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2012年Jリーグ第34節「浦和 vs 名古屋」対戦記

 12月1日。この日の関東は朝から曇り空が広がっていましたが、徐々に回復して午後には晴れ間が広がる上り坂の天気となりました。

 この日はJ1リーグの第34節が各地で行われています。
 今年最後のJリーグの試合、我が浦和レッズは、デーゲームで名古屋グランパスとホーム・埼玉スタジアム2002での対戦です。

 前節、サガン鳥栖との上位対決に破れて痛い黒星を喫した浦和。第33節を終えたところで勝ち点「52」の5位。
 来期のACL出場圏を無条件に得られる3位以内に滑り込むには、勝ち点「3」は絶対条件です。勝って同時刻に行われている他会場の結果を待ちたいところです。

 対する名古屋は、同じく勝ち点「52」ですが得失点差で浦和を下回るため6位に位置しています。
 名古屋ももちろんACL出場権を獲得する可能性は残っています。何が何でも、と必死に向かってくるでしょう。
 どちらにとっても負けられない最終戦、意地と意地のぶつかり合い、白熱したゲームが期待されます。

 浦和のスタメンは出場停止の槙野智章選手とケガから復帰した柏木陽介選手が戻ってきました。

 試合開始。

 注目の最前線の組み合わせは、1トップにはマルシオ、2シャドーの位置は柏木君と梅崎君が入っています。この3人の組み合わせは今までになかった形ですね。両WBを含めた攻撃の連係はどうでしょうか。気になるところです。

 立ち上がりからペースを握ったのはホームの浦和です。セカンドボールへの寄せ、攻守の切り替えで名古屋を上回りチャンスを作ります。
 左WBの宇賀神君のサイドを中心に名古屋ゴール前に攻め込みますが、最後のパスの精度が悪く得点には結びつきません。
 対する名古屋は、1トップの位置に入っている闘莉王選手にボールを集めて、そこを起点に攻撃を組み立てようとします。

 大事な大事な先制点を奪ったのは浦和でした。
 23分、自陣でボールを持った阿部君からセンターサークル付近の梅崎君へ縦パスが通ります。梅崎君は右サイドの平川君へ展開します。フリーでボールを持った平川君、そのまま名古屋陣内深くまで切り込み、ゴール前のマルシオを目がけてセンターリングを上げます。
 しかし、そのボールに反応したのはマルシオの前のスペースに飛び込んだ柏木君でした。柏木君のヘッドはワンバウンドし、相手ゴールキーパーの手に触れますが、その手を弾く形でゴールマウスに飛び込みました。1−0、浦和が先制です。

 ジャストミートしなかった分、ヘディングしたしたときに妙な回転がかかったでしょうか。執念で押し込んだというような得点です。柏木君の動きはまさにシャドーのお手本のような飛び込みでした。

 その後も浦和の攻勢が続きます。
 39分、左サイド深くで宇賀神君がマークを振り切ってセンターリング、柏木君がゴール前で合わせますが、ここは相手ゴールキーパーが右足一本で弾き出して惜しくもゴールはならず。

 終了間際の45分、押され気味だった名古屋にビッグチャンスがきます。浦和ゴール前での競り合いのこぼれ球に反応した永井選手が至近距離から強烈なシュートを放ちます。
 同点ゴールか、と思われたその瞬間、槙野君が体ごとボールにぶつかっていきシュートブロック、ゴールラインの外に弾き出しました。
 ガッツポーズを見せながら吠える槙野君。最後の最後で大ファインプレーが飛び出しましたね。浦和にここを無失点で切り抜けられたのは大きかったです。

 前半は、結局1−0のまま終了。

 シュート数の差はあまり開きませんでした(浦和6本、名古屋4本)が、内容的には終始浦和が圧倒した、そんな前半戦でした。
 名古屋は後半、浦和のウィークポイントである「高さ」をより徹底して突いてくるでしょう。空中戦、闘莉王選手の頭を狙って放り込んでくるシーンが増えるはずです。
 浦和としては、闘莉王選手へのマークを厳しくして自由にプレーさせないことが大事になります。

 後半開始。
 浦和はハーフタイムで選手交替です。梅崎司選手に代わって原口元気選手が入ります。
 元気は1トップに入っていますね。マルシオが2列目に下がっています。
 浦和にとってはいつもの慣れ親しんだ形に戻して後半に臨んでいます。

 後半も立ち上がりから浦和のペースが続きます。
 59分、カウンターから自陣から相手陣までドリブルで駆け上がった元気が倒されてフリーキックを得ます。ペナルティーエリアから離れたゴールまで少し遠い位置。ボールの位置にはマルシオと柏木君。しかし、彼らはダミーでした。ボールの真後ろから勢いをつけて強烈なシュートを右足で蹴り込んだのは槙野君でした。強烈な弾丸シュートが相手ゴールキーパーの手をかすめてポストを直撃、そのままゴールネットを揺らしました。2−0、浦和が貴重な追加点を奪います。
 それにして見事なフリーキックでしたね。まさに「矢のような」という形容詞がピッタリな一直線のシュートでした。
 ゴールを決めた後、興奮してユニフォームを脱ぎ捨てた槙野選手。その下には「Jリーグを、日本を盛り上げよう!」と書かれたTシャツを着込んでいました。
 つねにファンを楽しませようとする彼らしいアイデアです。ユニフォームを脱いだ時点でイエローカードをもらうことには変わりはありませんから、最終節ならではパフォーマンスですね。

 その後浦和の攻撃はさらに勢いを増します。前掛かりになって攻めようとする名古屋の裏のスペースをカウンターで突いてチャンスを量産します。
 こういう状況になると、元気のドリブル突破がかなり効きますね。

 74分、先制点の柏木君に代わって矢島慎也選手が入ります。
 このあたりから名古屋の攻撃はゴール前の闘莉王選手への放り込みオンリーとなります。確かに闘莉王選手の空中戦の強さは脅威ですが、それだけだと分かってしまえば、浦和としても対処するのは意外と楽でしょう。

 88分、浦和は3人目の選手交替を実施し、試合を締めにいきます。鈴木啓太選手に代わって濱田水輝選手が入ります。
 ロスタイムは4分。浦和のサポからは「Pride of URAWA」の大合唱も始まります。心なしかいつもより迫力を感じます。
 浦和は名古屋の最後の反撃をしのぎ切って、そのまま試合は終了。
 2−0、試合は浦和の勝利で幕を閉じました。
 他会場の結果を知ったのでしょうか、ピッチの中で選手たちが抱き合って喜んでいます。
 少し間をおいて場内にも浦和のACL出場が決まったことを告げるアナウンスが流れました。何人かの選手たちの目にも光るものもありました。

 それにしても最後の最後で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたね、浦和の選手たちは。もしかしたら、今年一番の内容かもしれません。
 まさに充実した今年を象徴するゲームとなりました。

 試合後、最終節のセレモニーが行われましたが、いつにも増して穏やかなものでした。
 これだけブーイングの少なく拍手の多い最終節セレモニーはいつ以来でしょうか。

 橋本社長の挨拶の後、選手全員でスタジアムを1周しました。選手たちの着ていた白いTシャツの背中には「11」と「16」の番号がプリントされていました。今季限りで浦和を退団する田中達也選手とポポ選手の背番号です。最終節ならではの感動的な風景が埼スタに広がります。

 達也の涙の退団スピーチには感極まりました。浦和のサポーターから愛され続けた達也を気持ちよく送り出してあげようというスタジアムが一体となった空気がテレビ越しにも伝わってきて感動しました。

 「達也のために」という雰囲気は、セレモニーの間だけでなく、試合開始前からスタジアムに充満して、それがピッチに立つ選手たちの心にも強く響いていたのでしょう。
 もしそうだとしたら、この日の快勝劇の影の立役者は、リザーブとしてベンチから戦況を見守っていた達也です。
 来季のACLへの出場権は達也が最後に残してくれた浦和レッズへの置き土産といえるかもしれませんね。
 このチャンスをムダにせず、来季は再びアジアの頂点を目指して、レベルアップした姿をみせてほしいです。

 達也のいない浦和レッズなど、ついこの間までは想像もしたことがありませんでした。
 サポの心には新しいチームに生まれ変わった浦和を象徴的な日として記憶されることでしょう。
 達也とは、今度は対戦相手として、また埼スタのピッチで再会したいですね。楽しみです。
 そのときまでしばしのお別れです。

 “ワンダーボーイ” たくさんの思い出をありがとう!そして、さようなら。また会う日まで・・・

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2012年Jリーグ第33節「鳥栖 vs 浦和」観戦記

 11月24日。この日の関東は朝から曇り空が広がっていましたがお昼近くからは晴れ間が広がりました。

 この日はJ1リーグの第33節が各地で行われています。
 我が浦和レッズは、デーゲームでサガン鳥栖とアウェイ・ベストアメニティスタジアムでの対戦です。鳥栖も青空が広がり絶好のサッカー日和のようです。

 前節、首位をひた走るサンフレッチェ広島に出足の鋭さで上回り完勝を収めた浦和。
 第32節を終えたところで勝ち点「52」の3位。来期のACL出場圏内獲得まであと一歩のところまでこぎ着けています。
 しかし後続のチームとは相変わらず僅かの差。このまま逃げ切るには、さらに勝ち点「3」を積み重ね続けるしかありません。

 対する鳥栖は、勝ち点「50」で5位。
 この試合に勝つと、勝ち点で浦和を上回ります。一気にACL圏内にジャンプアップする絶好のチャンスですから、選手やサポーターの士気も盛り上がっていることでしょう。
 どちらにとっても負けられない一戦、白熱したゲームになることは間違いありません。

 浦和のスタメンは出場停止の槙野選手に代わって濱田水輝選手が入っています。
 普段はスーパーサブとして起用されることが多い水輝にとってレギュラー獲得の大きなチャンスです。ぜひここでアピールをしてほしいところです。

 試合開始。

 水輝は槙野君のポジション、左ストッパーの位置に入っていますね。
 立ち上がりは一進一退の攻防が続きますが、徐々に浦和がボールをキープする展開となります。
 両WBにボールがよく収まるようになり、そこを起点にテンポの良い攻撃が続きます。
 対する鳥栖は速攻からサイドに開いてゴール前の豊田選手に放り込むシンプルな戦術です。

 互いに好機は作りますが、あと一歩のところで正確性を欠いて得点には至らず。
 そのまま前半終了かと思われた45分、試合が動きました。
 鳥栖のキム選手が浦和の右サイド深くをえぐって、マイナスの折り返しをゴール前の豊田選手が押し込んで鳥栖が先制点を奪います。

 前半は、0−1のまま終了です。
 前半終了間際の失点、浦和の選手たちに油断があったのかもしれません。一瞬の隙を見事に突かれてしまいました。この場面でしっかり決め切る豊田選手、やはりエースです。
 先制点を与えてしまったことで、浦和は後半の戦いを難しくしてしまいました。
 鳥栖はさらにゴール前を固めてカウンターから放り込んで来る戦術を徹底してくるでしょう。
 浦和としては鳥栖のサイドからの突破をしっかり押さえながら、主導権を握り続けたいところです。

 後半開始。
 ハーフタイムで浦和は選手交替。坪井慶介選手に代わって野田紘史選手。ポジションはそのまま3バックの一角、左サイドのストッパーの位置に入っています。水輝は右ストッパーに。
 守備の不安に多少目をつぶってでも、最終ラインからのオーバーラップを増やして、攻撃の厚みを増やしたいとの意図からでしょう。
 その効果もあってか、立ち上がりから浦和が主導権を握って鳥栖陣内に攻め込むシーンが続きます。
 それが実ったが58分でした。
 鳥栖陣内中央の啓太から右サイドの梅崎君へパスが通ります。
 梅崎君がボールを受けた位置はゴールから遠い位置でしたが、そのままミドルシュートを放ち、ゴールキーパーの手を弾きそのままゴールに吸い込まれました。1−1、浦和が同点に追いつきます。
 梅崎君の執念でねじ込んだゴールでしたね。
 その後も逆転を狙って前掛かりになる浦和でしたが、落とし穴がありました。

 63分の鳥栖、ヘディングでゴール前につないだボールを浦和のディフェンダーがヘディングでクリア、しかしそのボールは短く鳥栖・野田選手がダイレクトで右足でボレーシュート、見事にゴールマウスに吸い込まれました。
 1−2、再び鳥栖が突き放します。
 ここでも、ヘディングでゴール前までつないだ鳥栖の空中戦の強さが生きました。野田選手のシュートも素晴らしかったですね。

 69分、カウンターから元気がペナルティエリアの外から左足で強烈なミドルシュートを放ちますが、わずかに左ゴールポストの外。惜しかった!

 72分、浦和は2枚目の選手交替のカードを切ります。平川忠亮選手に代わりポポ選手が入ります。ポポはそのまま右WBの位置に。超攻撃的布陣になった浦和。なりふり構わずに点を取りにいきます。
 しかし、どうしてもほしかった追加点は浦和ではなく、鳥栖に入ります。
 78分、鳥栖の早坂選手がカウンターから再び浦和陣右サイドを突破してセンターリング、中で合わせたのは豊田選手。マークについた浦和のディフェンダーの前に体を入れて体勢を崩しながらも右足で合わせました。1−3、鳥栖が突き放しました。
 これは浦和にとって痛すぎる失点となりました。

 79分、浦和は最後の選手交替のカードを切ります。原口元気選手に代わって田中達也選手が入ります。
 すでに来シーズンの契約を結ばないことをチームから告げられている達也。意地もあるでしょう。他チームへのアピールする意味でも、得意のドリブルからゴールを奪ってほしいです。

 86分のポポのフリーキックはキーパーに弾かれます。
 さらに89分、その達也がヘディングで落としたボールを梅崎君がダイレクトでシュートを放ちますが、これも枠の外。
 ロスタイムは4分。マルシオの至近距離でのシュートも鳥栖ディフェンダーの体を張った守備で防がれて万事休す。1−3、鳥栖の勝利で試合終了です。
 この結果、鳥栖は3位に浮上、浦和は5位に後退となりました。

 シュート数は鳥栖が12本に対し、浦和は14本とほぼ一緒でした。結果を分けたのは、やはり決定力でした。
 ゴールシーンだけではなく、圧倒的な存在感を示していた鳥栖の豊田選手。
 鳥栖の周りの選手は豊田選手を信頼して、早めにゴール前にクロスをどんどん送りこんできました。
 シンプルですが、浦和のディフェンスはかなりの脅威を感じていたでしょう。
 浦和は、けが人や出場停止で主力を欠いたこともありますが、自分たちの戦術を徹底しきれなかったところがあります。
 戦術の理解不足と、選手層の薄さが浮き彫りになった一戦となりました。来シーズンに向けての課題ですね。
 遠く鳥栖まで足を運んだサポの皆さん、選手の皆さん本当にお疲れさまでした。

 また、今節の結果によりサンフレッチェ広島が初の年間チャンピオンが決まりました。広島のチーム関係者、サポーターの皆さん、おめでとうございます。

 今季のリーグ戦も最終節を残すのみとなりました。
 厳しくなったとはいえ、浦和のACL出場の可能性はまだ残されています。ホームでしっかり勝ち切って有終の美を飾り、鳥栖の試合結果を待ちましょう。勝っても泣いてもあと1試合、悔いのないベストの試合を観せてほしいです。

 頑張れ!浦和レッズ!!

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2012年Jリーグ第32節「浦和 vs 広島」観戦記

 11月17日。この日の関東は朝から小雨が降り続くぐずついた天気でした。この秋一番の冷え込みとなりました。今年も冬が近づいてきた感じがします。

 この日はJ1リーグの第32節が各地で行われています。
 我が浦和レッズは、デーゲームでサンフレッチェ広島とホーム・埼玉スタジアム2002での対戦です。

 前節、川崎フロンターレの堅守と鋭いカウンターに完敗を喫した浦和。
 第31節を終えたところで勝ち点「49」の3位、なんとか来期のACL出場圏内に踏みとどまってはいますが、後続のチームとの差はほんの僅か。このまま逃げ切るには、勝ち点「3」を積み重ねるしかありません。

 対する広島は、勝ち点「58」で首位をひた走ります。
 悲願のJリーグの年間王者の座にもう少しのところまできています。チームの士気も盛り上がっていることでしょう。
 迎え撃つ浦和は、優勝の可能性こそほぼなくなっていますが、チャンピオン経験者としての意地もあります。
 そう簡単には優勝させてたまるか、という強い気持ちでぶつかっていくことでしょう。
 両チームは、開幕戦で対戦していて、スコアこそ0−1と最小得点差でしたが、パフォーマンスにはそれ以上の開きがあり、成熟度の違いを見せつけらた感がありました。
 10ヶ月近く経った今、どこまでその差は縮まったのか、逆に開いたのか、来期を占う上でも気になるところです。
 同じ3−6−1システムを用いるチーム同士の対戦、監督の因縁もあります。目が離せない注目の一戦となりそうです。

 浦和のスタメンは前節のメンバーからケガの柏木陽介選手に代わって宇賀神友弥選手が入っています。
 攻撃の要である柏木君の欠場はたしかに痛いですが、全員でその穴を埋めてくれるでしょう。

 試合開始。

 立ち上がりから、ホームの浦和が押し込む展開となります。
 広島の選手たちは、優勝が懸かる大事な試合だということで、動きが硬くなっているのでしょうか。それとも、最初から浦和対策のカウンター狙いでしょうか。

 浦和は、狙い通り両WB(右:平川君、左:宇賀神君)にボールが収まり、そこから中央へ折り返すシーンが目立ちましたが、中の選手となかなか合わずに得点には至らず。
 対する広島は、中盤でボールを奪って鋭いカウンターから好機を作ります。
 相変わらず、1トップに入っている佐藤寿人選手のパスを引き出す動き出しの良さは光りますね。

 32分、マルシオが相手ディフェンスラインでボールを奪い、すぐさま前線でフリーになっていた梅崎君にパス、梅崎君はペナルティーエリア内に持ち込んでシュートを放ちますが、これはゴールキーパーの正面で得点には至らず。

 この日の浦和は、前線からの守備が効いていました。
 特に、ボールを奪われた後の守備への切り替えが早く、広島のカウンターを未然に防ぐとともに、浦和がカウンターを仕掛けることができる場面が目立ちました。

 41分、浦和のカウンター、左サイドのセンターライン付近から啓太が逆サイドを疾走する梅崎君へ絶妙のスルーパスを通します。
 梅崎君は、そのボールを右足でトラップ、相手ディフェンダーと競り合いながらも右足で強烈なシュートを放ち、ゴールネットを揺さぶりました。1−0、浦和が先制です。

 流れるような美しい得点でした。ピンポイントで通した啓太の糸を引くようなスルーパスも、梅崎君の右足トラップからの滑り込みながらシュートも完璧でした。

 前半は、1−0のまま終了です。
 アウェイの広島としては、前半はスコアレスで折り返し、後半勝負と考えていたのかもしれません。
 優勝するためには勝ち点がほしい広島は点を取りに前半より前掛かりにくるでしょう。
 浦和としては、守備の時の集中力がより必要となります。
 広島が前掛かりに攻めてくれば来るほど浦和のカウンターも発動しやすくなります。
 次の1点をどちらが取るのか、これからの45分が本当の勝負です。

 後半開始。
 案の定、広島はかなり積極的に圧力を掛けてきます。浦和もカウンターを中心に反撃します。
 57分、右サイドを駆け上がった坪井君のクロスにマルシオがダイビングヘッドを放ちますが、ここは相手ゴールキーパーに防がれます。

 61分、浦和に貴重な追加点が入ります。
 センターサークル辺りでボールを受けた啓太が、そのままスルスルとボールを持ち上がります。意表をつかれた形の広島のディフェンス網をかいくぐってペナルティーエリア直前まで侵入しそのままミドルシュート、見事にゴールに突き刺しました。2−0、浦和が突き放します。

 これには、驚きました。これまで「守備の職人」というイメージがあり、攻撃では裏方に徹していることが多かったですが、今シーズンは最終ラインと前線を繋ぐ「リンクマン」の役割を与えられ、見事にその任を果たしています。得点に対する意識も高まっているのでしょう。
 この試合は、彼の攻撃面での成長を知らしめる格好の舞台となりましたね。

 74分、浦和は1枚目の選手交替のカードを切ります。宇賀神友弥選手に代わり野田紘史選手が入ります。
 77分の広島、ゴール前のクロスに佐藤選手がヘッドで合わせます。しかし、ここは浦和ゴールキーパー順大が必死に掻き出して事なきを得ます。

 このあたりになってくると、広島の選手は焦りと疲労から、集中力を欠いたプレーから浦和にカウンターを許す場面が多くなります。
 元気が3点目を取りに果敢にシュートを連発します。得点には至りませんでしたが、この試合を通じて守備を含めて1トップとして大奮闘でした。
 浦和はさらに選手交替のカードを切り、ゲームを締めにいきます。85分、梅崎司選手に代わって矢島慎也選手、90分、原口元気選手に代わって田中達也選手が入ります。
/br> ロスタイム4分も、ボールをしっかり回してしのぎ切った浦和がそのまま2−0で勝利を収めました。
 試合終了直後、埼スタを埋めた浦和サポから大きな「We are Rsds!」の大合唱が起こりました。

 ホーム・埼スタでの勝利は、8月の鹿島戦以来とのこと。久しぶりの胸のすく快勝劇でした。開幕戦で叩かれた相手、それも首位を走る広島からの勝ち点「3」ということで、本当に気分がいいですね。
 この1年間のチームの成長を感じられるナイスゲーム、来季の更なる飛躍を期待させてくれました。

 雨の中、埼スタまで足を運んだ4万人以上のサポの皆さん、選手の皆さん本当にお疲れさまでした。

 今季のリーグ戦も残すところあと2試合です。
 浦和のACL出場枠を懸けた戦いは続きます。2つとも勝って、自力で再びアジアの頂点を目指す戦いの扉を開きたいところ。

 頑張れ!浦和レッズ!!

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2012年Jリーグ第31節「川崎 vs 浦和」観戦記

 11月7日。この日の関東は雲もほとんどない秋晴れが広がっていました。気温もこの時期にしては高めの穏やかな一日でした。

 この日はJ1リーグの第31節が各地で行われています。
 我が浦和レッズは、ナイトゲームで川崎フロンターレとアウェイ・等々力スタジアムでの対戦です。

 前節、セレッソ大阪に対して攻め込みながらも得点できずに、スコアレスドローに終わった浦和。
 第30節を終えたところで勝ち点「49」の3位、なんとか来期のACL出場圏内に踏みとどまっています。
 対する川崎フロンターレは、勝ち点「40」の12位。
 早々に監督が交替するなど、開幕からなかなか調子が上がらずに苦しいシーズンを送っている川崎ですが、もともと選手個人個人の能力の高いチーム。油断は禁物です。

 浦和のスタメンは前節のメンバーから平川忠亮選手と山田暢久選手が入っています。
 暢久は前節の試合でケガでリタイアした永田選手の代わりに3バックの中央に入っています。スタメンは本当に久しぶりですが、どのポジションでもこなせて経験豊富な彼ならば心配はいらないでしょう。

 試合開始。

 立ち上がりから試合は浦和が主導権を握ります。
 3分の浦和、柏木君へのファールで得たフリーキック、マルシオの右足のシュートは相手ゴールキーパーの好守に阻まれて、惜しくもゴールにならず。
 川崎は3バックのシステム。守備の時は両WBも最終ラインまで戻って5バックの形となります。
 守備重視、カウンターからチャンスを狙う作戦でしょう。
 
 試合が動いたのは19分、暢久のゴール前へのロングフィードに反応したのは1トップに入っている元気。
 右サイドを突破した元気は深い位置からゴール前のスペースに侵入した柏木君へマイナスの折り返し。柏木君のコースを狙ったグラウンダーのシュートが決まりました。1−0、浦和が先制です。
 暢久のフィードも素晴らしかったですが、裏に抜け出した元気の動きや柏木君の相手のマークを外す動きも見事でした。
 しかし、川崎もすぐさま反撃です。
 22分、浦和ゴール前のフリーキック、キッカーのレナト選手の左足から放たれた強烈なボールは、壁となっている浦和の選手に当たって、そのままゴールに吸い込まれました。1−1、川崎がすぐさま同点に追いつきます。

 ペナルティーエリアのかなり外からのレナト選手のシュートが強烈だったのは間違いありませんが、壁に当たったことで強烈なドライブが掛かってキーパーの手が届かない絶妙なコースにボールが飛んでしまったことが浦和にとって不運でしたね。

 28分、川崎が浦和ゴール前で再びフリーキックを得ます。今度は中央やや左寄り。またしてもレナトの左足が火を噴きます。壁を巻いて蹴ったボールは逆サイドのコーナーに吸い込まれました。1−2、川崎が逆転します。
 中村選手の右足を警戒していた順大は少し逆を突かれた形になり、反応が遅れてしまったか。それにしても素晴らしいシュートでした。

 点を取るしかなくなった浦和。前掛かりになって攻め込みますが、焦りもあるのかミスパスが多く、逆に川崎の術中にはまります。リードを奪った川崎は、しっかり守ってカウンターという戦術を徹底してきました。
 浦和の両WBの裏のスペースに走り込まれ、そこに中村選手からスルーパスが通るというシーンが何度も見られました。
 34分、その川崎のカウンター攻撃が実を結びます。
 浦和DFのミスを突いてボールを奪った中村選手から浦和右サイドにフリーになっていたレナト選手にパス、レナト選手が切り返しから冷静に左足でシュート、ゴールに沈めました。1−3、川崎が突き放します。
 これで2点差に開きました。浦和にとっては痛すぎる1点でした。

 その後も川崎の堅い守りを攻めあぐねた浦和は、なかなか決定機を作ることができません。
 結局、前半は1−3の川崎の2点リードで終了。

 前半、川崎のシュート数は6本(浦和は4本)。
 川崎というチームにやられたというよりも、レナト選手一人にやられたという印象の45分でした。3得点いずれも見事でしたし、カウンターの際に左サイド(浦和の右サイド)を駆け上がる姿は、浦和に大きな脅威を与え続けていました。
 後半、川崎はブロックを組んでしっかり守ってカウンターを狙う戦術を徹底してくるでしょう。
 特にDFラインは5バックとなりますから、最前線に5人が横並びになる浦和の攻撃陣とマンツーマンに近い形になります。
 まずはそれぞれのマークの相手に1対1で負けないことです。局面での数的優位をどれだけ作ることができるか、攻撃のアイデアの豊富さとコンビネーションの成熟度が問われます。

 後半開始。
 点を取らなければいけない浦和がボールを支配して攻める構図は前半から変わらずです。
 58分、オーバラップした槙野君が相手ゴール前でヘディングで中央に折り返し、川崎DFがクリアしたボールが再び槙野君の足元に戻ってきます。そのボールをしっかり右足で蹴り込んで2−3、浦和が1点差に迫ります。
 この試合に懸ける槙野君の気迫が相手のクリアボールを自分の足元に引き寄せました。まさに気持ちで穫った1点です。
 このゴールは浦和の選手たちに勇気を与えました。浦和の攻撃に迫力が出てきました。集中力も増し、ミスパスも少なくなりましたね。
 65分には、元気がファールを受けて得たフリーキック、マルシオの強烈な右足は再び相手ゴールキーパーの好守で弾き出されてしまいます。
 しかし、いつ浦和に同点ゴールが生まれてもおかしくない、そんな期待感が感じられる浦和の時間帯が続きます。

 しかし、試合を決める次の1点を決めたのは川崎の方でした。
 72分、浦和ゴール前でのクリアボールを拾った山瀬選手が冷静にゴールの隅に蹴り込んで決定的な4点目を奪います。2−4、川崎が再び突き放します。

 しかし、それでも浦和の選手たちは諦めません。
 75分過ぎ、マルシオのシュートが弾かれたこぼれ球に柏木君が詰めてフリーでシュートを放つ絶好機をつかみますが、ボールは枠を大きく外れます。
 攻めて点を取るしかない浦和はここで選手交替。78分、平川忠亮選手に代わって宇賀神友弥選手が入ります。
 ロスタイムは3分。浦和はピッチを広く使った波状攻撃を仕掛けて、ゴールまであと一歩のところまで何度も迫りましたが、川崎の堅陣を崩すことはできませんでした。2−4のまま試合終了です。 

 点差ほどの実力差は感じられませんでした。攻撃の質やアイデアの豊富さは浦和が上回っていたのは間違いありません。
 勝敗を分けたのはやはり決定力の差でした。
 この試合、先制したのは浦和でしたが、すぐに追いつかれ逆転を許してしまいました。
 結果、浦和のよさが出せずに、逆に川崎の鋭いカウンターでとどめを刺されてしまったというゲーム。川崎のプラン通りの試合展開となりました。

 前節素晴らしかった前線からのプレッシングも、この試合では不発でした。川崎の選手の素早いパス回しに上手くいなされてしまいました。
 来期はこの日の川崎のように浦和弱点を徹底的に狙ってくるチームが増えてくるでしょう。優勝を狙うのならば、攻守でその上をいくしかありません。全ての面においてレベルアップを期待したいです。

 平日の夜に等々力まで足を運んだサポの皆さん、選手の皆さん本当にお疲れさまでした。

 今季のリーグ戦も残すところあと3試合です。
 浦和はACL出場枠を懸けた戦いが続きます。残り全て勝って、アジアへの挑戦権の確保とともに来シーズンへの足掛かりを作りたいところです。

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2012年Jリーグ第30節「浦和 vs C大阪」観戦記

 10月27日。この日の関東は日中雲が若干多めでしたが時折晴れ間も見える穏やかな一日でした。
 最近すっかり空気が冷えて身体を動かすには絶好の気候が続いています。秋本番ですね。

 この日はJ1リーグの第30節が各地で行われています。
 我が浦和レッズは、デーゲームでセレッソ大阪とホーム・埼玉スタジアム2002での対戦です。

 前節、2位につけているベガルタ仙台との直接対決に敗れた浦和。
 第29節を終えたところで勝ち点「48」、首位との勝ち点差は「6」となり、残念ながら逆転優勝の目はほとんどなくなりました。
 現実的な目標は、来シーズンのアジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)への出場権を得ること、つまり、3位以内を確保することになります。
 対するセレッソ大阪は、勝ち点「39」の11位。
 降格圏内もさまようほど低迷していた時期もありますが、クルピ監督が復帰したこともあり持ち前の攻撃力も復活しつつあるようです。ACLもまだ完全に諦めていないでしょう。
 パスを主体とした攻撃型のチーム同士の対戦。がっちりかみ合った白熱したゲームを期待したいです。

 浦和のスタメンは前節のメンバーから原口元気選手と宇賀神友弥選手が入っています。
 宇賀神君は左WB、梅崎君は右WBに入っています。

 6分の浦和、マルシオがペナルティーエリアの外から強烈なミドルシュートを右足から放ちますが、相手ゴールキーパーが弾き出して惜しくもゴールならず。
  このシュートをきっかけに試合が動きはじめます。
 12分、浦和のDFラインでのミスを突かれてゴールキーパーと1対1の大ピンチを迎えますが、ここは順大のビッグセーブが飛び出して事なきを得ます。
 この試合、浦和の前線からの守備が素晴らしいです。いつもの相手の攻撃を遅らせようしている守備ではなく、ボールを取りにいく本気の守備ですね
 30分過ぎ浦和にアクシデント発生です。3バックの一角、永田君が右足を痛めて途中交替を余儀なくされます。
 34分、永田充選手に代わって山田暢久選手が入ります。
 暢久は久しぶりのリーグ戦出場になりますね。頼りになるベテランが帰ってきました。
 39分の浦和、コーナーキックのこぼれ球に坪井君のヘディングシュートを放ちますが、ゴールポストをわずかにかすめて枠の外へ。

 43分、中盤でボールを奪った柏木君から左サイドを駆け上がる宇賀神君へパスが通ります。宇賀神君のセンターリングに中央で合わせたのはマルシオ。1トラップして放たれた右足シュートは無情にもゴールバーに弾かれます。
 前半は、両チームともスコアレスのまま終了。

 シュート数は浦和が5本に対し、大阪は4本。ボール保持率や決定機の数を考えると、浦和が優勢の前半だったといえます。
 テクニカルな選手が揃っている両チーム、ビルドアップはかなりできているのであとは最後の部分です。どちらがチャンスを決め切ることができるか、ですね。

 後半開始。
 前半の流れを引き継いで浦和ペースで始まります。
 55分過ぎくらいから浦和の一方的に押しまくる展開となります。
 浦和は幾度となく決定機を作りますが、相手ゴールキーパーの好守もあり、得点は奪えず。
 浦和は2枚目の交替カードを切ります。70分、原口元気選手に代わってポポ選手が入ります。
 75分、マルシオからのボールに柏木君が反応してシュートはゴールに入りましたが、今度はオフサイド。ゴールが遠い今日の浦和です。

 攻めても攻めてもなかなか点にならない浦和。ミシャは最後の選手交替を行い、あとはピッチの中の選手たちに託します。
 84分、宇賀神友弥選手に代わって野田紘史選手が入り、そのまま右WBへ。
 89分、大阪の杉本選手の至近距離からの強烈なシュートを順大がまたしても弾きます。ナイスセーブ!
 ロスタイムは5分。スタンドからは「Pride of URAWA」の大合唱が始まり、疲れのみえる選手たちを強烈に後押しします。 

 しかし、浦和サポの願いは届かずそのまま試合終了。結局、0−0の引き分けに終わりました。
 最終的にシュート数は浦和が12本に対し、大阪が7本。後半の大部分は完全にペースを握っていただけに浦和にとっては悔しい勝ち点「1」となりました。

 結果はちょっと残念でしたが、内容的にはここ数試合で一番良い出来でした。
 特に、中盤から前の守備が素晴らしかったです。
 マイボールを取られた後の守備への切り替えが抜群によかったですね。前線の3人(元気、柏木君、マルシオ)が「ここでボールを奪ってやる!」という気持ちで相手にぶつかっていたのが印象的でした。
 実際に、彼らのところでボールを奪いカウンターにつなげてチャンスにつながった場面がいくつもありましたね。
 前節、試合開始直後に先制点を奪われて相手に引かれてしまい自分たちのサッカーをなかなかさせてもらえなかった反省点を生かしましたね。
 選手たちも先に点を許さないことの大事さと、相手の攻撃を遅らせつつズルズル下がってゴール前を固めるというこれまでようなの守備の仕方の限界を思い知ったのでしょう。
 リトリートが基本だとしても、プレスを掛けてボールを奪うべき場面と一目散にゴール前に戻ってブロックを作るべき場面の判断をしっかりした方がいいかもしれません。
 中盤や前線でボールを奪えれば、この試合のようにカウンターのチャンスが増えるし、守備のたびに自陣まで全力で戻らなければならない両WBの負荷も減ります。

 浦和の無失点試合は、8月25日のエコパでの清水戦以来、2ヶ月ぶりですか。
 この試合は浦和のサッカーがさらに成長するためのヒントを与えてくれた気がします。
 確かにどれか一つでもしっかり決めてくれていれば・・・という思いもないわけではありません。
 しかし、この日のような守備での頑張りを見せられると、心情的に責める気にもなりません。
 しかし、浦和がさらにレベルアップして来期優勝を狙うには、前線で動き回って体力的にギリギリの状況でも、チャンスにはきっちり決め切る決定力が絶対に必要になります。厳しいかもしれませんが、前の3人にそれを期待したいです。
 埼スタに集まった3万人以上のサポの皆さん、選手の皆さん本当にお疲れさまでした。

 今季のリーグ戦も残すところあと4試合です。
 浦和はACL出場枠を懸けた戦いが続きます。モタモタしているうちに後続のチームの足音が近づいてきましたね。
 浦和のスタイルを貫き通し、最後の最後まで全力で戦ってほしいです。

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2012年Jリーグ第29節「仙台 vs 浦和」観戦記

 10月20日。この日は全国的に日中雲が若干多めの過ごしやすい一日でした。

 この日はJ1リーグの第29節が各地で行われています。
 我が浦和レッズは、デーゲームでベガルタ仙台とアウェイ・ユアテックスタジアム仙台での対戦です。

 前節、すでに降格が決まっている最下位のコンサドーレ札幌にまさかの黒星を喫した浦和。
 第28節を終えたところで勝ち点「48」、首位・広島との勝ち点差は「6」となっています。
 対する仙台は、勝ち点「51」の2位につけています。
 この試合は広島への挑戦権を賭けた2位と3位の直接対決です。負けるわけにはいかない両チームですが、3位の浦和は勝たなければその時点で優勝争いから完全に脱落する土俵際での戦いになります。
 勝ち点「3」を確保して次節以降に優勝の望みをつなげたいところです。

 浦和のスタメンは原口元気選手に代わってポポ選手が入っています。

 試合は開始早々に動きます。
 2分、仙台が浦和の左サイドを突破し、ウィルソン選手がセンターリング。そのボールに中央の赤嶺選手がフリーでヘッドを浦和ゴールに叩き込みました。0−1、仙台が先制です。
 両チームを通じてのファーストシュートが得点となりました。浦和にとっては痛すぎる失点です。
 仙台は、浦和の守備の弱点であるWBの裏のスペースを上手く使っての得点です。マークを上手く外した赤嶺選手の動きも見事でした。
 追いかける立場となった浦和は、この先制パンチで目が覚めます。攻撃のスイッチが入り、仙台陣内でボールを回す時間帯が長くなります。
 しかし、仙台の反則スレスレの体を張った守備と玉際の激しさ、それにユアスタの芝の状態の悪さも手伝って、最後のパスに精度を欠き、なかなか決定機をつくれません。
 一方、仙台はカウンターから浦和の両WBの裏を執拗に突いてきます。戦い方が徹底していますね。
 守備はブロックをつくってしっかりゴール前に鍵をかけています。こうなると容易には崩せませんね。
  結局、前半は0−1。仙台がリードのまま終了です。

 早い時間帯に先制点を奪い、その後はしっかり守備を固めてカウンターで浦和ゴールを脅かし続けた仙台の狙い通りの展開となった前半でした。
 浦和としては早い時間帯に得点を決めて時間のプレッシャーが掛かる前に同点に追いつきたいところです。
 相手の堅い守備を崩すには、パスだけではなくドリブルなどの個人技も織り交ぜて多少強引に攻める必要があるでしょう。
 この試合、リザーブに回っている元気にも期待したいですね。

 後半開始。
 浦和サポは、後半開始前から「PRIDE OF URAWA」のロングコールで選手たちを鼓舞します。彼らもこの試合の重要さをよく分かっています。
 選手たちも彼らの気持ちに応えるプレーを見せてほしいところです。
 後半も、浦和が圧倒的にボールを支配して攻め続けます。しかし、あと1本のパスが繋がりません。
 特に1トップのポポへのマークは厳しいですね。クサビのパスは両センターバックが常に狙っています。
 61分、仙台に貴重な追加点が入ります。またもやカウンターから。梁選手のパスから浦和DFライン裏のスペースに走り込んだウィルソン選手が左足で豪快に蹴り込んで、2−0。仙台が突き放します。
 しかし、浦和もすぐさま反撃。
 64分、阿部君がゴール前のマルシオにクサビのパスを送ります。マルシオはダイレクトで左サイドを駆け上がってきた槙野君に落とします。槙野君はそのまま左足でゴールネットを揺らしました。2−1、浦和が再び1点差に迫ります。

 試合はこれからです。
 浦和は矢継ぎ早に2枚の交替カードを切って勝負を賭けます。
 71分、梅崎司選手に代わって宇賀神友弥選手。72分、坪井慶介選手に代わって原口元気選手が入ります。
 左WBに宇賀神君が入り、柏木君はボランチに、元気が1トップ、ポポは2シャドーの1角に入っています。
 元気には多少強引でもいいので、ドリブルでのカットインからのシュートに期待したいです。

 しかし、大事な次の1点はまたも仙台に。
 79分、再びカウンターから中原選手がヘディングで競ったこぼれ球をウィルソン選手が左足で決めて1−3、差は再び2点に広がります。
 しかし、諦めずに必死に食らいつく浦和。
 82分、コーナーキックから中央飛び込んだマルシオが合わせて2−3、再び浦和が1点差に追いすがります。
 83分、浦和は最後のカードを切ります。平川忠亮選手に代わって野田紘史選手が入ります。
 84分、柏木君のグラウンダーのクロスをポポがスルーし、後ろのスペースに走り込んだマルシオが右足で狙う絶好機がありましたが、札幌ゴールキーパー林選手の左手一本で弾き出すビッグセーブが飛び出して同点ならず。惜しかった・・・
 その後も攻め続ける浦和。しかし、あと一歩というところで得点には至りません。
 ロスタイムは3分。
 浦和サポの「P.O.U」のロングコールも途切れることなく選手たちを後押ししますが、仙台の体を張った守備に力尽きました。
 2−3、仙台の勝利で試合終了となりました。
 浦和にとっては事実上優勝の望みを絶たれる痛い、痛い一敗となりました。

 しかし勝敗は抜きにして、上位の直接対決にふさわしい熱戦でした。浦和サポもゴール裏にあいさつに来た選手たちにブーイングではなく、大きな「浦和レッズ」コールで迎えていました。
 二度2点差に突き放されて、その度にすぐに1点差まで迫る折れなかった心とこの試合に懸けていた選手たちの気迫が遠く仙台まで駆けつけたサポにも伝わったのでしょう。

 この試合、浦和の敗因は、試合開始早々に先制点を奪われてしまい、相手に引かれて自分たちのペースで試合を運べなかったことが大きかったのは確かです。
 しかし、勝敗を分けた一番の要因はチームとしての成熟度の差でしょう。
 仙台はここ数年同じ監督で同じスタイルのサッカーを貫き通しています。
 選手たちも自分たちの戦い方に迷いがありません。少々荒っぽい体を張った堅い守りも、梁選手を中心とした鋭いカウンターという武器も、何年ものトレーニングと実践で磨かれていったのでしょう。
 仙台が優勝を狙える今の位置にいるのも十分にうなずけます。

 浦和は監督が代わり、全く新しいスタイルを取り入れて1年目のシーズンでした。その状況で10月半ばを終えて3位という位置につけているのはいい意味での想定外かもしれません。
 しかし優勝を狙うにはまだまだ足りない部分があることは否めません。
 特に戦術や選手間の意思の疎通は未熟です。チームとしてもっと一体感を持って戦えるようにならないと厳しいでしょう。
 ユアスタに参戦したサポの皆さん、そして選手の皆さん本当にお疲れさまでした。

 今季のリーグ戦も残すところあと5試合です。浦和の優勝の目はほぼなくなりましたが、もう一つ大事なACL出場枠を懸けた戦いは続いています。無条件で出場権を得られる3位以内の確保は絶対です。
 浦和のスタイルを貫き通し、最後の最後まで全力で戦ってほしいです。

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2012年Jリーグ第28節「浦和 vs 札幌」観戦記

 10月6日。関東は日中雲が若干多めで日差しの少ない過ごしやすい一日でした。

 この日はJ1リーグの第28節が各地で行われています。
 我が浦和レッズは、ナイトゲームでコンサドーレ札幌とホーム・埼玉スタジアム2002での対戦です。
 前節、柏レイソルに後半ロスタイムの決勝点での劇的な逆転勝利を収めた浦和。
 第27節を終えたところで勝ち点「48」、首位・広島との勝ち点差は「5」となっています。
 今節を含め残り試合は7試合、最下位相手に取りこぼしは許されません。

 対する札幌は、第27節を終えて勝ち点「10」。すでに来期のJ2降格が決まっています。
 しかし、浦和が相手、しかも舞台は埼スタ、逆にモチベーションは上がっているでしょう。今期J1で戦った証を残すためにも勝利を・・・と虎視眈々と狙っているはずです。
 負けてもともとの札幌に対して、浦和は絶対に勝たなくてはならない試合、プレッシャーは相当掛かっているでしょう。それを乗り越えて、しっかり勝ち点「3」を獲得して優勝に向けて弾みをつけたいところです。

 浦和のスタメンは前節出場停止の鈴木啓太選手が戻ってきて、いつものベストメンバーの臨みます。

 試合開始。
 浦和のシステムはいつも3−6−1。
 札幌は浦和対策として、3バックのシステムで臨んできています。
 守備の時は両WBがDFラインまで下がって5バックの状態になります。
 浦和の攻撃は、いつものように最前線に5人が横並びになりますから、マンツーマンに近いディフェンスですね。
 浦和としては、マークしてくる選手に1対1でどれだけ上回れるかがカギになります。
 札幌の“奇策”に戸惑ったのか、エンジンの掛かりが遅かった浦和は22分、元気がゴール前でフリーとなり強烈な右足シュートを放ちますが、相手ゴールキーパー正面でゴールはならず。
 この時間帯位から浦和が一方的に攻め込む展開となります。
 札幌はフィールドプレーヤー10人全員が自陣に戻ってブロックを作っています。全員守備からのカウンター狙い、徹底していますね。
 浦和はいつも以上にスペースがない状況で攻め込まなければなりません。マーカーを引きはがし、局面局面で数的優位を作る動きがないと厳しいですね。前提となりますが、いかに流動的に動いてポジションのズレを作ることができるかがポイントになりそうです。
 32分、ゴール前フリーで抜け出したマルシオがゴールキーパーと1対1というビッグチャンスを作ります。しかし、ゴール前にフリーでいた元気の姿が目に入ったのでしょう。一瞬パスという選択肢が頭をよぎったためシュートは中途半端になり枠を外してしまいます。
 その後も圧倒的にボールを保持して攻め込みますが、ゴールが遠い浦和。
 結局前半は0−0、両チームスコアレスで終了です。

 浦和は徐々にペースが上がってきましたが、それでも札幌の狙い通りの展開であることには変わりません。
 とにかく、浦和としては早い時間帯に先制点が欲しいところです。
 相手のマンツーマンの守備を崩すには、槙野君のオーバーラップなどは特に有効でしょうね。意識して仕掛けてもらいたいところです。

 後半開始。
 50分の札幌、ゴール前でパスを受けた古田選手がうまくターンして浦和DFの裏に抜け出しそのまま角度のないところから右足でシュートを打ち、サイドネットを揺らしました。0−1、札幌に先制点が入ります。
 それにしても、素晴らしい個人技からのスーパーゴール。浦和のDFを一人で完全に無力化してしまいました。

 点を取らなくればならなくなった浦和は、選手交替のカードを2枚同時に切ります。
 55分、鈴木啓太選手と平川忠亮選手に代わってポポ選手と宇賀神友弥選手が入ります。
 左WBに宇賀神君が入り、梅崎君は右WBにコンバートします。柏木君はボランチに、ポポは2シャドーの1角に入っています。
 攻撃のギアを一段上げて、更に前掛かりになって攻める浦和。
 決定機もいくつか作りましたが、シュートミスや相手DFの体を張った守備に阻まれてしまいます。

 74分の札幌、カウンターから古田選手が浦和DFとゴールキーパーを交わして左足でネットを揺らして0−2、札幌が貴重な追加点を奪います。
 浦和にとって、この2失点目は痛すぎました。
 激しい相手の守備に加え、残り時間が少なくなってくる焦りやイライラが募り、浦和はなかなか思うようなサッカーをさせてもらえません。
 ゴール前でダイレクトパスやワンツーなど狭いスペースをこじ開けようとしているものの、ミスが多く得点に至りません。

 86分、コーナーキックのこぼれ球を梅崎君が左足で執念でねじ込んで浦和がようやく反撃のノロシを上げます。
 89分、浦和は最後のカードを切ります。坪井慶介選手に代わって矢島慎也選手が入ります。
 ロスタイムは4分。
 浦和は槙野君も前線に上がったままにしてパワープレーを仕掛けますが、力尽きました。
 1−2、札幌の勝利で試合終了となりました。

 この試合、浦和の最大の敗因は先制点が奪えなかったことです。
 前半のいくつかあったビッグチャンスをものにしていれば、全く違った試合展開になったでしょう。
 取るべきときに取らないとこうなる、という見本のような試合でした。

 しかし敗因はそれだけではありません。
 まず、札幌の守備が素晴らしかったこと。
 ほぼマンツーマンの守備でしたが、局面局面の1対1で浦和の選手たちと互角以上の闘いを見せていました。ボールを執拗に追い回し、浦和が最終ラインに下げたボールにまでしっかりプレッシングを掛けている様子は鬼気迫るものがありました。運動量でも気持ちの面でも札幌の選手たちが上回っていたということは間違いありません。

 もう一つはゴール前を固められた時の対応が、チームとして意思の疎通がとれていなかったこと。
 マンツーマンで両WBへのロングフィードやサイドチェンジを封じられ、サイドでの起点を全く作ることができなかったこともありますが、工夫の見えない攻撃に終始してしまったことが残念でした。
 点を取りにいかなければいけない状況になると、当然のように啓太に代えて攻撃的な選手を入れているけれど、今のところ、単にバランスを崩してしまっているだけのようにみえなくもありません。本当にそれが得策なのかも含めて考えてほしいところです。
 この試合の問題点を次節以降に生かして、チームとして成長してもらいたいです。

 優勝するためには勝たなければいけない試合として臨みましたが、逆に、優勝するにはいろいろな面で課題が山積みなことを教えられた一戦となりました。
 埼スタに足を運んだ浦和のサポーターや選手の皆さん、お疲れさまでした。とても残念な結果ですが、これがサッカーの怖さであり、面白さとも言えます。

 残り6試合で首位との勝ち点差は「6」。優勝争いを考えると、かなり厳しい状況となったことは事実です。
 しかし、可能性が全くなくなったわけではありません。上位との直接対決もまだ残っています。
 浦和のスタイルを貫き通し、最後の最後まで全力で優勝を目指して戦っていってほしいですね。

 頑張れ!浦和レッズ!!

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2012年Jリーグ第27節「柏 vs 浦和」対戦記

 9月29日。関東は日中はよく晴れて秋らしい爽やかな一日でした。
 西から台風が迫ってきているのが気になりますが、風も穏やかでまだまだ影響を感じるほどではありませんでした。
 さて、この日はJ1リーグの第27節が各地で行われています。
  我が浦和レッズは、ナイトゲームで柏レイソルとアウェイ・国立競技場での対戦です。
 前節、ホーム・埼スタでガンバ大阪に歴史的な大敗を喫してしまった浦和。
 何とか3位に留まってはいますが第26節を終えたところで勝ち点「45」、首位・広島との勝ち点差は5まで広がってしまいました。連敗だけはどうしても避けたいところです。

 対する柏は、第26節を終えて勝ち点「39」の7位と優勝した昨シーズンほどのパフォーマンスを見せられていません。ACLとの二足のわらじの影響でしょうか。
 柏の現実的な目標はACL出場圏内の3位となりますから、現在その位置にいる浦和には絶対に勝って、引きずり降ろさなければいけない相手となります。
 もちろん、浦和にとっても、優勝争いに踏みとどまるためには負けることは許されない試合となります。
 お互いに自らの目標のためには勝ち点「3」が必要となる大事な一戦。白熱した好試合を期待したいですね。

 浦和のスタメンは出場停止の鈴木啓太選手の代わりに宇賀神友弥選手が入っています。その他のメンバーは前節から変更ありません。

 試合開始。
 浦和のシステムはいつも3−6−1。啓太の抜けたボランチの一角には柏木君が入っています。柏木君の代わりの2シャドーの一角に梅崎君が入り、左WBには宇賀神君が入っています。
 立ち上がりから浦和が高く張った両WBを起点にして攻撃を組み立て主導権を握ります。対する柏はレアンドロ選手を中心に鋭いカウンターを中心に応戦するという展開。
 試合が動いたのは15分。
 柏、浦和右サイドからのコーナーキック。那須選手のヘディングシュートが浦和DFに当たりボールはそのまま浦和ゴールへ、浦和ゴールキーパー順大が体に当てて外へ弾き出そうとしますがボールはゴールラインを割ってしまいました。0−1、柏が先制です。
 浦和は早い時間帯での不運な失点、前節と同じ展開となってしまいましたね。
 前節は先制点を許したことで動揺してしまい、チーム全体が崩れてしまいました。その時の反省を生かして同じ轍を踏まないようにしたいですね。まだまだ時間はあります。落ち着いて自分たちのサッカーを続けていきたいところ。

 27分、原口元気選手に代わってポポ選手が入りそのまま1TOPのポジションへ。
 ミシャは、元気が1TOPとして機能していない判断したのでしょう。元気だけの責任ではないと思いますが、くさびのパスも入らず、裏に抜ける動きもなく前節同様に試合から消されてしまっていました。1点ビハインドのこの状況では、この時間帯での交替も仕方がないでしょう。
 元気は、この交替に納得がいっていないようですね。ベンチに下がった後もかなりエキサイトしている様子が映し出されていました。
 体が強くキープできるポポが最前線に入った効果もあったでしょう。浦和は徐々にペースを取り戻し、いつも通りのサッカーをポゼッションサッカーを展開できるようになっていきます。

 39分の浦和、左サイドのハーフウェイライン近くの阿部君から右サイドの平川君に絶妙なロングフィードが入ります。平川君からゴール前のスペースに走り込んだマルシオがパスを受けてそのままシュート。相手ゴールキーパーに弾かれますが、そのボールにしっかり詰めていたのが梅崎君。左足で落ち着いて押し込みゴールネットを揺らしました。1−1、浦和が同点に追いつきます。

 これは、浦和にとっては大きな得点でした。
 何といっても阿部君のロングフィードの正確さ。浦和の大きな武器です。
 やっぱり、両WBにしっかりボールが収まるといい攻撃につながりますね。
 マルシオも一旦引いてスペースを自ら作りだす動きが素晴らしかったし、平川君もマルシオの動きをよく見てパスを出しました。もちろん、梅崎君もよく詰めていました。

 前半は、1−1のまま終了。

 早い時間帯に失点した時には、前節の悪夢が頭をよぎりましたが、よく立て直して同点に追いつきました。この試合に懸ける選手たちの気持ちがプレーや表情に表れていましたね。
 後半戦に期待しましょう。

 後半開始。
 前半終盤の流れを引き継いで、浦和が若干押し気味の展開が続きます。試合が経過するとともに両チーム疲れからか中盤が薄くなりカウンターの応酬になり、ゴール前での緊迫したシーンが増えていきました。
 64分、柏の工藤選手が浦和DFラインの裏を突いてゴールキーパーと1対1の大ピンチ。しかし、ここは順大がビッグセーブをみせて事なきを得ます。
 67分、浦和は中盤で相手ボールを奪い、ポポのスルーパスに反応した柏木君が左足でシュートを放ちますが、相手ゴールキーパーの好守でコーナーキックに逃れます。
 期待通りの白熱したゲームとなってきました。お互いの意地と意地とのぶつかり合いの様な試合になってきましたね。
 86分、梅崎司選手に代わって矢島慎也選手、89分には平川忠亮選手に代わって野田紘史選手が入ります。
 ここで国立に陣取った浦和サポから「Pride of URAWA」の大合唱が巻き起こります。
 ここが勝負所、最後の力を振り絞る選手たち。

 しかし試合は動かず、アディショナルタイム3分も2分以上が経過、誰もが今日はこのまま引き分けか・・・と思っていたでしょう。
 ところが、最後にとんでもないドラマが待っていました。
 93分の浦和、この試合のラストプレー、順大の渾身のロングスローが前線の矢島君へ。矢島君はDFと競り合いながらも頭でつないでゴール前に。このボールに猛然とダッシュしたのがポポでした。ポポは相手DFにわずかに競り勝って右足に当てたボールは、ゴールキーパーが飛び出してがら空きとなった柏ゴールにゆっくりと吸い込まれていきました。
 全ての浦和サポの勝利への執念が乗り移ったかのようなボールの転がりでした。
 サポーターの目の前でバック宙をして嬉しさを爆発させるポポ。
 試合は2−1で浦和が見事な逆転サヨナラ勝ちを収めました。

 優勝戦線に踏みとどまる大きな大きな勝ち点「3」、しかしそれ以外にも大きな意味を持つ試合でした。

 1つ目は矢島君やポポといった途中出場した選手が活躍したこと。これは戦力の底上げという意味でも、レギュラー陣の危機意識の向上という意味でも大きいですね。
 ベンチから見守った元気は、決勝点を奪った34歳のひたむきで諦めない姿勢から何か感じ取ってもらいたいです。

 2つ目は、啓太がいない試合で勝てたこと。
 この試合では啓太の存在感の大きさを改めて感じました。豊富な運動量と経験をベースとした守備の時の危機察知能力はもちろん、攻撃時にDFラインと前線をつなぐリンクマンとして働きも今の浦和には代わりのいない存在だということ。
 啓太のイエローカード累積がリセットされて、しかも1試合休んで万全の状態でシーズンの終盤に臨めることは大きいですね。

 リーグ戦も残り7試合になりました。優勝争いは上位3チームに絞られた感があります。その中に浦和の名前があります。ドキドキしますね。10月に入っても優勝争いを続けているチームを応援できることは幸せなことです。
 シーズンが始まる前には想像もしていなかったことでした。ここまできたら、一番上を狙ってほしいです。

 頑張れ!浦和レッズ!!

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2012年Jリーグ第26節「浦和 vs G大阪」観戦記

 9月22日の秋分の日。関東は若干雲は多めでしたが晴れ間が多い爽やかな一日でした。
 今年は残暑が厳しかったですが、ようやく秋が来たという感じですね。

 さて、この日はJ1リーグの第26節が各地で行われています。
  我が浦和レッズは、ガンバ大阪とホーム・埼玉スタジアム2002での対戦です。
 前節、横浜FMに苦しみながらもアウェイで逆転勝ちを収めた浦和。
 対するG大阪は、第25節を終えて勝ち点「25」の16位と、まさかの降格圏に沈んでいます。
 シーズン途中で監督が交替するなど苦しいシーズンが続いている大阪ですが、アウェイでの浦和戦で結果を出し、浮上のきっかけを作りたいと死にものぐるいで当たってくるでしょう。油断は禁物、気持ちで負けないことです。

 浦和のスタメンは前節と同じ。ここ数試合、しっかり固定されたベストメンバーが続きます。

 試合開始。
 試合はマイボールをしっかり繋いでいつも通り両サイドを起点に攻撃を組み立てようとする浦和に対し、大阪は前線からかなり厳しいプレスを掛けてきます。中盤でボールを奪ってサイドをえぐってカウンターを狙うシーンが目立ちました。
 一進一退の攻防がしばらく続きますが、均衡を破ったのはアウェイの大阪でした。
 19分、浦和の左サイドペナルティエリア内でボールを受けた阿部選手が1トラップで左足でシュート、ボールは浦和ゴールキーパー順大の手をかすめてゴールに吸い込まれました。0−1、大阪が先制です。

 この1点で流れは大阪に完全に傾きました。
 大阪の中盤での落ち着いたボール回しが目立つようになります。
 相手をじらしながら隙をうかがい、チャンスと見るや急所への縦パス一本で仕留めるという憎らしいくらいに強かった全盛期のサッカーを思い出させてしまったようですね。
 浦和はいつものパスサッカーを全くさせてもらえずイライラして集中力を欠いたプレーを連発します。ゴール前までボールを運ぶことすらほとんどできない状態です。

 案の定、追加点が大阪に入ります。
 36分、浦和右サイドからの正確なセンターリングにレアンドロ選手が頭で合わせて、きっちりゴールに叩き込みました。0−2、大阪がリードを広げます。
 見事なセンターリングのボールでしたね。それにしても、レアンドロ選手をゴール前でフリーにしてしまったのが残念です。
 浦和はようやく41分、柏木君の左からのクロスにゴール前のマルシオが頭で合わせますが、バーの上を越えていきました。
 なんとこれが浦和のこの試合初めてのシュートです。これだけ苦戦した前半は今年は初めてでしょう。

 前半は、0−2のまま終了。

 完全に大阪ペースだった前半。浦和は何もさせてもらえませんでした。前半のシュート数は浦和1本に対し、大阪が8本。試合内容も結果が示す通り。
 浦和は先制点を取られて焦ってしまったのか、前線でのパスミスが多過ぎました。
 埼スタの芝の状態が悪かったことも一つの原因かもしれませんが、ホームですし、相手も条件は同じです。言い訳にはなりませんね。
 これ以上、カッコ悪い姿を埼スタで見せるわけにはいけません。後半に期待しましょう。

 後半開始。
 点を取らなければいけない浦和はかなり前掛かりに攻め込みます。
 ミシャからの激しい檄も飛んだのでしょうか?
 特に、前半は大阪の右サイドの選手のケアに追われることが多かった左WBの梅崎君と左ストッパーの槙野君の攻撃参加が目立つようになりましたね。なんとか得点に結びつけたいところですが、最後のところで合わずになかなかシュートチャンスに持ち込めません。
 大阪の守備は中をしっかり固めて対処していました。

 60分、大阪は浦和左サイド深くを切り崩し、最後は再びレアンドロ選手が絶妙な左足のインサイドで流し込みました。0−3、大阪が突き放します。
 流れを変えるために1点を取りたい浦和は、選手交替のカードを次々に切ります。
 63分、平川忠亮選手に代わって宇賀神友弥選手、坪井慶介選手に代わってポポ選手が入ります。
 さらに70分、原口元気選手に代わって野田紘史選手が入ります。
 しかし、目立った効果はありませんでした。

 前掛かりにならざるを得ない浦和に対し、大阪はしっかり守備を固めてカウンターを狙ってきます。前の3人が浦和の大きな脅威になっていました。マイボールでは、翻弄する華麗なパスワークで必死にボールを奪おうとする浦和の選手たちを翻弄します。
 試合終了間際に交替出場のパウリーニョ選手に2得点を追加されて、浦和は完全に息の根を止められました。
 試合は結局、0−5でガンバ大阪の勝利に終わりました。
 試合終了後、スタジアムは大きなブーイングが起こっていました。この結果では仕方ないですね。
 経験者揃いの大阪のしたたかなサッカーに、浦和は全く歯が立ちませんでした。完敗です。

 パスやトラップの精度など技術的な部分での差は、かなり大きいように見えました。
 皮肉にも、芝生の状態の悪さが余計に技術の差を際立たせてしまいました。
 しかし、それにも増して目立ったのがメンタルな面での差です。
 大阪は浦和の選手たちのパスを狂わそうと、前線から圧力を掛けてきているのは明らかでした。
 それをまともに受けてしまい、パスミスを繰り返してさらに精神的な余裕を失って、パスがつながらない・・・・という相手の仕掛けた罠に完全にハマってしまいました。
 そんな時こそ、大阪の遠藤選手のように、ボールを落ち着かせてチーム全体に冷静さを与えられる選手が必要なのですが、この日の浦和にはそういう選手はいませんでした。

 この日埼スタに集まった観客は4万6千人以上。その大多数を占めた浦和のサポーターには気の毒な一戦となってしまいましたね。現地参戦された方、ほんとうにお疲れさまでした。

 ここまで徹底的にやられると、逆に気持ちを切り替えやすいかもしれませんね。
 この試合の反省すべき点だけはしっかりケアして、あとは忘れて気分一新、次節に臨んでほしいです。
 この敗戦のショックで選手たちの気持ちが引き締まって、優勝に向けてチームがさらにまとまるきっかけにしてほしいです。
 無くしてはいけないものは、今の自分たちのサッカーに対する自信です。
 この敗戦にめげることなく、浦和のスタイルを押し通してほしいですね。

 まだまだ、本当の勝負はこれからです。
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2012年Jリーグ第25節 「横浜FM vs 浦和」観戦記

 9月15日、関東は日中曇り気味でしたが晴れ間が見える時間帯も多い一日でした。
 それにしても暑かったですね。9月の半ばだというのにまだ夏の日差しです。空はだいぶ秋めいてきましたが、本格的な秋の到来はもう少し先のようですね。
 さて、この日はJ1リーグの第25節が各地で行われています。
 我が浦和レッズは、ナイトゲームで横浜・F・マリノスとアウェイ・日産スタジアムでの対戦です。

 前節、埼玉ダービーで10人の相手にまさかのドローゲームを演じた浦和。その嫌な流れを断ち切って、再び上昇気流に乗りたいところ。
 対する横浜は、第24節を終えて勝ち点「35」の10位に位置しています。
 首位との勝ち点差は「10」、3位の浦和との勝ち点差は「7」。
 現実的な目標はACL出場権が獲得できる3位以内を目標としているのではないでしょうか。
 横浜にとっては、ホームで直接ライバルを叩ける絶好の機会です。
 気合いの入り方がこれまでと違うでしょう。油断は禁物です。
 
 浦和のスタメンは前節と同じ。しっかり固定されたベストメンバーです。

 試合は立ち上がりから動きました。
 5分、横浜の小野選手が浦和陣内深くをドリブルで縦にスルスルと突破してそのままセンターリング。そのボールがゴール前のマルキーニョス選手の頭にぴったり合い、浦和ゴールに突き刺さりました。0−1、横浜が先制です。
 小野選手のドリブルは見事でした。中をしっかり確認してクロスを上げられた時点で勝負あり、でした。
 浦和DF陣は小野選手に気を取られてしまい、マルキーニョス選手を完全にフリーにしてしまいました。
 このゴールで慌ててしまったのか、浦和の攻撃が全く噛み合いません。いつものキレのあるサイド攻撃が完全に影を潜めてしまいました。
 試合は20分過ぎまで横浜ペースのまま進みます。
 浦和の反撃は23分、柏木君からのダイレクトの落としを拾ったが左サイドの槙野君がドリブルで持ち上がり、ゴール前のスペースへ飛び込んだ柏木君へ絶妙のスルーパスを送ります。ゴール前、1対1となって足下に飛び込んできた相手ゴールキーパーをあざ笑うかのようにフワリと浮かせてゴールネットを揺らしました。1−1、浦和が同点に追いつきました。
 これが浦和のこの試合最初のシュートでした。ここまで浦和がいかに苦しい状況であったかを物語っています。

 振り出しに戻ったことで試合が動き出しました。
 お互いに点を取ろうと前掛りになって攻守が目まぐるしく交替するようになり、ゴール前での激しい攻防が目立つようになりました。
 浦和も中盤でのパスがスピーディに回るようになって攻撃の形が作れるようになりましたね。
 しかしスコアはそのまま動かず、前半は1−1で終了。

 前半、シュート数は浦和が3本に対し、横浜は倍以上の7本。
 試合内容もシュート数が示した通りのものでした。
 苦戦の原因は、浦和の選手のエンジンの掛かりが遅かったこともありますが、横浜がしっかり浦和対策をしっかりとってきたことにもあります。
 これまで上手くいくことが多かった浦和のサイドチェンジのパスをしっかりケアしていました。
 特に浦和の両WBにボールが渡った時に、彼らを完全にフリーにさせない横浜の守備が光りました。
 逆に攻撃では横浜の両サイド、小野選手と齋藤選手の切れのいいドリブル突破から多くのチャンスを作っていました。
 浦和としては、彼らを自陣に押しやって、横浜のサイド攻撃の威力を半減させたいところです。
 両サイドの攻防が勝敗の行方を左右しそうです。

 さて、後半。両チーム選手交代はありません。
 両チームとも点を取ろうと、かなり前掛かりに攻め合う展開は前半と変わりません。

 均衡が破れたのは、63分のことでした。
 浦和、センターサークル付近で相手ボールを奪ったマルシオが走り出していた元気に絶妙のパスが通ります。元気はドリブルでゴール前まで突進、そのまま右足で強烈なシュートを放ちます。
 このシュートは相手ゴールキーパーに弾かれますが、逆サイドでそのこぼれ球に詰めていたのは槙野君でした。右足でしっかり合わせてゴールに突き刺しました。2-1、浦和が逆転に成功します。
 浦和の見事なカウンターでした。元気の動き出しの早さとシュートまでの動きも抜群に良かったし、その元気の動きをしっかり見てパスを出したマルシオも見事でした。
 そして、槙野君。よく、逆サイドのゴール前に詰めていましたね。あの時間帯で基本的なことがしっかりできていたことが素晴らしいです。

 浦和の最大のピンチは76分。マルシオが齋藤選手をペナルティーエリアすぐ外で倒して、横浜がフリーキックを獲得します。キッカーは中村選手、左足から放たれたボールはバーを叩き、浦和は事なきを得ました。

 試合終盤、浦和は相次いで選手交代のカードを切ります。81分、梅崎司選手に代えて、宇賀神友弥選手が、87分、平川忠亮選手に代わって野田紘史選手が入ります。宇賀神君が右WBに、野田君が左WBに入ってますね。
 点を取らなければならない横浜が攻勢を強めますが、浦和も必死の守りでそれを許しません。
 アディショナルタイムは4分。
 浦和はマルシオ・リシャルデス選手に代えて濱田水輝選手を入れて完全に逃切り体制です。
 日産スタジアムに大挙押し寄せた浦和サポからは「Pride of URAWA」の大合唱が涌き起こり、選手たちを鼓舞します。
 結局試合はそのまま終了。2−1、浦和の勝利となりました。
 
 リーグ戦の試合間隔が空いたこと、更に暑さもあったでしょう。内容的には今ひとつでしたが、しっかり勝ちきれたのは実力がついてきた証拠です。
 前半に得点を取ってそのまま逃げ切る、というパターンが多かった浦和。
 この試合のように、試合開始直後に失点して、そこからの逆転勝利というのは久しく経験がありません。
 ゲームプラン通りにいかなくてもしっかり勝ち点を稼げるようになったことがチームとしての成長の証ですね。
 それと体力的にきつい両WBのバックアップが育ってきたことも大きいです。これからまた連戦が続きます。このポジションは浦和のサッカーの肝となりますから、宇賀神君や野田君のような存在は頼もしいですね。今後に期待したいです。

 スタジアム参戦した浦和のサポーターの皆さん、暑い中本当にお疲れさまでした。どちらがホームなのか分からないぐらいの大声援でした。

 リーグ戦の残りも9試合、勝負はこれからです。
 強い気持ちを持ち続けたチームが最後に笑うことができます。選手の皆さんは1試合1試合、気を抜くことなく全力を出し切ってほしいですね。

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プロフィール

ヨッシィー☆

Author:ヨッシィー☆
鉄鋼関係のエンジニアです。

浦和で生まれ、浦和で育った、浦和レッズ・サポ。

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