスをつくり出します。

 88分の仙台、左サイドを崩したロペス選手がセンターリング。
 ゴール前で混戦からのこぼれ球を拾った梁選手が左足でシュートを放ちますが、わずかに右ポストの外に外れます。

 アディショナルタイムは4分。
 浦和は、仙台の反撃を余裕をもって交わし、そのままタイムアップ。
 3−1、浦和が勝利を手にしました。


 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 試合通じてのシュート数は、浦和が13本。仙台が7本。
 このデータ通り、ホームの浦和が終始、主導権を握って攻め続けてそのまま押し切ったゲームでした。

 仙台は、最終ラインに人数をかけて守り、ボールを奪ってからの速攻にすべてを懸けていました。
 ただ、浦和の方も、仙台側の意図を認識し、しっかり対応することができましたね。

 試合を通じて、自分たちが攻撃しているときのリスク管理を怠ることはなかったです。
 平川君、宇賀神君の両ワイドは、戻りが速く、自分が上がった裏のスペースをしっかりケアしていました。
 1トップの金園選手をマークした那須君が中心の最終ラインの守備もほぼ盤石。
 失点のシーン以外、前線に攻撃の起点を作らせることはほとんどありませんでした。
 選手全員が、集中して試合に臨めていた証拠ですね。

 何よりも嬉しかったのは、強い浦和の“必勝パターン”が戻ってきたことです。

 前半は相手の出方をうかがいつつ、ボールを保持して圧力を掛け続ける。
 相手が疲れから足が止まる残り30分過ぎに、切り札を次々と投入し、一気に勝負をつける。

 無敗で突っ走った1stステージを思い出させるような快勝劇でした。

 複数の選手がダイレクトでパスをつなぎ、相手の守備をこじ開けて奪った2点目は、浦和らしさが凝縮されていましたね。
 このようなプレーが出るということは、チームとしての状態が上向いている証拠です。

 1試合3得点。そして、2点差以上の勝利。
 どちらも6月27日の新潟戦(1st 17節)以来、ほぼ2ヶ月ぶりのことです。

 過酷な猛暑と、過密なスケジュールに苦しんできた浦和でしたが、ようやく息を吹き返しました。
 ここまで、主力の選手たちを適度に休ませ、ローテーションして起用してきた努力が実を結んだ形です。

 過去2シーズン、浦和が終盤に失速した最大の原因は、夏場に蓄積された疲労によるダメージでした。
 ミシャも、それは十分認識していますね。
 昨オフの大量補強で獲得した選手たちもフルに活用して、チームとしてのパフォーマンスを落とさないよう、細心の注意を払っています。
 コンディションの落ちた選手や怪我をした選手を早めに休ませる。
 そんな余裕がチームのなかにあり、それが今季の好成績につながっています。

 内容はともかく、一番暑さの厳しいこの時期に3連勝。
 ミシャも、この結果には手応えを感じているのではないでしょうか。
 浦和は、かつてないほどの余力を保ったまま、シーズン終盤を迎えることができそうです。

「今年の浦和は一味も二味も違う」
 対戦チームにそう思わせるくらいの圧倒的強さを示しながら、最後まで駆け抜けてほしいです。

 選手の皆さん、スタジアムまで足を運んだサポーターの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 次節は一週間後の土曜日、横浜F・マリノスとアウェイで対戦します。
 夏休み最後のリーグ戦。
 ぜひ、勝利で締めくくり、チャンピオンシップを見据えた9月以降の試合に弾みをつけたいところ。

 年間勝ち点1位はもちろん、2ndステージの優勝もまだまだ狙える位置にいます。
 穫れるタイトルはすべてとって、名実ともに「最強・浦和」を高らかに宣言したいですね。

 選手、スタッフ、サボが一丸となって、悲願の年間王者に向けて突き進んでいきましょう!
 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『ベガルタ仙台 vs 浦和レッズ』(’15 1st 第11節)

 5月10日の日曜日。全国的にいいお天気に恵まれました。
「母の日」にふさわしい、カラッとした五月晴れの一日。

 この日、J1リーグ・1stステージの第11節が各地で行なわれています。
 浦和レッズは、デーゲームでベガルタ仙台と、アウェイ・ユアテックスタジアム仙台にて対戦。

 浦和は、前節、ガンバ大阪との首位決戦を制し、開幕からの無敗記録を「9」まで伸ばしました。
 このままの勢いで、無敗街道を突っ走りたいところ。

 対する仙台は、前節、FC東京に競り負け、公式戦6連敗中と元気がありません。
 降格圏ギリギリの15位と尻に火が付いた状況です。

 浦和は格下チームとの対戦ですが、昔から仙台は苦手なイメージのあるチーム。
 しかも、アウェイ・“鬼門”のユアスタでの戦いです。気は抜けません。

 浦和のスタメンは以下の通り。

 GK:西川 
 DF:森脇 那須 槙野 
 MF:関根 柏木 阿部 宇賀神 梅崎 武藤
 FW:ズラタン


 試合開始。浦和のシステムは、いつもの3−6−1。
 3バックは右から、森脇君、那須君、槙野君。ボランチは柏木君と阿部君のコンビ。
 ワイドは右に関根君、左に宇賀神君。シャドーは右に梅崎君、左に武藤君。1トップにズラタン。

 仙台の守備は、4人―4人の2ラインを敷いて、ブロックをつくります。
 とくに、中央は人数をかけて厚く守っていますね。
 攻撃は、手数を掛けず突破力のある2トップに預け、組み立てる速攻が主体です。

 試合は早々に動きます。

 8分の仙台、自陣でボールを奪ってからカウンター、右サイドに展開して野沢選手が左足でセンターリング。
 ファーサイドに詰めていた、キム選手が右足ダイレクトでシュート。
 ボールはゴール左隅に転がり込みました。0−1、仙台が先制です。

 仙台は狙い通りのゴール。キム選手、コントロールされたナイスシュート。
 浦和の選手たちは、仙台のクロスがオフサイドだと判断して、足が止まっていましたね。
 キム選手に詰める選手がおらず、フリーでシュートを打たれてしまいました。

 この失点で目が覚めた浦和は、ボールを圧倒的に支配して攻めまくります。
 サイドから、中央から、仙台の堅い守備を切り崩そうと圧力を掛け続けます。

 立ち上がりは、仙台のカウンターを受けていた守備も、試合が進むにつれて安定します。
 ボールを奪われた後のプレッシャーが速くなり、相手に効果的なカウンターをさせません。

 34分の浦和、中央ズラタンの落としから左サイドを抜け出した武藤君が折り返し。
 中央に詰めていた梅崎君が左足ダイレクトで合わせます。
 しかし、シュートは相手ゴールキーパーの好守に阻まれ得点ならず。

 怒涛の波状攻撃を仕掛ける浦和に対して、仙台は体を張った守備で対応します。
 ゴールキーパーを中心とした堅守で、ゴールを割らせません。

 43分の浦和、関根君からの横パスを受けた宇賀神君がペナルティーエリア外から右足ダイレクトでシュート。
 ボールは枠をとらえましたが、相手ゴールキーパーがパンチングで弾き出します。

 浦和は、攻めてもゴールに届かないもどかしい展開が続きましたが、前半終了間際に追いつきます。

 45+1分、浦和は左からのコーナーキックを獲得します。キッカーは柏木君。
 左足から放たれたボールは、相手ディフェンダーにヘディングでクリアされます。
 しかし、そのボールがペナルティーエリア外に待ち構えていた阿部君の足元へ。
 阿部君、右足ダイレクトでグラウンダーのシュート。そのままゴールに吸い込まれました。
 1−1、浦和が同点に追いつきます。

 阿部君、相手ディフェンダー2人の足に当たってコースが変わる幸運も加わった、値千金の同点ミドル。
 さすがキャプテンですね。ここぞというところで決めてくれます。

 前半はそのまま1-1の同点で折り返します。
 シュート数は、浦和が10本、仙台が4本。
 予想通り、浦和がボールを支配して攻め、仙台が守ってカウンターを仕掛ける展開。
 主導権を握ったのは浦和ですが、お互いの持ち味を出した互角の前半といえます。
 おそらく、後半も試合の展開は変わらないでしょう。
 どちらが自分たちのサッカーを徹底することができるか。我慢比べです。
 浦和は、これまでの試合同様、集中を切らすことなくチャンスを確実にものにしたいところ。

 後半開始。
 浦和はハーフタイムで選手交代のカードを2枚同時に切ります。
 HT、ズラタン選手に代わって興梠慎三選手。梅崎司選手に代わって李忠成選手。

 興梠君は1トップに、李君はシャドーの右にそれぞれ入ります。

 この選手交代が効いたのか、立ち上がりから浦和が攻め込んで仙台を圧倒します。

 55分、左からのコーナーキックを得た浦和。キッカーは柏木君。
 ニアサイドで阿部君が頭で逸らせたボールをファーサイドの興梠君がヘディングシュート。
 ボールはネットを揺らしました。2−1、浦和が逆転に成功します。

 阿部君がニアサイドで逸らして、ファーサイドの選手が詰める。
 浦和のお得意のセットプレーのオプションですね。
 それにしても見事に決まりました。
 柏木君、阿部君、それに興梠君。3人の熟成されたコンビネーションのなせる技です。

 浦和の勢いは止まりません。

 56分の浦和、右サイド森脇君からのスルーパスに反応した李君が抜け出します。
 李君、そのままペナルティエリア内にドリブルで切り込んで右足でシュート。
 このシュートは相手ゴールキーパーにブロックされます。
 しかし、このこぼれ球をフォローした関根君が拾って左足ダイレクトでシュート。
 見事、左サイドのネットを揺らします。3−1、浦和が突き放します。

 しかし、仙台もすぐに反撃。
 60分、右サイドからのクロスをつないでヘディングでセンターリング。
 最後は中央から奥埜選手がディフェンスの間を割って飛び込み、右足ダイレクトで叩き込みます。
 3−2、仙台が1点差に詰め寄ります。

 これで息を吹き返した仙台は、さらに攻勢を強めます。
 65分、左からのコーナーキックを得た仙台。キッカーは梁選手。
 梁選手の右足からのボールをニアの選手が頭で逸し、ファーサイドに待ち構えていた渡部選手がヘディングで押し込みます。
 3−3、仙台がとうとう同点に追いつきます。

 ここで浦和は3枚目の選手交代。
 69分、関根貴大選手に代わって永田充選手。
 永田君は右ストッパーに。森脇君が一列上がって右ワイドへ。

 仙台に執拗に狙われていた、右ワイドの裏のスペースをケアします。

 72分の浦和、相手陣でボールを奪った森脇君が右サイドから中央に切り込んで强烈な左足ミドルシュート。
 ボールは左ポストを叩いて惜しくもゴールならず。

 選手交代の効果もあり、浦和の守備は落ち着きを取り戻します。
 しかし、いったん動き出した試合は収まりません。
 一進一退の激しい攻防が続きます。

 80分の仙台、左サイド奥埜選手がスルーパス。
 パスを受けて裏に抜け出した富田選手がゴール前の梁選手にパス。
 梁選手、相手ディフェンダー2人を交わして左足でシュート。
 ボールはゴールネットに突き刺さりました。3−4、仙台が再び逆転します。

 梁選手、ゴール前で落ち着いていましたね。
 シュートのフェイクで次々と相手を交わしながら中央へ切り込み、シュートコースをこじ開けました。さすがです。

 浦和も引き下がりません。すぐに反撃します。

 81分の浦和、中央でクサビとなった興梠君から左サイドを駆け上がった武藤君へパス。
 武藤君、相手ディフェンス裏のスペースに抜け出し、中を確認してからマイナスの折り返し。
 興梠君がファーサイドに走り込み、右足ダイレクトで冷静にゴール左隅に流し込みました。4−4、再び浦和が追いつきます。

 興梠君、パスを出した後のポジション取りが見事。
 マークをうまく外してフリーでパスを受けることができました。
 武藤君も、ファーサイドにフリーで待ち構えていた興梠君をよく見ていました。

 その後もお互いに前掛かりになって攻め合う両チーム。
 中盤は間延びし、ノーガードの壮絶な打ち合いとなりました。
 
 84分の仙台、左からのクロスに金園選手が至近距離からヘディングシュート。
 ボールは枠をとらえますが、西川君が左手一本、横っ飛びでこれを弾き出し、間一髪で防ぎます。

 アディショナルタイムは4分。
 両チームが死力を尽くしてゴールを目指しますが、譲らずにそのまま試合終了。
 結局、4−4の引き分けとなりました。


 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 終わってみれば、浦和のシュート数は19本、仙台は14本。
 両チームの意地がぶつかった激しい乱打戦は、勝ち点1を取り合う痛み分けに終わりました。
 最後の最後まで目の離せない、エキサイティングな攻め合い。
 スタンドを埋めた2万人近くの両チームのサポによる白熱の応援合戦が、この好ゲームを演出しましたね。

 どちらに転がってもおかしくない試合。両チームに「勝ち点2を逃した」という思いがあるでしょう。
 2点のリードを守ることができなかった浦和は、とくにその気持ちが強いのではないでしょうか。

 浦和は、ここまでリーグ戦では複数失点はありませんでしたが、この日は4失点。
 連戦で蓄積されていたの疲れの影響もあったのでしょう。
 後半、浦和の選手たちは運動量が落ちて、攻撃から守備への切り替えが遅れていきました。

 守備への切り替えが遅れて中盤でのプレスが掛からず、仙台の前線へフィードする余裕を与え速攻を許す。
 仙台のカウンターが脅威になり、最終ラインが徐々に下がって、コンパクトな陣形を保てなくなる。
 選手間の距離が広がって相手を素早く囲い込めず、ボールを前線に供給させてしまう。

 浦和は、そんな悪循環にはまり込んでしまいました。

 浦和のサッカーは、前線に人数をかけるスタイルだけに、中盤でのプレッシングが命綱。
 いかに運動量を落とさずに、90分走りきれるかが勝負です。
 この試合では、ミシャ・サッカーの“アキレス腱”が改めてクローズアップされました。
 この夏に向けての宿題ですね。

 とはいっても、仙台が後半に挙げた3得点はいずれも素晴らしいゴールでした。
 浦和の守りの問題というよりも、むしろ、リスクを負って前から圧力を掛けた仙台の攻撃的な姿勢を褒めるべきなのかもしれません。

 どんな展開になっても、しぶとく勝ち点を重ねられるのが、本当に強いチームです。
 相手のホームで、一歩も引かない打ち合いを挑み、負けなかった。
 しかも、ここ数年負け続けていたユアスタでの勝ち点「1」は、御の字でしょう。

 復帰戦で見事、2得点した興梠君の活躍も、今後に向けて明るい材料です。
 ボジション争いもさらに激しくなり、チームが活性化しますね。

 スタジアムまで足を運んだサポーターの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 次節は、週末土曜日にFC東京とホーム・埼スタでの戦いです。
 暫定で2位につけるチームとの直接対決。中盤の大きな山場ですね。
 眼下の敵を蹴散らして、優勝に向けて大きく前進したいところ。
 選手の皆さんは連戦の疲れをいやし、コンディションを整えて、この決戦に臨んでほしいです。

 まだまだ道半ばですが、視界は良好です。
 このまま選手・スタッフ・サポが一丸となって優勝に向けて突き進みましょう!
 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『ベガルタ仙台 vs 浦和レッズ』(’14 第28節)

 10月18日の土曜日。関東は朝から気持ちのよい青空。この時期らしい、爽やかなお天気が1日続きました。

 この日、JリーグJ1の第28節が各地で行なわれています。

 浦和レッズは、ベガルタ仙台とデーゲームでアウェイ・ユアテックスタジアム仙台にて対戦。

 浦和は、前節、“雨中の死闘”の末、徳島ヴォルティスを下して貴重な勝ち点「3」を手に入れました。


 相手のベガルタ仙台は残留争いの当落線上にいるチーム。

 ホーム・アドバンテージもありますから、なりふり構わず勝ちにくるでしょう。

 気持ちで負けないようにしたいですね。

 浦和のスタメンは以下の通り。

 GK:西川 
 DF:森脇 那須 槙野 
 MF:平川 鈴木 阿部 宇賀神 李 柏木   
 FW:興梠

 試合開始。浦和のシステムは、いつもの3−6−1。

 3バックは右から、森脇君、那須君、槙野君。ボランチは啓太と阿部君のコンビ。

 WBは右に平川君、左に宇賀神君。2シャドーに柏木君と李君。1トップに興梠君。

 仙台は、最終ラインに4人がフラットに並び、引いてブロックをつくって守ります。

 攻撃は、キープ力のある2トップ(赤嶺選手、ウィルソン選手)にボールを素早く預けてからの速攻が狙いです。

 立ち上がり、ボールが落ち着かず、一進一退の攻防が続きます。

 注目の先制点はホームの仙台。

 19分、仙台は左からのコーナーキックを獲得します。

 キッカーのリャン選手の蹴ったボールは、ニアサイドの競り合いから流れ、逆サイドの石川選手が拾って左足でシュート。

 ボールはゴール前のウィルソン選手の右足に触り、コースが変わってそのままゴールイン。0−1、仙台が先制します。

 西川君が必死に手を伸ばしてセーブしようとしましたが、わずかに及びませんでした。

 ウィルソン選手、後ろ向きの状態で右足に当てて自分の股を通す技ありのシュートでした。

 仙台がさらに畳みかけます。

 22分、センターライン手前、右サイドでフリーキックを獲得した仙台。

 キッカーのリャン選手の蹴ったボールは、ゴールライン際、右サイドに流れたウィルソン選手に入ります。

 フリーでボールを受けたウィルソン選手、胸トラップから中を確認してセンターリング。

 このボールを、中央のスペースに入り込んだ野沢選手がダイレクト右足で押し込み、ゴールネットを揺らしました。

 2-0、仙台が突き放します。

 浦和の選手たちは、集中力を欠いていましたね。

 前線でウィルソン選手に自由にボールを持たせて起点をつくられてしまいました。

 野沢選手のケアもなく、フリーでシュートを打たれてしまいました。

 2点のリードを許した浦和は、ようやく目を覚まします。

 30分、右サイドでコーナーキックを獲得した浦和。

 キッカーの柏木君からのボールをニアサイドの阿部君が頭で後ろに反らせます。

 このボールをファーサイドに詰めていた興梠君がヘディングで押しこみ、ゴールネットを揺らしました。

 1−2、浦和が追撃します。

 浦和の得意とするパターンからの得点。3人の連携がはまった見事な得点でした。

 このゴールで勢いがついた浦和がさらに攻勢をかけます。

 37分、最終ラインの森脇君から右サイドの李君にロングフィードのパス。

 李君、ダイレクトで右足ヒールキックで逆サイドの興梠君へパスを送ります。

 興梠君、ワントラップしながら反転、左足で強烈なシュートを放ちます。

 ボールはゴールキーパーの股間を抜けて、ゴールに突き刺さりました。2−2、浦和が同点に追いつきます。

 李君、目の前でワンバウンドした難しいボールでしたが、後ろ向きで見事なヒールパスを送りました。

 何よりもパスを受ける前に、興梠君の位置をしっかり確認していたのが素晴らしいです。

 彼のダイレクトプレーの技術の高さとアイデアの豊富さは、攻撃的センスの高い選手がそろう浦和の中でも随一ですね。

 興梠君、途中、体勢を崩しかけましたが、トラップからシュートまでの一連の動きは鮮やかでした。

 前半はそのまま2−2、同点のまま折り返します。

 前半のシュート数は浦和と仙台ともに6本ずつ、そして得点もお互いに2点ずつ。

 お互いの持ち味を出しあった互角の内容でした。

 球際でのボールの奪い合いが厳しく、ショートカウンターの打ち合いのような展開。

 この展開はある程度予想していたのか、両チームとも、ボールを奪われてからの守備への切り替えが早かったです。

 お互いに相手の速攻を警戒していたこともあり、両チームのチャンスはほとんどがセットプレーから。

 優れたプレスキッカーがいる両チーム。後半も、セットプレーがカギを握りそうですね。

 後半開始。

 浦和はハーフタイムで選手交代。

 HT、平川忠亮選手に代わって永田充選手が入ります。

 永田君は右ストッパーの位置に入り、森脇君は1列上がって右WBへ。

 浦和は、立ち上がりから前半以上にボールを支配して、優位に試合を進めます。

 試合が動いたのは、思いもよらないミスからでした。

 61分、最終ラインの那須君から西川君へバックパス。しかし、西川君のトラップが少し大きくなります。

 それを赤嶺選手が見逃しませんでした。猛然とチャージをかけてスライディング。

 西川君、ボールを浮かせて赤嶺選手をかわそうとしますが、赤嶺選手の体に当たってそのままゴールに転がり込みました。

 3-2、仙台が一歩抜け出します。

 足元の技術の高い西川君にしては、信じられない不用意なミスです。

 余裕を持ちすぎて、パスを出す先に気を取られすぎてしまったのでしょうか。
 
 点をとりにいく浦和は立て続けに2枚のカードを切り、勝負をかけます。

 69分、鈴木啓太選手に代わってマルシオ・リシャルデス選手。

 73分、李忠成選手に代わって梅崎司選手。

 マルシオと梅崎君が2シャドーを組み、柏木君は1列下がってボランチへ。

 仙台はこの1点を守りきろうと、自陣に引きこもってゴール前に黒い壁を構築します。

 74分の仙台、右からのコーナーキックを石川選手が折り返し、赤嶺選手がフリーでシュートを放ちます。

 決定的な場面でしたが、宇賀神君がゴールラインぎりぎりで体を張ってクリア。ピンチを逃れます。

 必死の追い上げをみせる浦和に大きなトラブルが発生。

 81分、ドリブルで突破しようとした菅井選手を宇賀神君がファールで止めて、この試合2枚目のイエローカードを受けて退場となります。

 1点ビハインドの状態で、1人少ない戦いを強いられる浦和ですが、攻めの姿勢は崩さず果敢にゴールを狙います。

 アディショナルタイムは5分。

 前がかりになって薄くなった浦和の守備を仙台が突きます。

 90+1分の仙台、カウンターから左サイドのウィルソン選手からのセンターリングを受けた村上選手が左足で豪快に蹴りこみました。

 2−4、仙台が決定的な4点目を奪いました。

 結局、試合はそのまま終了。2−4で仙台の勝利に終わりました。

 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 両チーム、「負けられない」という強い思いを抱いて臨んだこの試合。

 自分たちのサッカーをやり切り、チャンスを確実にものにした仙台に軍配が上がりました。

 仙台は、浦和のサッカーをよく研究していましたね。

 伝統の堅守からの速攻が、この日もさえ渡りました。

 とくに突破力もキープ力もある2トップの動きには、浦和の守備陣は悩まされました。

 一方が浦和のWBが上がってできたサイドのスペースに流れて起点となり、もう一方がゴール前に走りこむ。

 そこに中盤のリャン選手や野沢選手が絡んで、シンプルながら鋭い攻撃は見事でした。

 最終ラインと前線の間を結ぶリンクマンの役割をする啓太が、サイドにひっぱり出されて守備に追われる場面が多く見られました。

 4バックにボランチを加えた守備のブロックも、相変わらずの堅さでした。

 それにしても、この日の浦和はミスが目立ち過ぎました。

 西川君のミスだけでなく、退場につながった宇賀神君の不用意なファール、セットプレーで相手をキープレーヤのマークを外すなど、集中力を欠くシーンが多かったのは残念でした。

 先制点を取られたあと、連続して失点してしまったのも頂けませんね。

 悪いときのクセがこの大事な終盤戦で顔をのぞかせてしまいました。

「相手は残留争いをしているチームだし、いつも通りやれば何もできないだろう」

 そんな慢心がどこかにあったのかもしれません。

 仙台はそんな浦和のスキを上手に突き、ホームの大観衆の前で見事な番狂わせを演じました。

 この時期、簡単に勝てる相手はいません。

 どのチームも死ぬ気でぶつかってきます。

 浦和も、それに負けない気迫で立ち向かわないと、勝ち点は積み上げられないということです。

 優勝を狙う浦和にとっては痛い敗戦ですが、これを糧にしなければなりません。

 この日の4失点で、浦和の選手たちは目が覚めたことでしょう。

 反省すべきところは反省し、気を引き締め直して次節以降の戦いに臨んでほしいです。

 選手の皆さん、スタジアムまで足を運んだサボの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 次節は、中3日、ホーム・埼スタでヴァンフォーレ甲府と対戦します。

 ここまでくると格上とか格下とかは、関係ありません。

「勝ちたい」という気持ちの強いほうが勝つ。それだけです。

 浦和の選手たちは、この日の試合で肌で感じたのではないでしょうか。

 残り6試合。これからが本当の正念場です。

 チームとサポが一丸となり、このまま優勝まで突き進みましょう。

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【Jリーグ観戦記】『浦和レッズ vs ベガルタ仙台』(’14 第6節)

 4月6日の日曜日。関東は、晴れ間が見えたかと思えば、突然小雨がぱらつくなど、めまぐるしく天候の変わる一日でした。気温も、この時期にしては肌寒かったですね。

 この日、JリーグJ1の第6節が各地で行なわれました。
 浦和レッズは、ナイトゲームでベガルタ仙台とホーム・埼玉スタジアム2002での対戦です。

 浦和は前節、ヴィッセル神戸に完敗し、痛い黒星を喫しました。
 優勝を狙うには、連敗だけは避けなければなりません。

 対するベガルタ仙台は、前節、ヴァンフォーレ甲府と引き分け、今季はまだ勝ち星なしと苦しいスタートとなっています。

 浦和のスタメンは以下の通り。

 GK:西川 
 DF:森脇 永田 槙野 
 MF:平川 柏木 阿部 宇賀神 興梠 
 FW:李

 李君は、浦和でのJ初先発ですね。

 試合開始。浦和のシステムは、いつもの3−6−1。

 3バックは右から、森脇君、永田君、槙野君。ボランチは、柏木君と阿部君のコンビ。
 2シャドーは、興梠君と元気。WBは右に平川君、左に宇賀神君。
 1トップには、李君が入っています。

 立ち上がりからボールを保持して、試合を優位に進めているのはホームの浦和。
 前線で起点をつくり、サイドからクロスを入れてチャンスをつくりますが、精度を欠いて得点にはつながらず。

 仙台は、4人のフラットな最終ラインをベースとしたコンパクトな陣形。
 中盤から激しいプレスから素早いカウンターを仕掛けてきます。
 2人のセンターバックと2人のボランチが陣取る中央の守りは相変わらず堅いですね。

 17分の浦和、後方からのロングフィードに反応した興梠君が、右足アウトサイドの絶妙なトラップからシュートを放ちますが、ゴールキーパーに弾かれて、惜しくもゴールならず。

 仙台の強烈なプレスを受けていることも影響しているのかもしれませんが、ムダな横パスが多く、攻めに勢いが感じられません。
 
 37分の浦和、右サイドからのクロスをファーサイドの興梠君がダイレクトで折り返し、中央に詰めた李君が無人のゴールに押し込もうとしましたが、わずかに届かずボールはポストの外へ。

 ボールを保持し、チャンスも作りながら、なかなか決定的な場面を決め切れない浦和。

 このまま、両チーム無得点のままハーフタイムか、と思った前半終了間際に試合が動きます。

 40分、中央でパスを受けた興梠君がターンでディフェンスを交わしながら、前線の元気にクサビのパス。
 ボールをキープした元気、ディフェンスからの圧力に倒れながらも、ゴール前のスペースに走りこんできた李君にパス。
 李君、ダイレクトで左足の強烈なシュート。見事ゴールネットに突き刺しました。1-0、浦和が先制します。

 興梠君、元気、李君の3人の動きが見事に連動した、素晴らしい攻撃でした。
 李君のシュートも見事でしたが、体勢を崩しながらも李君の動きを確認してパスを出した元気の粘りのプレーが呼び込んだ得点ともいえますね。

 前半は、結局1−0で浦和リードのまま終了です。

 前半のシュート数は、浦和8本に対し、仙台が2本。
 浦和は、仙台の激しいプレスに苦しみましたが、何とか1点をもぎ取ることに成功しました。
 守っても、仙台にチャンスをほとんど作られませんでした。
 特に、相手の攻撃のキーマンであるウィルソン選手をしっかり封じ込めていましたね。

 浦和は、前半同様守備をしっかりすること。
 そして、前掛かりになるであろう仙台のスキを突いて、カウンターから追加点を奪ってさらに試合を優位に進めたいところです。

 後半開始。

 開始早々、リードを許している仙台が前掛かりに攻め込みます。
 立て続けに浦和ゴールに迫り、シュートチャンスをつくります。

 この状況を見たミシャはいつもより早めの選手交代のカードを切ります。

 56分、興梠慎三選手に代わって鈴木啓太選手が入ります。
 
 ここで、浦和にアクシデント発生。
 永田君が相手選手との接触による足の故障で試合続行不可能となり、2人目のカードを切ります。

 62分、永田充選手に代わって那須大亮選手。

 66分の浦和、カウンターで左サイドを持ち上がった柏木君が中央の李君にクサビのパス。
 李君、しっかりボールをキープして、右サイドを駆け上がってきた元気に落とし、自らはゴール前に侵入します。
 ボールを受けた元気、李君の動きをしっかり見てリターンのパスを送ります。

 李君、スライディングしてくるディフェンスとゴールキーパーを交わす鮮やかなループシュート。
 ボールはきれいな弧を描いて、ゴールに吸い込まれました。2−0、浦和が突き放します。

 李君、創造性あふれるビューティフルゴール。
 前半に1点とったことで、気持ちに余裕ができていたのでしょう。
 ゴールキーパーの位置を冷静に確認した、狙い通りのループでした。

 さらに、追い打ちをかける浦和。

 71分、左サイドでボールを受けた宇賀神君が中央にカットイン。
 マークするディフェンスをフェイントで交わしながら、狙いを定めたシュート。
 右足から放たれたボールは、逆側のサイドネットを揺らしました。

 宇賀神君、左サイドから中央に切れ込んで、体をひねって右足でシュート。
 この形が得意な元気をほうふつとさせるキレのあるプレーでした。
 この得点シーンだけでなく、何度も左サイドを突破して浦和のチャンスを演出していました。

 72分、平川忠亮選手に代わって梅崎司選手が入ります。

 80分の浦和、元気からの落としを中央でフリーで待ち構えていた啓太が右足で強烈なミドルシュートを放ちます。
 ボールはバーを叩きながらも、そのままゴールに吸い込まれました。4−0、浦和がダメを押します。

 前節、失点のきっかけとなるミスを犯してしまった啓太。
 その悔しさをぶつけるような、気持ちのこもった見事なミドルでした。

 その後も攻撃の手を緩めず、圧倒的に攻め続ける浦和。
 得点には至りませんでしたが、決定的な場面を何度もつくりました。

 アディショナルタイムは4分。
 浦和は、仙台の攻撃を余裕をもってしのぎ切り、そのままタイムアップ。

 結局、4-0で浦和が勝利を収めました。

 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆  

 試合トータルでの浦和のシュートの数は17本(仙台は6本)。
 このデータが示す通り、浦和の完勝といってもいい試合でした。

 前半こそ、仙台の厳しい中盤でのプレスに苦しみましたが、相手の足が止まった後半30分過ぎから怒涛のゴールラッシュで一気にケリをつけることができました。
 
 後半開始早々に、仙台に傾きかけていた流れを、早めの選手交代で断ち切ったミシャ采配も光りました。
 前半リードしながらも、後半の相手のギアチェンジについていけずに逆転で破れた前節の教訓が生かされましたね。

 浦和の奪った4得点は、すべて流れの中からの得点でした。

 特に、李君の決めた1、2点目は、前線で多くの選手がボールに絡んで相手の守備を切り裂いた美しいゴールでした。
 
 ここまで今ひとつだった選手間の意思の疎通がようやくとれてきたのでしょう。
 李君は、高い決定力もさることながら、前線からの精力的なチェイシングなど守備での貢献も大きかったです。

 李君と興梠君の2人が共存することで、クサビのパスの受け手が増えて、中央での起点をつくりやすくなったことも、攻撃が活性化した大きな要因のひとつですね。

 自らの得点こそなかったものの、3アシストの結果を残した元気の成長も見逃せません。
 以前ならば、周囲の状況が見えずに、自らドリブルで突っかけてはボールを失う場面もしばしばでした。
 しかし、この試合では、周りの選手を使う場合と自ら仕掛ける場合をきっちり使い分けていました。
 
 元気ほどの個の力の持ち主が、周りを使える精神的な余裕を持つことができれば、鬼に金棒ですね。

 李君の得点は、いずれも元気のお膳立てからでした。
 李君と元気の相性の良さも、今後の浦和にとって大きな武器になりますね。期待したいです。

 守備では、仙台の2トップを完封、ほとんど見せ場を作らせませんでした。
 前節乱れた最終ラインでのボール回しも、この試合では大きなトラブルはありませんでしたね。

 選手の皆さん、サボの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 リーグ戦では、3月8日のサガン鳥栖戦以来、ほぼ1ヶ月ぶりに観客の中での埼スタでの試合。

 選手たちも、この試合ほど、サポの大歓声のありがたみを感じた試合はないのではないでしょうか。
 サポにとっても、これほど浦和レッズを応援できる歓びを感じた試合はないでしょう。

 スタジアムの選手とサポが「チームのために」と一丸となれたことが、4−0という快勝劇につながったのは間違いありません。

 シーズンはまだまだ始まったばかりです。
 この苦しい時期を乗り越えた先に、実りある未来が待っています。

 この試合で見せた選手とサポの一体感を忘れず、「生まれ変わった浦和」として最後まで戦い抜きたいですね。

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【Jリーグ観戦記】『ベガルタ仙台 vs 浦和レッズ』(’13 第31節)

 11月10日の日曜日。関東は朝から曇り空が広がるすっきりしない天気となりました。
 時折、小雨もぱらついた肌寒い一日でした。

 この日、JリーグJ1の第31節が各地で行なわれています。
 我が浦和レッズは、ナイトゲームでベガルタ仙台とアウェイ・宮城スタジアムで対戦しています。

 浦和は、先週ナビスコ杯の決勝戦で柏レイソルに敗れて、惜しくもタイトル奪取はならず。
 気持ちを切り替えて、浦和にとって残された今年最後のタイトル、Jリーグ王者を目指したいところ。

 対する仙台は、前節、サンフレッチェ広島に惜敗し、順位も8位と中位に埋もれています。
 とはいえ、固い守備からの鋭いカウンターは健在です。強敵であることには変わりありません。

 浦和のスタメンは先週のナビスコ杯決勝から変更あります。
 イエローカードの累積で出場停止の鈴木啓太選手に代わって、梅崎司選手が入っています。

 試合開始。浦和のシステムはいつも通りの3−6−1。
 梅崎君は、2シャドーの一角に、柏木君がボランチの一角に入っています。

 試合は、いきなり動きました。
 2分の仙台、左サイドからのセンターリングを選手がヘディングで折り返します。
 そのボールをウィルソン選手が右足ダイレクトで強烈なボレーシュートを放ちました。
 ギシが左手でブロックしましたが、ボールの勢いが勝り、そのまま浦和のゴールに転がり込みました。0−1、仙台が先制します。

 赤嶺選手、ディフェンダー2人を引きつけて、スペースを上手くつくりましたね。
 そのスペースをしっかり入り込んで強烈なシュートを決めたウィルソン選手もさすがでした。

 浦和もすぐさま反撃します。

 6分の浦和、中央でクサビになった興梠君が左サイドの宇賀神君に絶妙のタイミングでパス。
 宇賀神君がダイレクトで中央の梅崎君にセンターリング。
 梅崎君、胸トラップから左足の切り返しでマークする相手選手を交わし、右足で狙いすましたシュート。
 ボールは見事、ゴール右隅に吸い込まれていきました。1−1、浦和がすかさず同点に追いつきます。

 梅崎君、久しぶりのスタメン出場でしたが、いきなり結果を出しましたね。
 それにしても、見事な切り返しでした。

 追いついて、俄然勢いづいた浦和。
 一方的に、ボールを支配して仙台ゴールに迫ります。

 仙台の守備は、フラットな4バックのシステム。
 ボランチと最終ラインの4人で中央をがっちり固めています。

 その仙台の守備を十分に想定していた浦和は、手薄となる両サイドから攻めこむ意図がはっきりみえました。

 31分の浦和、左サイドからのコーナーキックからのこぼれ球が、ファーサイドに待ち構えていた興梠君の足元へ。
 興梠君、左足ダイレクトで振り抜き、仙台ゴールに突き刺しました。2−1、浦和が勝ち越しに成功しました。

 興梠君、落ち着いていましたね。ディフェンダーにぶつかってこぼれてきたボールでしたが、きっちり決めきりました。
 得点につながったコーナーキックは、元気の思い切りのよいシュートで獲得したものでした。
 元気の、この試合にかける意気込みが随所に伝わってきました。

 その後も、浦和が主導権を握り攻勢をかけますが、得点は奪えず。
 結局、2−1で浦和がリードのままハーフタイムへ。

 浦和のシュートは9本、対する仙台は4本。
 このデータが示す通り、浦和が優勢の前半でした。

 浦和は、仙台の戦い方をよく研究していましたね。
 ボールを奪われた後の守備への切り替えが早く、効果的なカウンターを許しませんでした。
 攻撃でも、中央を固める仙台を守備をあざ笑うかのように、手薄なサイドから上手く攻めることができました。
 浦和は、前半同様、後半もリードを守りきろうとせずに、攻め切ってほしいです。

 後半開始。

 立ち上がり、リードを許している仙台が前がかりになって試合の主導権を握ります。

 47分の仙台、浦和陣の左サイドでフリーキックを得ます。
 キッカーのリャン選手の左足から放たれたボールが、ゴール前センターに陣取っていた赤嶺選手の頭にドンピシャのタイミングで合わせます。
 赤嶺選手、渾身の力を込めたヘディングシュートを、体をくの字に曲げながら叩きつけ、ボールがゴールネットを揺らしました。2-2、仙台が同点に追いつきます。
 
 赤嶺選手、さすがの個人技。身体能力の高さが光ったゴールでした。

 その後も、勢いづいた仙台の波状攻撃にさらされた浦和。
 仙台のシュートが何度も浦和ゴールの枠をとらえますが、ギシのファインセーブ連発に助けられて事なきを得ます。

 注目の次の1点を奪ったのは、アウェイの浦和でした。
 59分の浦和、右サイドコーナフラッグあたりでボールをキープした梅崎君から、中央の興梠君にグラウンダーのセンターリングが入ります。
 興梠君、このボールを受けて、ターンをしながらマークのディフェンダーを交わし、最後はゴールキーパーの動きを冷静に見極めて、ゴール左隅に蹴りこみました。3−2、再び浦和が突き放します。

 興梠君、ボールキープからシュートまでの動き、完璧でしたね。
 マークする選手を背負いながら、体を回転させて入れ替わり、そのままシュート。
 興梠君の技術の高さと、フィジカルの強さを見せつける圧巻のゴールでした。

 浦和は、ここで1枚目の選手交代のカードを切ります。
 60分、平川忠亮選手に代わって、関口訓充選手が入ります。

 お互いに攻め続ける両チーム。
 中盤の攻防が激しさを増し、ゴール前では迫力あるシーンも目立つようになりました。

 77分の浦和、2枚目の選手交代のカード。
 原口元気選手に代わって、山田暢久選手が入ります。
 暢久はボランチの位置に入ります。柏木君が1列上がって2シャドーの1角に入ります。

 79分の仙台、左サイドからのコーナーキック。ウィルソン選手がニアで頭で合わせますが、ギシが必死のパンチングで弾き出しました。ナイスセーブ!

 86分の仙台、佐々木選手の強烈な右足シュートを再び、ギシが左手1本で弾き出します。
 今日のギシ、当たっています。相当気合が入っているのでしょう。本当に心強いです。

 アディショナルタイムは3分。
 このまま浦和が逃げ切るとかと思われた試合終了間際に、ドラマが待っていました。

 90+2分の仙台、浦和陣内ゴールから少し離れた位置でフリーキックを得ます。
 キッカーのリャン選手は直接ゴール前に放り込まず、左サイドにフリーでいた武藤選手にパスします。
 武藤選手が放った左足のミドルシュートは、浦和ディフェンスに弾き返されます。
 しかし、そのこぼれ球を石川選手が拾い、ダイレクト右足で浦和ゴールにねじ込みました。3−3、仙台が土壇場で同点に追いつきました。

 試合はそのままタイムアップ。結局3−3の引き分けに終わりました。

 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆  

 両チーム死力を尽くした素晴らしいゲーム。
 終わってみれば、前後半通じてのシュート数は、浦和が14本、仙台が15本とほぼ互角。
 内容的にも、引き分けは、妥当な結果と言えます。

 浦和のピッチを幅広く使った、緩急自在の攻撃。仙台の縦に鋭い、速くて迫力のある攻撃。
 お互いに自分たちの持ち味をしっかり出し合っての攻め合い。観ていてエキサイトする中身の濃い試合でした。
 優秀なプレスキッカーによるセットプレーの応酬も見応えがありました。

 浦和の3失点は、前半と後半の開始直後、そして、後半アディショナルタイムと、一番気をつけなければならない時間帯に決められてしまいました。
 集中力を切らしていたわけではないでしょうが、ほんのちょっとのスキを仙台の選手たちが見逃してくれませんでしたね。
 このあたりは反省して、次節以降の糧にしてもらいたいところです。

 攻撃に関しては、十分に合格点を与えられる内容でした。
 ゴール前でのワンタッチのパスを狙ったり、サイドチェンジのパスを多用したりと中央を固める相手を攻略するための工夫が随所に見られました。
 興梠君は、ディフェンダーを引き連れながら下がった位置でクサビになり、両サイドに散らして、自らはゴール前に侵入して、ボールを引き出す。そんな動きを繰り返していました。
 
 何よりも素晴らしかったのは、選手たちの気持ちが最後まで守りに入らなかったこと。
 先週のナビスコ杯の教訓がしっかり生かされていましたね。
 選手たち一人ひとりが、自分たちの強みは何か、自分たちのスタイルは何か、見つめ直した結果がこの試合に現れていました。
 勝てなかったのは残念ですが、優勝への期待が大きく膨らむ勝ち点「1」です。
 次節以降が本当に楽しみになってきました。

 選手の皆さん、スタジアムに足を運んだ両チームのサポの皆さん、寒さの中、本当にお疲れ様でした。
 素晴らしい雰囲気を作り出していたサポの熱気に、選手たちも大いに乗せられた感じです。

 いよいよ、残すところ3試合。一戦一戦が決戦となります。
 浦和のサッカーをやり切れれば、必ず結果はついてきます。攻めて攻めて、攻めまくって、相手を圧倒する攻撃サッカーを見せてほしいです。
 気を抜かず、ベストを尽くして、サポも選手も、チームが一丸となって突き進みましょう。

 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『浦和レッズ vs ベガルタ仙台』(’13 第9節)

 5月29日の水曜日。関東は一日曇空。雨がぱらついた時間帯もありました。梅雨入り宣言も出ましたね。
 この日、ACLの都合で未消化だったJリーグJ1の第9節の残り試合が行なわれています。
 我が浦和レッズは、ナイトゲームでベガルタ仙台とホーム・埼玉スタジアム2002で対戦しています。

 浦和は、前節アウェイで柏レイソルに勝利しています。ただ今3連勝中、いずれも大量得点による快勝ということで、いよいよエンジン全開といったところ。
 この試合も、しっかり勝ち点「3」を確保し、気持ちよく中断を迎えたいですね。

 対する仙台は、ACLとの掛け持ちの影響か、勢いに乗りきれていません。
 得点力不足に悩まされているようですが、自分達のスタイルが確立されていて、もともと力のあるチーム。油断は禁物です。

 浦和のスタメンは前節から変更あり。平川忠亮選手がケガで欠場、代わりに関口訓充選手が入っています。
 
 試合開始。浦和のフォメはいつも通りの3−6−1。
 
 試合が進むにつれて仙台がペースを握ります。素早いサイド攻撃から強力な2トップに簡単に放り込んでくる自分たちの形で攻撃を組み立てます。
 浦和は仙台の圧力に押されたのか、パスの精度が悪く、なかなかフィニッシュに持ち込めません。

 仙台の守備は相変わらず堅いですね。4人−4人で敷かれている2ラインがコンパクトで崩れません。
 特に真ん中の4人(センターバック2人とボランチの2人)が陣取るセンターは鉄壁でした。
 浦和は、ここ数試合面白いように入っていた興梠君へのクサビのパスがなかなか通らず、なかなかリズムに乗れません。

 40分の仙台、ウィルソン選手のサイドからのクロスを順大が右手一本でかき出しますが、そのボールがゴール前の赤嶺選手に渡ります。しかし、シュートはバーを越えて得点にはなりません。

 前半は0−0のまま終了。

 浦和のシュートは3本、対する仙台は7本。この数字の通り、仙台が主導権を握った前半でした。
 ボールへの寄せの早さ、パスの受け手の動き出しの早さ、出し手の判断の早さ、どれをとっても仙台が上回っていました。
 前の試合との間隔が浦和は2日、仙台は3日。
 浦和は休養日が1日短いハンデがありますが、前の試合では逆に日程に助けられたので言い訳にはできません。
 コンディションの悪い中いかに勝ち切るか、真価が問われますね。

 後半開始。

 状況を打開したい浦和は、早々に1枚目の選手交代のカードを切ります。
 55分、梅崎司選手に代わってマルシオ・リシャルデス選手。

 マルシオがトップ下、柏木君がボランチに入る攻撃的なオプションに変更です。
 関口君が右WBから左WBへ、森脇君が右WBへ、阿部君が右ストッパーへそれぞれスライド。

 58分、サイドからの低いクロスにリャン選手が左足ダイレクトで合わせてシュートを放ちますが、順大が横っ飛びで弾き出します。ナイスセーブ!

 71分、浦和は2枚目の交代カードを切ります。
 疲れの見えた鈴木啓太選手に代わって坪井慶介選手が入ります。
 坪井君が右ストッパーに入れて、阿部君をボランチに戻します。

 フレッシュな選手を立て続けに入れたことで浦和は息を吹き返しました。
 特に目立ったのは、マルシオのハツラツとしたプレー。
 運動量豊富な彼が前線で動き回ってボールに絡むことで、浦和の攻撃にリズムが生まれます。

 80分の浦和、マルシオが右サイドをハーフライン付近から斜めに中央へドリブルで持ち込んで、ペナルティエリア手前で待ち構えていた元気にグラウンダーのパス。
 元気は左足でトラップしペナルティエリアに侵入、ドリブルを仕掛けようとしたところで相手ディフェンダーに倒され、PKを獲得します。
 キッカーは阿部君。ゴールキーパーの動きを見切って、冷静に右足で蹴りこみ1-0、浦和が先制します。

 マルシオのパスの出すタイミング、元気のトラップでのボールの置き方が絶妙でした。

 浦和がこのまま逃げ切るかと思われましたが、仙台が意地を見せます。
 88分、ヘベルチ選手が左足で強烈なミドルシュートを打ちます。順大が目の前でワンバウンドしたボールを両手で必死に弾きます。
 このボールに太田選手が拾って右足でシュート、浦和ゴールに突き刺しました。1−1、仙台が土壇場で追いつきます。
 
 その後もお互いに攻め合いますが、両チーム決め手を欠き、結局1−1の引き分けに終わりました。
 
 リードを守りきれなかった浦和。終始押し気味に試合を進めていた仙台。どちらも勝ち点「3」を逃した、悔しさが残る試合でした。

 中二日の休養日しかとれなかった浦和は、明らかに体が重そうな選手が多かったです。
 仙台の選手達の動きが良かったことを差し引いても、ここ2試合とは同じチームとはとても思えないパフォーマンスでした。
 サッカーは、フィジカルな部分とメンタルな部分、両方のコンディションを整えないと勝てないスポーツだと改めて思い知らされた一戦でした。

 激しい運動量と正確なパスの技術が要求される今の浦和のスタイルは、選手一人ひとりのコンディションの良し悪しがチームの出来に直接大きな影響を与えます。
 今後もミシャの3−6−1の攻撃的なサッカーを続けていくのならば、避けては通れない宿命ですね。

 もう一ヶ月もすれば、暑い夏が始まります。ここをいかに乗り切るかが優勝に向けての大きなポイントになります。
 選手達のコンディションを落とさない工夫と、コンディションが落ちたときのリカバリーをチーム全体で考えてほしいです。

 選手の皆さん、平日にもかかわらずスタジアムに足を運んだサポの皆さん、本当にお疲れ様でした。
 ここからリーグ戦は中断期間に入ります。チーム力を高め、万全の体制で「勝負の夏」を迎えたいですね。

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ヨッシィー☆

Author:ヨッシィー☆
鉄鋼関係のエンジニアです。

浦和で生まれ、浦和で育った、浦和レッズ・サポ。

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