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【Jリーグ観戦記】『浦和レッズ vs セレッソ大阪』(’13 第34節)

 12月7日の土曜日。関東は日中、気持ちのよい青空が広がりました。
 風も穏やかで、とても過ごしやすい一日でした。

 この日、JリーグJ1の最終節、第34節が各地で行なわれています。
 我が浦和レッズは、デーゲームでセレッソ大阪とホーム・埼玉スタジアム2002での対戦です。

 浦和は、前節、サガン鳥栖に自分たちのサッカーをさせてもらえずに完敗。今シーズンの優勝の可能性が完全に消えました。
 ただ、この試合に勝利すれば、他チームの結果にかかわらず、来季のACL出場権を獲得することできます。

 対する大阪は、前節、鹿島アントラーズに接戦の末に敗れましたが、6位につけています。
 こちらも、ACLの可能性もわずかですが、残っています。

 勝ったほうが上の順位にいく上位チーム同士の対戦。ACLとプライドを賭けた熱戦に期待したいです。

 浦和のスタメンは前節から変更あります。
 右WB梅崎司選手に代わり、平川忠亮選手が2試合ぶりに復帰しています。

 試合開始。浦和のシステムはいつも通りの3−6−1。
 大阪は4バックの最終ラインに1トップの布陣。フィジカルの強いセンターバック2枚を中心に、しっかりゴール前を固めています。
 
 お互いにカウンターを警戒し、攻撃的な両チームにしては静かな立ち上がり。
 
 先手を取ったのは、ホームの浦和でした。
 24分、相手のクリアボールを拾い、中央の柏木君から前方の元気に絶妙のタイミングでスルーパス。
 元気、至近距離から右足で強烈なシュートを左サイドネットに突き刺しました。1-0、浦和が先制します。

 元気は、柏木君に手でパスの出しどころを指示していました。柏木君もそれをしっかり見ていましたね。
 全体重を乗せたかのような強烈なシュート。体制を崩しながらも、浮かさずに枠内にしっかり決め切ったのはさすがです。

 その後も、浦和が得意のピッチをワイドに使った攻撃で、大阪ゴールに何度も迫ります。
 しかし、最後の部分で精度が悪く、得点には至りません。

 40分の大阪、右サイドの酒本選手からの低いクロスに中央の杉本選手がワントラップして、そのまま左足のシュート。
 そのボールがディフェンスに当たり、ゴールキーパーの頭上を越えて、ゴールに吸い込まれました。1-1、大阪が同点に追いつきます。

 杉本選手、右足アウトサイドで足元にピタリと止めたトラップが見事でした。

 気落ちした浦和に大阪がさらに追い打ちをかけます。

 45+1分の大阪、右サイド深くえぐった酒本選手がゴールラインギリギリからセンターリング。
 ギシがかろうじて手で触れますが、そのボールを中央の杉本選手が拾い、前方の柿谷選手ヘディングでつなぎます。
 柿谷選手、背中越しの浮き球を左足ダイレクトでシュート。
 ディフェンスに跳ね返ったボールを逆サイドの南野選手が左足で押し込みました。1−2、大阪が逆転に成功します。

 柿谷選手、難しいボールでしたが、ダイレクトで打つというひらめき、それを実行できる技術力、さすがです。
 南野選手も基本通り、きっちり逆サイドに詰めていました。
 
 結局、1-2で大阪がリードのままハーフタイムへ。

 浦和のシュートは4本、対する大阪は5本。
 立ち上がりは静かなスタートでしたが、浦和が1点を先制してから動き出しました。
 
 浦和は、ここ2試合の反省を踏まえて、中央からの攻めに固執せずに、両サイドをうまく使っていました。
 とくに、フリーになることが多かった右WBの平川君にサイドチェンジのパスを起点にした攻撃が目立ちましたね。
 リードは許しましたが、やっているサッカー自体は悪くありません。
 浦和としては、早い時間帯に追いついて、打ち合いの展開に持ち込んみたいところ。
 
 後半開始。

 53分の大阪、左サイドで細かくボールをつなぎ、最後は柿谷選手がペナルティエリアの左隅付近から右足でシュート。
 ボールは逆サイドのポストを当たって、ゴールネットに吸い込まれました。1−3、大阪が突き放します。

 ゴールキーパーの手から逃れるようにカーブをかけて、外側から巻きながら逆側のゴールの隅に置きにいった右足のコントロールショット。
 シュートした柿谷選手を褒めるしかない、スーパーゴールでした。

 追い詰められた浦和は、劣勢を挽回しようと、交代カードを2枚同時に切ります。
 54分、宇賀神友弥選手に代わって関口訓充選手、平川忠亮選手に代わって梅崎司選手がそれぞれ入ります。

 しかし、選手交代も功を奏さず、浦和の攻撃のリズムは悪いまま。

 せっかく、両WBにフレッシュな選手を入れたにもかかわらず、サイドからの攻撃が機能しません。
 悪いときの浦和が顔を出し、中央からの攻めに偏りがちになります。
 単調な攻撃を大阪の守備陣に読まれて、ボールを奪われて鋭いカウンターを浴びる場面もしばしば。

 63分、浦和は3枚目の選手交代で最後の賭けに出ます。
 ディフェンスの那須大亮選手に代わって、オフェンシブな山田直輝選手。
 浦和は、さらに失点のリスクを負って、がむしゃらに得点を取りにいきます。

 運動量豊富でボールを引き出せる直輝が中盤に入ったことで、浦和の攻撃にリズムが戻ります。

 72分の浦和、右からのコーナーキックを獲得します。
 キッカーの柏木君の左足クロスをニアの森脇君が頭で後ろに反らし、さらに元気が頭で前方にフィード。
 そのボールを槙野君が拾ってシュート。相手ディフェンダーにブロックされますが、こぼれ球を興梠君が拾ってシュート。
 これもゴールキーパーに弾かれますが、興梠君自らこぼれ球に反応して右足でゴールにねじ込みました。2-3、浦和が追いすがります。

 興梠君、最後は角度のないところから難しい体勢でのシュートでしたが、よくコントロールしました。まさに、意地の一撃でした。

 1点差に迫り、反撃ムードが高まった浦和。
 それに冷水を浴びせたのが、またしてもこの人。大阪の背番号「8」柿谷選手でした。
 
 76分の大阪、左足からのクロスにニアサイドの枝村選手がヘッドで合わせますが、ポストを直撃。
 そのこぼれ球を柿谷選手が拾って、冷静に右足で押し込みました。2−4、大阪がダメ押しの1点を取りました。

 柿谷選手、ここぞという場面で得点を決められるメンタルの強さ、エースの証明ですね。

 86分の大阪、カウンターから最後は、左サイドドリブルで切れ込んだ南野選手が、切り返して左足でシュート。
 グラウンダーのボールが左ポストをかすめてゴールに飛び込みました。2-5、大阪がトドメの1点を取りました。

 南野選手、「ファーサイドに打ってくる」と読んでいたギシの逆を突いて、鮮やかにニアサイド蹴りこみました。
 18歳という年齢に似合わない冷静なプレーぶり。将来が楽しみな選手です。

 アディショナルタイムは4分。
 浦和は最後の力を振り絞って攻撃を仕掛けましたが、ゴールは遠く、そのまま試合終了のホイッスル。
 
 試合は結局、大阪が2−5で勝利を収めました。
  
 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆  

 試合通じてのシュート数は、浦和が14本、大阪が18本。
 攻撃が持ち味の両チームらしく、ゴール前の迫力あるシーンの多いスペクタクルな試合でした。
 決まったゴールはどれもハイレベルなものばかりで、見応えがありました。

 浦和は、またしても3点差の大敗。
 点差こそ前節と同じですが、意味合いはまったく違います。
 前節は、早い時間帯に失点し、相手に引かれて、カウンターから失点を重ね、相手の術中にはまってしまいました。
 この試合では、浦和が先制し、得意の打ち合いのスタイルに持ち込みながらも、逆に大差をつけられてしまいました。

 完全な力負けですね。言い訳のしようのない完敗です。

 決めるべきところで決めきった大阪。決めるべきところで決めきれなかった浦和。
 決定力の差が、スコアにそのまま表れてしまいました。

 一番悔しいのは、ピッチで戦っていた選手たち自身でしょう。
 この敗戦を糧に、来季はさらにグレードアップした浦和のサッカーを見せてほしいです。

 選手の皆さん、スタジアムに足を運んだ5万4千人以上の両チームのサポの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 試合終了後は、毎年恒例のセレモニー。

 橋本社長の挨拶の後、今季を最後にチームを離れる山田暢久、野田紘史、永田拓也の3選手の退団セレモニーが行われました。

 入ってくる人がいれば、出ていく人も必ずいます。人の入れ替えは、チームが強くなるために必要不可欠なことです。
 頭では理解していても、気持ちの面ではなかなか受け入れられないものですね。
 毎年、毎年、最終節では身を切られる思いです。
 せめて、勝って気持ちよく送り出してあげたかった、というのが浦和サポ全員の気持ちではないでしょうか。

 暢久は、1994年に浦和に入団し、それから20年にわたって主力として浦和を支え続けてきました。
 J創設当初の「お荷物」と呼ばれたときも、J2陥落したときも、J初優勝を飾ったときも、アジアチャンピオンを勝ち取ったときも、すべてのシーンに暢久がいました。
 まさに浦和の「生き証人」といえる存在です。
 どんなときでもマイペースを崩さずにひょうひょうとプレーし、ファンから愛されるいじられキャラの暢久。

 20年間、本当にありがとう。新天地でのご活躍を願っています。

 ミシャが監督になって2年目の今季。
 浦和はリーグ戦を戦いながらも、ACLとのかけ持ちや鬼門だった夏場の連戦も乗り切り、ナビスコ杯は決勝まで進みました。
 それでも終盤まで優勝争いを続けることができたことは、昨季よりもチームの実力が着実に上がってきた証拠です。

 残念ながら、シーズンのラスト3試合で3連敗を喫して、ゴールを目前にして力尽きてしまいました。
 マラソンでいえば、常に先頭争いに加わりながらも、体力的にも精神的にも最も厳しい35キロ過ぎで突き放されてしまったというところ。

 1シーズン、フルに戦って優勝を勝ち取るだけの心身のスタミナが、チームとして備わっていなかったということでしょう。
 
 この1年で、浦和のサッカーが研究されて、その対策もほとんどのチームに共有されるようになりました。
 来季は、どのチームも浦和の長所を徹底的に消してくるでしょう。今季以上に厳しい戦いになることは間違いありません。
 
 浦和はそれらを打ち破って勝ち星を重ねるだけのチーム戦術、攻撃の引き出しの多さ、個の強さ、精神的な勝負強さを身につけて臨む必要があります。

 リーグ戦6位という結果に、満足している選手、サポーターは一人もいません。

 ミシャ体制になって3年目となる来季、内容はもちろんですが、求められるのは「結果」です。
 浦和サポを納得させる結果を残すことができるか、その真価が問われる1年になります。

 今のJリーグでは異色の、攻めて、攻めて、相手を圧倒する攻撃的な浦和のスタイルを貫き通し、かつ、タイトルを獲得すること。

 難しいけれど、価値のある挑戦。今の浦和に、それを成し遂げる可能性を感じているのは、僕だけではないはず。

 来季、さらに進化した浦和の攻撃サッカー、ミシャ・サッカーの完成型を観られることに期待しましょう。
 
 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『サガン鳥栖 vs 浦和レッズ』(’13 第33節)

 11月30日の土曜日。全国的に晴天が広がり、爽やかな一日になりました。
 降り注ぐ日差しは柔らかいですが、冷たい風が肌を刺します。いよいよ、冬の到来でしょうか。

 この日、JリーグJ1の第33節が各地で行なわれています。
 我が浦和レッズは、デーゲームでサガン鳥栖とアウェイ・ベストアメニティスタジアムでの対戦です。

 浦和は、前節、フロンターレ川崎との決戦に敗れて痛い黒星を喫しました。
 まだかすかに残る優勝の可能性を最終節まで持ち越してJの灯を消さないためにも、勝ち点「3」をしっかり確保したいところ。

 対する鳥栖は、シーズン途中で行なった補強が功を奏して、強豪を相手に公式戦4連勝中と勢いに乗っています。
 今季ホーム最終戦、しかも相手が優勝を争う浦和ということで気合十分でしょう。

 浦和のスタメンは前節から変更あります。
 右WB平川忠亮選手に代わり、梅崎司選手が入っています。

 試合開始。浦和のシステムはいつも通りの3−6−1。

 鳥栖は、4バックに1トップ、中盤を厚くしっかりブロックをつくって守ります。
 中盤で網を張り、ボールを奪ってから、素早くサイドにボールを送って速攻を仕掛けてきます。

 15分、鳥栖が右からのコーナーキックを得ます。キッカーは藤田選手。
 右足からのクロスにニアサイドの池田選手が右足でダイレクトで合わせます。
 このボールはバーを叩きましたが、その跳ね返ったボールにゴール前に詰めていた早坂選手が素早く反応。
 早坂選手、ディフェンダーと競り合いながらも頭でねじ込みました。0−1、鳥栖が先制します。

 またしても、浦和の不得意なセットプレーからの失点でした。
 浦和のディフェンスは、最初にシュートを打たれた場面でも、その跳ね返りを押し込まれた場面でも、鳥栖の選手に球際の攻防で負けていました。

 この日の浦和は、序盤からパスミスが目立ちました。
 特に、鳥栖の守備の読みが良いこともあり、前線で起点をつくるためのクサビのパスがことごとくカットされ、攻撃の形をまったく作ることができません。
 苦しまぎれのサイドチェンジのパスも成功率が低く、チグハグな攻撃が続きます。

 23分の浦和、柏木君がかなり遠い位置から左足の強烈なシュートを放ちます。
 しかし、これは惜しくもバーを叩いてゴールはならず。
 浦和は、これがこの試合の初シュート。いかに苦しい展開に陥っているかを如実に表しています。

 このあたりから、浦和はようやく落ち着きを取り戻します。
 しかし、いつものサッカーが戻ってきた、と安堵したのもつかの間。鳥栖に一瞬のスキを突かれます。

 37分の鳥栖、浦和のクリアボールを拾って、素早く左サイドのキム選手につなぎ、折り返しを受けた豊田選手がディフェンダーと競り合いながらも右足でシュート。
 ボールは点々と転がり、無情にも左ポストに当たって浦和ゴールに転がり込みました。0-2、鳥栖が突き放します。

 浦和が攻撃に移ろうとして、前に重心をかけていましたから、サイドが完全に無防備になってしまいました。
 キム選手はそのスキを見逃してくれませんでしたね。難しい体勢でもシュートを打ち切った豊田選手もさすがでした。

 結局、0-2で鳥栖がリードのままハーフタイムへ。

 浦和のシュートは5本、対する鳥栖は7本。
 スコア通り、完全な鳥栖ペースの前半となりました。
 鳥栖は、浦和の戦い方を徹底的に研究してきましたね。

 しっかり引いて待ち構えて、浦和が繰り出す前線への起点のパスをカットして、素早くカウンター。
 浦和の両WBが上がったサイドのスペースを突き、手数をかけずに、ターゲットの中央の豊田選手にボールを預ける。
 シンプルでしたが、素早く迫力のある攻撃です。

 浦和は、前線で起点となるパスの受け手が狙われていることは明らかです。
 それを逆手にとって、相手ディフェンスをつり出し、スペースをつくるなどの工夫したいところです。
  
 後半開始。

 浦和の攻撃のチグハグさは相変わらずですね。
 ボールは保持するものの、攻撃のスイッチとなる前線へのパスを入れることができずに右往左往する展開。

 重苦しい雰囲気を変えたい浦和は選手交代のカードを切ります。
 63分、梅崎司選手に代わって、関口訓充選手が入ります。

 関口君、期待に応えて右サイドで豊富な運動量で、浦和の攻撃を活性化させます。

 65分の浦和、槙野君がドリブルでペナルティエリア内で足を掛けられて倒れますが、ノーファールの判定。

 さらに66分、左サイド、元気が抜け出して切り返しからの右足のクロス。興梠君が頭で合わせますが、これもバーに嫌われてゴールならず。

 ようやくエンジンが掛かってきた浦和は、さらに前掛かりに攻め込みますが、人数をかけてブロックを形成する鳥栖の守備を崩すまでには至りません。

 90分の鳥栖、再びカウンターから左サイドのキム選手がフリーで持ち込み、豊田選手にパス。
 豊田選手がドリブルで突進し、ゴールキーパーと1対1になったところで、ディフェンスに後ろから倒されてPKの判定となります。
 PKのキッカーは豊田選手。冷静にゴールキーパーの動きを見切って右足でゴール右隅に沈めました。1−3、鳥栖がトドメの3点目を奪います。

 アディショナルタイムは5分。

 90+2分の浦和、柏木君の右からのクロスに中央で飛び込んだ那須君が執念のヘディングシュートを決めます。1−3、浦和が一矢を報います。
 
 しかし90+6分の鳥栖、再びカウンターからシュートのこぼれ球を豊田選手にダイレクトで右足で突き刺されて、万事休す。
 
 試合は結局、鳥栖が1-4で勝利を収めました。

 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆  

 スコア通りの完敗。鳥栖が思い描いていた通りの試合展開となってしまいました。

 第一の敗因は、開始早々に先制点を奪われてしまったことです。

 前節と同じ展開ですね。
 セットプレーからの失点があまりにも多過ぎます。早急に手を付けなければならない課題です。
 ミシャも選手たちも、一人ひとりが失点シーンを振り返って、何が悪かったのかを反省して来季への糧としてほしいです。

 第二の敗因は、点を取ることができなかったこと。

 この日も4失点と守備が崩壊してしまったようにみえますが、実際にはそうではありません。
 鳥栖の2点目以降は、浦和が前がかりになってリスクを承知で攻めていったスキを突いたものばかりです。
 それよりも問題なのは、リスクをとったのに点を取ることができなかったことです。

 この日の鳥栖は、中央に人数をかけてブロックをつくり、スペースを消すことで浦和のパスの出しどころを徹底的に潰してきました。
 浦和の攻撃は、完全に手詰まりとなり、攻撃の形をほとんどつくることができませんでした。
 苦しまぎれのパスや個人での突破を余儀なくされて、ボールを失ってカウンターをくらう・・・
 そんな悪循環にハマりこんでしまいましたね。

 自分たちの形が出せるときには、爆発的な攻撃力をみせるけれど、それを封じ込められたときは手の打ちようがない。
 それが、現時点での浦和の実力なのでしょう。

 この1年で、他チームの「浦和対策」がほぼ固まりました。
 来季は、ほとんどすべてのチームがこの日の鳥栖のような戦術をとってくると考えておいたほうがいいかもしれません。
 
 浦和は、それらの壁を一つひとつ打ち破っていかなければ、今季同様、タイトルを手にすることはありません。
 今の攻撃型のスタイルを貫くなら、相手がどんな守備をしてきても、点を取る必要があります。

 スペースがないなら、自分たちでつくり出す工夫がほしいし、狭いスペースの中でもワンタッチのパスをつなげるスキルも身につけてほしいです。

「失点が怖いから」といって、相手ゴールから遠いところでパスを回し続ける、見せかけだけのポゼッション・サッカーなんて誰も見たくありません。

 ある程度の失点は計算のうち、攻めて攻めて攻めきって勝つのが浦和のスタイル。
 そんな「肉を切らせて骨を断つ」豪快な攻撃サッカーを見せてほしいです。
 
 選手の皆さん、スタジアムに足を運んだ両チームのサポの皆さん、寒さの中、本当にお疲れ様でした。

 この日の敗戦で、1節を残して浦和の優勝の可能性は消滅しました。
 悔しいですが、まだ、優勝できるほどの実力がなかったということです。
 その現実から目を背けるわけにはいきません。
 
 最終節は、ホーム・埼スタでの試合です。来季のACL出場の可能性もまだ残しています。
 そして、20年間浦和を支え続けたレジェンド、暢久のラストマッチになります。
 気持ちよく、送り出してあげたいですね。

 山あり谷あり、色々な経験を積んだ今季の浦和の集大成となる試合。
 浦和らしいサッカーで締めくくってほしい。選手たちの意地とプライド、見せてもらいたいです。
 
 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『浦和レッズ vs 川崎フロンターレ』(’13 第32節)

 11月23日の土曜日。関東は朝から抜けるような青空が広がりました。
 風も穏やかで、レジャーやスポーツ観戦には最高の1日となりました。

 この日、JリーグJ1の第32節が各地で行なわれています。
 我が浦和レッズは、デーゲームで川崎フロンターレとホーム・埼玉スタジアム2002での対戦です。

 浦和は、前節、強豪のベガルタ仙台と激しい打ち合いの末、引き分けています。
 優勝を狙う上では、これ以上の足踏みは許されません。ホームで是が非でも勝ち点「3」を手に入れたいところ。

 対する川崎は、前節、清水エスパルスに快勝。順位も6位につけ、まだまだACL出場権内を狙える位置に付けています。
 
 J屈指の攻撃力を持つチーム同士の対戦らしい、スペクタクルな試合を期待したいです。
 
 浦和のスタメンは前節から変更あります。
 出場停止明けの鈴木啓太選手戻ってきて、現時点のベストメンバーが揃いました。

 試合開始。浦和のシステムはいつも通りの3−6−1。
 川崎は、フラットな4バックを敷き、中盤をコンパクトにして細かいパスをつないで攻撃を組み立てます。

 10分過ぎ、川崎が中盤で浦和のボールを奪いカウンターを仕掛け、最後は中村選手が強烈な右足のミドルシュートを放ちます。
 このボールはギシが横っ飛びで弾き出しますが、ボールはゴールラインを割ります。

 12分、川崎の右からのコーナーキック。キッカーは中村選手。
 右足から放たれたボールは、ゴール前中央のジェシ選手の頭にピタリと合いました。
 ジェシ選手、高い打点から叩きつけるようなヘディングシュート。
 ギシが目の前でワンバウンドしたボールを両手で弾き出そうとしましたが、シュートの勢いが勝り、そのままゴールに吸い込まれました。0−1、川崎が先制します。
 
 ジェシ選手、体格を生かした迫力あるシュートでした。

 浦和は、この失点で目が覚めます。ボールを圧倒的に支配し、川崎ゴールに迫ります。
 興梠君の中央のクサビを起点に、左右にボールを散らしてチャンスを数多く作り出します。

 川崎は、中央を固めて厳しいチェックを仕掛けて、ボールを奪ってからのカウンターを虎視眈々と狙います。

 44分の川崎、カウンターから大久保選手が右足シュートを放ちますが、ポストを叩いて得点ならず。浦和はヒヤッとする場面でした。
 
 結局、0−1で川崎がリードのままハーフタイムへ。

 浦和のシュートは6本、対する川崎は7本。
 シュート数ではほぼ互角ですが、決定機の数は川崎が上回っていました。
 早い時間帯で先制されたことから、川崎に引かれてしまい、武器であるカウンターから効率よくチャンスを作らせてしまいましたね。
 得点を取るために前掛かりにならざるを得ない浦和は、中盤での安易なパスミスは命取りとなります。攻め切って、シュートで終わらせることが大事になりますね。
 
 後半開始。

 立ち上がり、案の定、リードを許している浦和が攻勢に出て、主導権を握ります。

 57分の浦和、元気が左サイドを深く切り裂き、オーバーラップした槙野君にパス。
 槙野君、そのままペナルティエリア内にドリブルで切れ込み、最後は倒れ込みながらも、右足でゴール右隅に流し込みました。1-1、浦和が同点に追いつきます。

 浦和のストロングポイントである左サイドからの攻撃。槙野君のオーバーラップと元気のパス出しのタイミングが絶妙でした。

 一気に逆転を狙いたい浦和はここで選手交代のカードを切ります。
 57分、平川忠亮選手に代わって、関口訓充選手が入ります。

 しかし、喜びもつかの間。その直後に川崎がホッとした浦和のスキを突きます。

 59分の川崎、左サイドを突破した登里選手がグラウンダーのセンターリング。
 このボールを右足を伸ばしてクリアしようとした槙野君は自陣ゴールに蹴りこんでしまいました。1−2、再び川崎が突き放します。

 登里選手、ディフェンスラインの裏、ゴールキーパーも飛び出せない最高のクロスでした。
 槙野君、触らないと、後ろに大久保選手がフリーで待ち構えていましたから、オウンゴールのリスクを承知した上でのプレーでした。

 残り時間30分を切ったところで、中盤が間延びしてきて、オープンな打ち合いになります。
 お互いのゴール前での決定機の応酬。目まぐるしく展開が変わります。

 浦和は2枚目の選手交代のカードを切ります。
 70分、宇賀神友弥選手に代わって梅崎司選手が入ります。
 
 79分、浦和サポから「We are Reds」の大合唱が起こります。この日一番大声援です。
 続けて「PRIDE of URAWA」のロングコール。試合終了まで鳴り止むことはありませんでした。

 浦和は勝負をかけた最後の選手交代。
 84分、森脇良太選手に代わって山田直輝選手が入ります。

 直輝が2シャドーの一角に入り、柏木君がボランチに、阿部君が3バックの一角にそれぞれ一列下がり、攻撃的なオプションになります。

 浦和は前線に人数をかけて攻め込みますが、川崎の堅い中央の守りを崩すことができずに時間が過ぎていきます。

 アディショナルタイムは4分。

 ここで、川崎のカウンターが再び火を噴きます。
 90+1分、稲本選手のスルーパスからオフサイドギリギリで抜けだした大久保選手がフリーで浦和ゴール前にドリブルで持ち込み、最後は体を投げ出したギシを交わして無人のゴールに右足で流し込みました。1-3、川崎が浦和の息の根を止める3点目を取りました。
 大久保選手、さすが、得点王レースを独走する点取り屋です。ゴールキーパーの動きを見ながら冷静に決めました。

 試合はそのままタイムアップ。川崎が1-3で勝利を収めました。

 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆  

 お互いが自分たちのスタイルを出し合った壮絶な攻め合い。見応え充分の熱戦でした。

 浦和は、前節のベガルタ仙台戦でも感じられた「攻め勝つ」アグレッシブな姿勢がこの試合を通じても感じることができました。
 決めるべきところで決められなかったことが本当に悔やまれます。
 
 前半早々に失点をしてしまったことで、川崎に「中央を固めてカウンター」という最も得意なパターンに持ち込まれてしまったことも痛かったですね。
 先制点の重要性が改めて身にしみた一戦でした。
 
 これで2試合連続の3失点。
 勝ち点を稼げず、足踏みしてしまった原因を失点の多さに求めるのは簡単です。
 もちろん、セットプレーでの対応など、守備面で修正すべきことは修正すべきですが、今の浦和は、あくまで攻撃のチームです。
 どんな展開でも、相手より1点でも多く取って勝つことを目指す方向性は失わないでほしいですね。

 この日の試合も、最終的には2点差ついてしまいましたが、それはカウンターをくらうことを覚悟で全員で点を取りにいった結果です。
 内容的には、スコアほどの差はありませんでした。

 4万5千人を超える観衆が詰めかけたこの日の埼スタ。試合前から両チームのサポの応援合戦が白熱していました。
 選手たちも、サポ達の熱い気持ちに応えるプレーを随所に見せてくれました。
 この時期にこれだけ中身の濃い試合ができるのも、優勝争いの中で、よい緊張感に包まれて試合ができている証拠でしょう。
 選手の皆さん、スタジアムに足を運んだ両チームのサポの皆さん、寒さの中、本当にお疲れ様でした。

 この土壇場にきてのホームでの敗戦は、優勝を狙う上で、痛すぎる一敗であることは紛れもない事実です。
 絶対に結果を出さなければならないこの時期に勝ち切れない試合が続くのは、まだまだ力不足だということなのでしょう。

 残り2節で首位との勝ち点差は「4」。数字の上、かなり厳しい状況に追い込まれました。
 でも、何が起こるかわからないのがサッカーです。タイムアップの笛が鳴るまで諦めてはいけません。
 可能性がある以上、ベストを尽くしてほしいです。

 浦和にできることは、勝ち点「6」を積み重ねること。
「これが浦和のサッカーだ!!」という試合をやり切って、あとは天命を待ちましょう。

 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『ベガルタ仙台 vs 浦和レッズ』(’13 第31節)

 11月10日の日曜日。関東は朝から曇り空が広がるすっきりしない天気となりました。
 時折、小雨もぱらついた肌寒い一日でした。

 この日、JリーグJ1の第31節が各地で行なわれています。
 我が浦和レッズは、ナイトゲームでベガルタ仙台とアウェイ・宮城スタジアムで対戦しています。

 浦和は、先週ナビスコ杯の決勝戦で柏レイソルに敗れて、惜しくもタイトル奪取はならず。
 気持ちを切り替えて、浦和にとって残された今年最後のタイトル、Jリーグ王者を目指したいところ。

 対する仙台は、前節、サンフレッチェ広島に惜敗し、順位も8位と中位に埋もれています。
 とはいえ、固い守備からの鋭いカウンターは健在です。強敵であることには変わりありません。

 浦和のスタメンは先週のナビスコ杯決勝から変更あります。
 イエローカードの累積で出場停止の鈴木啓太選手に代わって、梅崎司選手が入っています。

 試合開始。浦和のシステムはいつも通りの3−6−1。
 梅崎君は、2シャドーの一角に、柏木君がボランチの一角に入っています。

 試合は、いきなり動きました。
 2分の仙台、左サイドからのセンターリングを選手がヘディングで折り返します。
 そのボールをウィルソン選手が右足ダイレクトで強烈なボレーシュートを放ちました。
 ギシが左手でブロックしましたが、ボールの勢いが勝り、そのまま浦和のゴールに転がり込みました。0−1、仙台が先制します。

 赤嶺選手、ディフェンダー2人を引きつけて、スペースを上手くつくりましたね。
 そのスペースをしっかり入り込んで強烈なシュートを決めたウィルソン選手もさすがでした。

 浦和もすぐさま反撃します。

 6分の浦和、中央でクサビになった興梠君が左サイドの宇賀神君に絶妙のタイミングでパス。
 宇賀神君がダイレクトで中央の梅崎君にセンターリング。
 梅崎君、胸トラップから左足の切り返しでマークする相手選手を交わし、右足で狙いすましたシュート。
 ボールは見事、ゴール右隅に吸い込まれていきました。1−1、浦和がすかさず同点に追いつきます。

 梅崎君、久しぶりのスタメン出場でしたが、いきなり結果を出しましたね。
 それにしても、見事な切り返しでした。

 追いついて、俄然勢いづいた浦和。
 一方的に、ボールを支配して仙台ゴールに迫ります。

 仙台の守備は、フラットな4バックのシステム。
 ボランチと最終ラインの4人で中央をがっちり固めています。

 その仙台の守備を十分に想定していた浦和は、手薄となる両サイドから攻めこむ意図がはっきりみえました。

 31分の浦和、左サイドからのコーナーキックからのこぼれ球が、ファーサイドに待ち構えていた興梠君の足元へ。
 興梠君、左足ダイレクトで振り抜き、仙台ゴールに突き刺しました。2−1、浦和が勝ち越しに成功しました。

 興梠君、落ち着いていましたね。ディフェンダーにぶつかってこぼれてきたボールでしたが、きっちり決めきりました。
 得点につながったコーナーキックは、元気の思い切りのよいシュートで獲得したものでした。
 元気の、この試合にかける意気込みが随所に伝わってきました。

 その後も、浦和が主導権を握り攻勢をかけますが、得点は奪えず。
 結局、2−1で浦和がリードのままハーフタイムへ。

 浦和のシュートは9本、対する仙台は4本。
 このデータが示す通り、浦和が優勢の前半でした。

 浦和は、仙台の戦い方をよく研究していましたね。
 ボールを奪われた後の守備への切り替えが早く、効果的なカウンターを許しませんでした。
 攻撃でも、中央を固める仙台を守備をあざ笑うかのように、手薄なサイドから上手く攻めることができました。
 浦和は、前半同様、後半もリードを守りきろうとせずに、攻め切ってほしいです。

 後半開始。

 立ち上がり、リードを許している仙台が前がかりになって試合の主導権を握ります。

 47分の仙台、浦和陣の左サイドでフリーキックを得ます。
 キッカーのリャン選手の左足から放たれたボールが、ゴール前センターに陣取っていた赤嶺選手の頭にドンピシャのタイミングで合わせます。
 赤嶺選手、渾身の力を込めたヘディングシュートを、体をくの字に曲げながら叩きつけ、ボールがゴールネットを揺らしました。2-2、仙台が同点に追いつきます。
 
 赤嶺選手、さすがの個人技。身体能力の高さが光ったゴールでした。

 その後も、勢いづいた仙台の波状攻撃にさらされた浦和。
 仙台のシュートが何度も浦和ゴールの枠をとらえますが、ギシのファインセーブ連発に助けられて事なきを得ます。

 注目の次の1点を奪ったのは、アウェイの浦和でした。
 59分の浦和、右サイドコーナフラッグあたりでボールをキープした梅崎君から、中央の興梠君にグラウンダーのセンターリングが入ります。
 興梠君、このボールを受けて、ターンをしながらマークのディフェンダーを交わし、最後はゴールキーパーの動きを冷静に見極めて、ゴール左隅に蹴りこみました。3−2、再び浦和が突き放します。

 興梠君、ボールキープからシュートまでの動き、完璧でしたね。
 マークする選手を背負いながら、体を回転させて入れ替わり、そのままシュート。
 興梠君の技術の高さと、フィジカルの強さを見せつける圧巻のゴールでした。

 浦和は、ここで1枚目の選手交代のカードを切ります。
 60分、平川忠亮選手に代わって、関口訓充選手が入ります。

 お互いに攻め続ける両チーム。
 中盤の攻防が激しさを増し、ゴール前では迫力あるシーンも目立つようになりました。

 77分の浦和、2枚目の選手交代のカード。
 原口元気選手に代わって、山田暢久選手が入ります。
 暢久はボランチの位置に入ります。柏木君が1列上がって2シャドーの1角に入ります。

 79分の仙台、左サイドからのコーナーキック。ウィルソン選手がニアで頭で合わせますが、ギシが必死のパンチングで弾き出しました。ナイスセーブ!

 86分の仙台、佐々木選手の強烈な右足シュートを再び、ギシが左手1本で弾き出します。
 今日のギシ、当たっています。相当気合が入っているのでしょう。本当に心強いです。

 アディショナルタイムは3分。
 このまま浦和が逃げ切るとかと思われた試合終了間際に、ドラマが待っていました。

 90+2分の仙台、浦和陣内ゴールから少し離れた位置でフリーキックを得ます。
 キッカーのリャン選手は直接ゴール前に放り込まず、左サイドにフリーでいた武藤選手にパスします。
 武藤選手が放った左足のミドルシュートは、浦和ディフェンスに弾き返されます。
 しかし、そのこぼれ球を石川選手が拾い、ダイレクト右足で浦和ゴールにねじ込みました。3−3、仙台が土壇場で同点に追いつきました。

 試合はそのままタイムアップ。結局3−3の引き分けに終わりました。

 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆  

 両チーム死力を尽くした素晴らしいゲーム。
 終わってみれば、前後半通じてのシュート数は、浦和が14本、仙台が15本とほぼ互角。
 内容的にも、引き分けは、妥当な結果と言えます。

 浦和のピッチを幅広く使った、緩急自在の攻撃。仙台の縦に鋭い、速くて迫力のある攻撃。
 お互いに自分たちの持ち味をしっかり出し合っての攻め合い。観ていてエキサイトする中身の濃い試合でした。
 優秀なプレスキッカーによるセットプレーの応酬も見応えがありました。

 浦和の3失点は、前半と後半の開始直後、そして、後半アディショナルタイムと、一番気をつけなければならない時間帯に決められてしまいました。
 集中力を切らしていたわけではないでしょうが、ほんのちょっとのスキを仙台の選手たちが見逃してくれませんでしたね。
 このあたりは反省して、次節以降の糧にしてもらいたいところです。

 攻撃に関しては、十分に合格点を与えられる内容でした。
 ゴール前でのワンタッチのパスを狙ったり、サイドチェンジのパスを多用したりと中央を固める相手を攻略するための工夫が随所に見られました。
 興梠君は、ディフェンダーを引き連れながら下がった位置でクサビになり、両サイドに散らして、自らはゴール前に侵入して、ボールを引き出す。そんな動きを繰り返していました。
 
 何よりも素晴らしかったのは、選手たちの気持ちが最後まで守りに入らなかったこと。
 先週のナビスコ杯の教訓がしっかり生かされていましたね。
 選手たち一人ひとりが、自分たちの強みは何か、自分たちのスタイルは何か、見つめ直した結果がこの試合に現れていました。
 勝てなかったのは残念ですが、優勝への期待が大きく膨らむ勝ち点「1」です。
 次節以降が本当に楽しみになってきました。

 選手の皆さん、スタジアムに足を運んだ両チームのサポの皆さん、寒さの中、本当にお疲れ様でした。
 素晴らしい雰囲気を作り出していたサポの熱気に、選手たちも大いに乗せられた感じです。

 いよいよ、残すところ3試合。一戦一戦が決戦となります。
 浦和のサッカーをやり切れれば、必ず結果はついてきます。攻めて攻めて、攻めまくって、相手を圧倒する攻撃サッカーを見せてほしいです。
 気を抜かず、ベストを尽くして、サポも選手も、チームが一丸となって突き進みましょう。

 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『浦和レッズ vs 柏レイソル』(’13 ヤマザキナビスコ杯決勝)

 11月2日の土曜日。関東は、朝からあいにくの曇り空。風が肌寒い一日でした。

 この日、国立競技場で、ヤマザキナビスコ杯の決勝が行われました。
 今年の対戦カードは、浦和レッズと柏レイソルです。

 浦和が勝てば、10年ぶり2回目のナビスコ杯獲得となります。
 前回覇者となった2003年は、浦和にとって記念すべき国内初戴冠でした。
 このナビスコ杯獲得がターニングポイントとなって、チームが急成長を遂げ、2006年のJリーグ制覇、2007年のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)獲得まで一気に駆け上がりました。

 今年も同じ舞台でナビスコ杯を勝ち取り、再びアジアの頂点を狙う足がかりにしたいところ。

 対する柏も、14年ぶり2回目のナビスコ杯王者を狙っています。
 Jリーグでの優勝の望みはほとんどなくなっていますから、ナビスコ杯に懸ける意気込みは相当なものでしょう。気持ちで負けないようにしないといけませんね。

 両チームは、ちょうど1週間前に、Jリーグの試合で顔を合わせています。
 そのときは、浦和が1点差で勝利を収めています。

 お互いに手の内を知り尽くしている実力チーム同士の対戦。白熱した試合を期待したいです。

 浦和のスタメンは先週のJリーグの試合から変更があります。
 リーグ戦出場停止明けの森脇良太選手と興梠慎三選手が復帰。現時点でのほぼベストメンバーが揃いました。
  
 試合開始。浦和のシステムはいつも通りの3−6−1。
 
 柏も、先週と同じく、フラットな3バックのシステムを採用しています。
 お互いにラインを高く保って、中盤で激しくプレスを掛け合うのも、先週と同じ展開です。
 とはいえ、タイトルがかかった大事な試合、両チームとも、かなり守備にウェイトを置いて、静かな立ち上がりとなります。
 
 浦和は、柏のカウンターを許さない厳しい守備です。
 特に、相手の攻撃のキーマン、レアンドロ・ドミンゲス選手へのマークは、絶対に外しませんね。

 柏は、中央の守備を徹底的に固めています。
 ボールは持たせても、浦和の前線へのクサビのパスは絶対に入れさせない、そんな守備です。

 どちらも気が抜けない、一瞬のミスが命取りになるピリピリした神経戦が続きます。
 アディショナルタイムに入って、このまま前半終了か、と思った終了間際に試合が動きました。

 45+2分の柏、右サイドの藤田選手から強く速いボールのセンターリングが入ります。
 そのボールにピンポイントで頭で合わせたのは、ファーサイドに待ち構えていた工藤選手でした。
 狙いすましたヘディングシュート。ボールは、逆を突かれたギシが必死に伸ばした左手をかすめて、ゴールネットを揺さぶりました。0-1、柏が先制です。

 工藤選手のマークを外す動きとシュートはもちろん、藤田選手の右足クロスも絶妙でした。

 ここまで、ほとんど柏に攻撃らしい攻撃をさせていなかった浦和でしたが、最後の最後で見事に決められてしまいました。

 結局、前半は0−1で柏がリードしたまま終了です。

 浦和は、ボールを保持するものの、柏ゴールに近づいてシュートを放つシーンをなかなかつくることができませんでした。
 柏の守備は、浦和の攻撃に対して、ほぼマン・ツー・マンで対応しているため、必然的に5バックのような形になります。
 リードを奪った柏は、さらに守備に人数をかけて守ってくるでしょう。
 浦和としては、スペースを埋められ身動きがとれない状況を打開しなければなりません。
 そのためには、ワンタッチでのパスやドリブルでの仕掛けを多くしたり、ミドルシュートを積極的に狙ってみるなど攻撃に工夫が必要でしょう。
 中央に立ちはだかる「黄色い壁」をこじ開けて、何が何でも得点を奪いたいところです。

 後半開始。

 開始直後から、リードされている浦和が前掛かりに一方的に攻め続ける展開となります。
 58分の浦和、スルーパスに反応した柏木君が柏のディフェンスラインの裏に抜け出します。
 柏木君、トラップから至近距離で右足シュートを放つもジャストミートせず。相手ゴールキーパーの手の中に収まります。
 
 その後も、圧倒的にボールを支配して攻め続ける浦和。
 しかし、柏守備陣の体を張った守備もあって、ゴールを奪うまでには至りません。

 苦しい状況を打開したい浦和は選手交代のカードを切ります。
 69分、右WBの平川忠亮選手に代わって、関口訓充選手を投入します。

 その直後の浦和、左サイドをドリブルで切り裂いた元気が中央のスペースに走りこんだ阿部君に絶妙のタイミングでパスを出します。
 阿部君、このボールを滑り込みながらダイレクトでシュートしますが、わずかにバーの上。惜しいシーンでした。
 
 押せ押せの浦和は、2枚目の交代カードを切ります。
 77分、ボランチの鈴木啓太選手に代わって、マルシオ・リシャルデス選手を投入。
 柏木君を一列下げて、ボランチに入れて、攻撃的なシステムに変更です。

 残り時間15分を切ったところで、スタジアムの浦和サポからは「Pride of URAWA」のロングコールが始まります。
 サポの願いを乗せたこのコールは、試合終了まで続きました。

 柏は、守備的な選手を投入し、全員で1点を守り切る戦術を徹底し、自陣ゴール前に分厚い黄色い壁を築きます。
 浦和は、手薄な両サイドをえぐってから中央に合わせる攻撃を繰り返しますが、あと一歩のところで跳ね返され続けます。

 44分には、ゴール前の混戦から興梠君が右足でゴールに押し込み同点ゴールと思われるシーンもありましたが、興梠君のボールを受けた位置がオフサイドの判定で幻に。

 アディショナルタイムは4分。
 最後の気力を振り絞って攻める浦和でしたが柏の必死のディフェンスを最後まで崩せず試合終了のホイッスル。
 結局、試合は0-1で柏の勝利に終わりました。

 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆  

 カウンターから先制点を奪い、守備を固めて守り切る。柏のゲームプランにハマり込んでしまいましたね。

 タイトルを賭けた大事な試合ということで、神経質になりすぎてしまったのでしょう。
 前半はとくに、浦和の攻撃面での良さがほとんど出せませんでしたね。
 左サイドの槙野君のオーバーラップを絡めた攻撃は目立ちましたが、逆サイドからの攻めは控えめでした。
 それに、ボランチの位置も、相手のカウンターを警戒してか、かなり低めのポジショニングでしたね。
 失点を恐れるあまり、自分たちの最大の武器である攻撃力を自ら封印してしまったのなら、もったいない話です。
 リードを許した後半は、いつもの迫力ある攻撃を見ることができましたが、あれだけ中央に人数をかけられてスペースを消されると、苦しいですね。

 柏には、先週のJリーグでの敗戦をきっちりお返しをされてしまいました。
 浦和の攻撃の良さを上手に消していました。
 柏は、1週間前の敗戦から得た教訓をしっかりこの試合に生かしましたね。ナビスコ杯優勝おめでとうございます。

 選手の皆さん、素晴らしい雰囲気を作ってくれたスタジアムの両チームのサポの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 この試合は、浦和にとって残念な結果に終わりましたが、まだ、Jリーグ優勝という今年一番の大きな目標が残されています。
 この試合の敗戦が、自分たちの強みは何か、浦和のサッカーを選手一人ひとりがもう一度思い返し、チームが一丸にまとまるきっかけになることを願っています。

 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『浦和レッズ vs 柏レイソル』(’13 第30節)

 10月28日の土曜日。台風一過、関東は青空が広がる秋らしい爽やかな晴天となりました。
 風もほとんどなく、スポーツをするにも観戦するにも、最高のコンディションでした。

 この日、JリーグJ1の第30節の残りゲームが各地で行なわれています。
 我が浦和レッズは、デーゲームで柏レイソルとホーム・埼玉スタジアム2002で対戦しています。

 浦和は、前節、強敵鹿島アントラーズに1点差ながら内容的には圧倒し、アウェイで勝利しました。
 埼スタで連勝を伸ばし、優勝に向けて一気に加速したいところ。

 対する柏は、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)との両立に苦しんだこともあって、リーグ戦は波に乗り切れず、中位に沈んでいます。
 しかし、ACLで準決勝まで勝ち進んだ事実が示す通り、実力のあるチームであることは間違いありません。
 お互いの意地がぶつかり合う熱戦を期待しましょう。

 浦和のスタメンは前節から変更があります。
 警告の累積で、今節出場停止となった興梠慎三選手と森脇良太選手に代わって、阪野豊史選手と坪井慶介選手が入ります。
  
 試合開始。浦和のシステムはいつも通りの3−6−1。
 
 柏は、フラットな3バックのシステムを採用。
 浦和の攻撃陣にマン・ツー・マン気味につく戦術をとっています。

 開始早々に試合は動きました。
 5分の浦和、左WBの宇賀神君がマーカーを釣り出してつくった左サイドのスペースに入り込んだ槙野君に、自陣からの絶妙なフィードが入ります。
 槙野君はそのボールを左足でダイレクトで折り返し、中央の元気にパス。
 元気が右足でグラウンダーの強烈な右足ミドルを放ちますが、これはゴールキーパーに弾かれます。
 しかし、そのボールに柏木君がしっかりと詰めていました。
 柏木君、冷静にヘディングで柏ゴールに押し込みました。1-0、浦和が先制します。
 
 左サイドを起点に、複数の選手が連動した流れるような見事な攻撃でした。
 
 動揺する柏に対し、浦和は攻撃の手を緩めずに畳みかけます。
 
 11分の浦和、再び左サイドから。槙野君がドリブルを仕掛け、相手ディフェンダーを交わしてグラウンダーのセンターリング。
 中央の宇賀神君と元気がスルーして流れたボールが柏木君に通ります。
 柏木君、ワントラップして冷静に右足で蹴りこみました。2−0、浦和が突き放します。

 先制点と同じような展開からの得点でした。
 センターリングを入れる時には、すでに中央ゴール前に4人の赤いユニフォームが陣取っていました。
 柏のディフェンスは、ニアサイドの元気や宇賀神君に気をとられて、その後ろの柏木君や阪野君はほとんどケアできていませんでした。
 これだけ前に人数をかけて攻めきれば、得点につながりますね。

 柏は、浦和の左サイドからの攻撃、特に槙野君のオーバーラップにうまく対応できていないようです。
 浦和としては、このミスマッチを上手に使いたいところです。

 14分の柏、センターライン付近でボールを奪って左サイドに展開して、カウンターを発動します。
 ゴールキーパーと1対1となった大谷選手が中央にフリーで待ち構えていた工藤選手にパス。
 工藤選手は冷静に右足で沈めました。2−1、柏が反撃のノロシをあげます。

 浦和はディフェンスラインで回しているボールを相手に奪われるというやってはいけないミスを犯してしまい、それが失点につながってしまいました。
 ディフェンスの選手が入れ替わるとビルドアップが不安定になる浦和の弱点が、ここでも出てしまいましたね。

 その後は、リードされているアウェイの柏のペースとなり、浦和はパスが思うようにつながらなくなり苦しい状況となります。

 30分過ぎの柏、左サイドからのセンターリングに大谷選手がダイレクトで右足でシュートを放ちます。
 このボールは、ポストを叩いてノーゴール。浦和はヒヤリとする場面でした。

 結局、2−1で浦和がリードのままハーフタイムへ。
 
 前半の浦和のシュートは5本、対する柏も5本。
 このデータ通り、拮抗した試合展開となりました。
 両チームとも、ディフェンスラインを高く保って、攻守の切り替えを早くし、相手の守備の態勢が整う前に攻めてしまおうという意図が強くみられます。
 浦和としては、マンマーク気味にくる相手の守備をいかに引きはがして、フリーの選手を作ることができるかがポイントになりそうですね。
 柏は、中盤でのプレスを強めて、ボールを奪ってからのカウンターを狙い続けるでしょう。
 どちらが、自分たちのやろうとしているサッカーを徹底できるかが勝負の分かれ目になりそうです。

 後半開始。

 立ち上がりから、1点ビハインドの柏が前掛かりに攻勢をかけます。

 47分の柏、浦和ゴールキーパーのギシにプレッシャーをかけ、苦しまぎれに出したパスを奪いそのままシュートを放ちます。
 この絶体絶命のピンチは、ギシが自ら体を張ってブロックして弾き出して事なきを得ます。

 柏は、ボランチを中心とした中盤での厳しいプレスから浦和のミスパスを誘い、速攻を仕掛けて浦和ゴールを度々脅かします。
 浦和は、ほとんど攻撃の形を作れず、シュートすら打てない厳しい時間帯が続きます。

 イヤな流れを変えたい浦和は、立て続けに選手交代のカードを切ります。

 65分、阪野豊史選手に代わって、関口訓充選手。
 69分、柏木陽介選手に代わって、梅崎司選手。
 77分、坪井慶介選手に代わって、山田暢久選手。

 1トップの位置には関口君がそのまま入っていますね。
 梅崎君は2シャドーの一角、暢久は右ストッパーそれぞれに入っています。
 
 時間が進むにつれて試合はヒートアップしていき、両チームの選手のぶつかり合いも激しさを増していきます。
 ファールで試合が止まるシーンが目立つようになりました。両チームに出されるイエローカードも増えていきます。
 
 浦和は、選手交代の効果もあまりなく、攻めてはボールを奪われてカウンターをくらう苦しい状況が続きます。
 必死で、相手ボールを跳ね返し続ける浦和の選手たち。

 アディショナルタイムは3分。
 埼スタに駆けつけた浦和サポからは「Pride of URAWA」の大合唱も始まります。
 サポの強力な後押しを受けた浦和の選手たちが、柏の攻撃を振り切ってそのままタイムアップ。

 試合は2−1で浦和の勝利に終わりました。

 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆  

 浦和は最小得点差での際どい勝利でした。
 内容的にも僅差。むしろ、自分たちのサッカーをやり切るという点では柏が上回っていました。
 浦和の試合トータルのシュート数は6本(柏は7本)。
 結局、浦和の後半のシュートは1本のみということですね。思い通りのサッカーができなかったことがデータでも示されています。

 それでも浦和が勝ち点「3」を獲得できたのは、集中力の差。
 浦和は、試合開始直後、左サイドでオーバーラップを繰り返す槙野君を相手が捕まえきれていないことを察知して、そのサイドからの攻撃を徹底しました。
 思惑通り、左サイドからの攻撃で2点を奪うことに成功。その後の柏の反撃を1点に抑えて逃げ切りに成功しました。
 リーグ戦での目標がない柏と、優勝を争っている浦和のモチベーションの差も、少なからず影響したのでしょう。

 結果が何よりも優先されるシーズン終盤戦。
 内容はともかく、出場停止の選手や怪我を抱えている選手が多く、選手のやりくりが大変な中、勝ちきることができたということが最大の収穫です。
 優勝を狙う上で大きな意味を持つ「勝ち点3」。次につながる1勝です。

 試合後には、2点を奪ったこの試合のMVPの柏木君とともに、この試合の出場がJ1通算500試合出場のメモリアルゲームとなった暢久のインタビューもありました。
 サポからは、暢久のチャントの大合唱が起こりましたね。
 94年の高卒で入団して以来、20年にわたり、浦和一筋、主力として活躍し続けている暢久。
 すごいとしか言いようがないですね。まさに「浦和の鉄人」と呼ぶにふさわしい選手です。
 暢久のどこのポジションでもそつなくこなすユーティリティぶりと、豊富な経験は、今の浦和には不可欠なものです。これからも出場を積み重ねて記録を更新していってもらいたいですね。

 選手の皆さん、スタジアムに足を運んだ両チームのサポの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 次週はいよいよナビスコカップ決勝です。
 この日と同じ相手、柏レイソルと舞台を国立競技場に移して相まみえます。
 久しく手にしていない国内タイトルを獲得するまたとないチャンスです。ぜひ、柏を返り討ちにして、厳しい優勝争いが続くリーグ戦にも弾みをつけたいですね。

 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『鹿島アントラーズ vs 浦和レッズ』(’13 第29節)

 10月19日の土曜日。関東は朝から雲の多い、すっきりしない一日。
 午後からは小雨もぱらつき、風も冷たく、薄手の長袖だと肌寒い気候となりました。

 この日、JリーグJ1の第29節が各地で行なわれています。
 我が浦和レッズは、デイゲームで、アウェイ・カシマスタジアムで鹿島アントラーズと対戦。

 浦和は前節、大宮アルディージャに快勝し、4試合ぶりの勝ち点「3」を獲得しました。
 前節の勢いそのままに、強敵・鹿島を敵地で倒して、優勝戦線に踏みとどまりたいところ。

 鹿島は現在リーグ戦3連勝中と、上位のチームを猛追中です。
 3位浦和と勝ち点差「1」の4位まで順位を上げてきています。
 今季無敗のホームで浦和を叩いて、優勝に望みをつなぎたいところでしょう。

 浦和のスタメンは前節から変更ありません。現時点でのほぼベストのメンバーが揃いました。

 試合開始。浦和のシステムはいつも通りの3−6−1。
 
 立ち上がり、アウェイの浦和がボールポゼッションに勝り、ゲームの主導権を握ります。
 両サイドを起点に攻めこんで、鹿島ゴールを脅かす場面がたびたびありました。

 鹿島は、4バックの最終ラインを高くし、陣形をコンパクトにして、かなり厳しいプレッシャーを掛けてきます。
 中盤でボールを奪ってからの、鋭いカウンターが狙いです。
 ある程度、浦和にボールを回されることは、想定内ということでしょうか。

 20分の浦和、右からのコーナキックを得ます。
 キッカーの柏木君の左足からのボールにゴール前にニアで合わせたのは那須君でした。
 那須君は、ジャンプ一番、ヘディングで叩きつけたボールは、見事鹿島ゴールを捉えました。1−0、浦和が先制点を奪います。
 
 那須君、マーカーを背後から抑えこんで、絶妙なタイミングでジャンプしましたね。
 これで今季のリーグ戦8得点目。しかも、競った場面での貴重なゴールばかりです。
 那須君の空中戦での強さは浦和のセットプレーに欠かせない貴重な得点源となっています。
 ディフェンダーとして、上背はそれほどあるわけではありませんが、相手との駆け引きが抜群に上手いですね。
 本当に頼りになる選手です。

 先制点を奪って、精神的に余裕ができたのでしょう。
 浦和のパスが、さらにスムーズに回るようになってきました。

 逆に鹿島は、焦りとイライラからか大事な場面でパスが繋がらずに、なかなか攻撃の形が作れません。

 前半も残りがわずかになったところで、浦和にアクシデント発生です。
 プレー中に腰を負傷した柏木君がプレー続行不可能となります。

 43分、浦和は1枚目の選手交代のカードを切ります。
 柏木陽介選手に代わって、マルシオ・リシャルデス選手が入ります。
 マルシオは、そのまま2シャドーの一角に入っています。

 前半はそのまま1−0で浦和リードで終了です。
 
 前半のシュート数は、浦和が5本に対し、鹿島が6本とほぼ互角です。
 しかし、終始ボール支配率で上回り、自分たちのスタイルを出していたのは浦和の方でした。
 スコア通り、浦和が優勢に試合を進めた前半。
 鹿島は、プレッシャーをかけ続けたものの、なかなか中盤でボールを奪うことができず、カウンターも不発でした。
 浦和は、前半同様、ボールを支配しながら左右から揺さぶって、鹿島の焦りを誘い追加点を奪いたいところです。
 
 後半開始。
 
 浦和がボールを支配し、優位に展開する流れは、前半と変わらずです。

 60分、鹿島のダビ選手がこの試合2枚目のイエローカードをもらい退場となります。
 ダビ選手は、前半からマーカーの森脇君と度々やりあっていて、エキサイトする場面が多く見られました。
 この大一番に水を差す結果となってしまいました。
 
 一人多くなってさらに有利になった浦和は攻勢を強めます。

 71分の浦和、左サイドでボールを受けた元気が、ドリブルで鹿島陣内を切り裂きます。
 中央に切れ込んでいき、最後は右足で強烈なミドルシュート。グラウンダーのボールが鹿島ゴールの右隅に突き刺さりました。2−0、浦和が突き放します。
 
 ユニフォームの胸のエンブレムにキスをし、サポに向かって喜びを爆発させる元気。
 左サイドから中央に切れ込んで、右足でシュートを放つ元気のお得意の得点パターンに持ち込みました。
 ディフェンダーを引きつけ、元気のシュートコースを空ける動きをした興梠君も見事でした。
 
 2点リードし、試合をそのまま終わらせたい浦和は相次いで選手交代のカードを切ります。
 79分、森脇良太選手に代わり、坪井慶介選手。83分、興梠慎三選手に代わり、関口訓充選手。
 
 ピッチを後にする二人は、この試合すでにイエローカードを1枚ずつもらっています。
 もう一枚もらって退場となることを防ぐ危機管理のための交代という意味合いもあるでしょう。

 坪井君はそのまま右ストッパーの位置に、関口君が右WBの位置にそれぞれ入ります。

 2点リードした上に、人数的にも有利な浦和は、余裕を持って鹿島陣内でボールを回していきます。無理はしません。

 87分の鹿島、浦和ゴール前、大迫選手が高くバウンドしたボールをボレーで合わせ、ゴールネットを揺らしました。2−1、鹿島が追いすがります。
 大迫選手の身体能力の高さを示す素晴らしい得点でした。

 ロスタイムは5分。カシマスタジアムに「We are Reds」の大歓声が響き渡ります。
 さらに「Pride of URAWA」の大合唱がひたすら鳴り響きます。

 サポの強烈な後押しを受けて力を得た浦和が鹿島の反撃を振りきり、このままタイムアップ。
 結局、試合は2−1で浦和の勝利に終わりました。
 
 スコアこそ最小得点差でしたが、内容的には浦和の圧勝といえるものでしたね。
 勝敗を分けたのは、「冷静さ」でした。

 この日の主審は、接触プレーでのファールをあまり取りませんでした。
 そのせいもあって、両チームの選手が判定に対してイラつく場面がたびたび見られましたが、鹿島の選手の方がより冷静さを失ってしまっていました。
 特に、浦和が先制点を奪った後に顕著に表れましたね。
 
 厳しいチェックと読みで、相手のパスコースを塞いでカウンターを許さなかったボランチも含めた浦和ディフェンダー陣。
 彼らの粘り強さが最大の勝因です。最後は鹿島を自滅に追い込みました。
 
 もう一つ挙げたいのは、元気の成長です。
 前節の大宮戦に引き続いて、この日も試合を決定づける2点目を叩き出しました。
 一番欲しいところで点を決めるのがエースです。元気は「真のエース」に向けて、また一歩近づいている印象です。
 最近は、試合中にイライラを爆発させることもほとんどなくなりましたし、守備でも積極的なプレーが目立ちます。
 こだわりのある得点も、自身初めてシーズン10点の大台に乗せています。
 成長の成果は、しっかり結果にも表れていますね。これからの活躍にも期待したいです。
 
 この日は浦和がチームとして成長していること、成熟度が増していることをはっきり示した一戦でした。
 かつて「鬼門」だったカシマスタジアムで、このような内容の試合で勝ち点「3」を奪えたことが何よりの証拠でしょう。
 
 両チームの選手の皆さん、冷たい雨の中スタジアムに足を運んだ両チームのサポの皆さん。本当にお疲れ様でした。

 この日の勝利で、首位との勝ち点差は「2」のままですが、順位は2位に上がりました。
 リーグ戦の残りは5試合。いよいよ大詰めです。
 ここからは内容より結果がすべてです。
 一戦一戦がトーナメントのような気持ちで立ち向かわなければなりません。

 出場停止や怪我人でベストメンバーが組めない試合も多くなるでしょうが、ベンチ入りするメンバー全員一丸となって、総合力で勝利を掴んでほしいです。
 
 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『浦和レッズ vs 大宮アルディージャ』(’13 第28節)

 10月5日の土曜日。関東は朝から雨が降ったり止んだりのすっきりしない天気が続きました。
 雨も冷たく、半袖では少し肌寒いくらいの天候でしたね。

 この日、JリーグJ1の第28節が各地で行なわれています。
 我が浦和レッズは、夕方のゲーム、ホーム・埼玉スタジアム2002で大宮アルディージャと対戦。

 浦和は前節、湘南ベルマーレ相手に痛いドローを喫しました。ここ3試合勝ちなしと苦しい戦いが続いています。
 優勝戦線に生き残るためには、この試合での勝ち点「3」が必須となります。

 大宮は、前半戦は無敗記録を更新して首位を独走するなど好調を維持していましたが、夏場以降急ブレーキがかかり失速、現在は中位に沈んでいます。
 浦和相手に勝利して、浮上のきっかけを掴みたいところです。

 浦和のスタメンは前節から変更あり。前節、累積警告で出場停止の那須大亮選手が戻っています。

 試合開始。浦和のシステムはいつも通りの3−6−1。
 大宮は、4バックのラインをかなり高めにとって、ボールに対してプレッシャーをかけてきます。

 11分、自陣最終ラインからのグランダーのフィードを元気がダイレクトで叩きます。
 このボールに前線の興梠君が反応、そのままドリブルで相手ゴール向けて突進します。
 最後はペナルティエリア内で相手ディフェンダーに倒されてPKを獲得します。

 PKのキッカーは阿部君。冷静にキーパーの動きを探りながら、右足を振り抜いてゴールの右隅に沈めました。1-0、浦和が先制します。
 
 後方からのくさびのパスをフリックした元気とそれを受けた興梠君の意思の疎通がぴったりと合った得点でした。
 これからも、こういうシーンを数多く見せてほしいです。

 このプレーで、ファールを犯した大宮のニール選手が相手の得点機阻止と判定されレッドカード。退場処分となります。

 フィールドプレイヤーが1人多くなった浦和は、試合を優位に進めるようになります。

 浦和が一方的にボールを支配して押し込み、ほぼ大宮陣内でゲームを行ないます。
 左右から揺さぶって、山のように決定機を作り出しますが、相手ゴールキーパーの好守もあって、なかなか得点には結びつきません。
 
 結局、前半は1−0で浦和リードで終了です。
 
 前半のシュート数は浦和10本に対して大宮は1本。このデータ通り、浦和の一方的な展開でした。
 しかし、得点差はたった1点。
 浦和としては、追加点を取れずに追いつかれ、結局ドローに終わった前節の二の舞いは絶対に避けたいところです。
 早いうちに追加点を奪って相手の息の根を止めてしまいたいですね。

 後半開始。
 
 前半の流れを引き継いで、浦和がボールを支配して試合の主導権を握ります。
 大宮は一人少ないですが、最終ラインを上げて陣形をコンパクトにして、果敢に前線からプレスを掛けてきますね。

 それにしても、この日の浦和はゴールが遠いです。

 60分の大宮、渡邉選手の左足のミドルシュートがゴールの枠をとらえます。
 しかし、このボールはギシが右手を一本で弾き出し、事なきを得ます。

 72分の浦和、柏木君から絶妙なサイドチェンジのパスが左サイドの宇賀神君に通ります。
 宇賀神君がダイレクトで中央へ折り返します。このボールに合わせたのは元気。
 右足で冷静にサイドネットに流し込みました。2−0、ようやく浦和が追加点を奪います。
 
 鮮やかなカウンターでした。練習通りのプレーだったのでしょう。流れるような3人の連携でした。
 
 75分の大宮、右サイドからのセンターリングにノヴァコヴィッチ選手が右足で強烈なボレーを放ちますが、これはバーを叩きます。
 76分の浦和、そのこぼれ球をつないだロビングのボールが前線の興梠君につながります。
 興梠君、ヘディングで競り合ったディフェンダーを振り切って相手ゴールに突進、最後は相手ゴールキーパーも交わして、無人のゴールに流し込みました。3−0、浦和が突き放します。

 興梠君の武器である速さと強さが際立った得点。相手にとって、危険極まりない存在であることが改めて証明されましたね。

 勝利をほぼ決定づけた浦和は、立て続けに選手交代のカードを切ります。
 77分、平川忠亮選手に代わって梅崎司選手、原口元気選手に代わってマルシオ・リシャルデス選手。
 81分、興梠慎三選手に代わって、関口訓充選手。

 主力選手に休息を与えたいのと、フレッシュな選手を入れて前線を活性化させ、さらに得点を重ねて、得失点差を稼ごうという意図でしょう。

 83分の浦和、マルシオが相手陣でボール奪い、右サイドの柏木君にパス。
 柏木君は深くまでドリブルで切り込みセンターリング。
 ファーサイドにフリーで待ち構えていた関口君が右足で押し込んでゴールイン。4−0、浦和がトドメの4点目を取りました。

 交代出場の二人が絡んでの得点。ミシャの期待通りです。
 マルシオの前線での強烈なプレッシャーが活きました。関口君も、約束通り、きっちりとファーに詰めていましたね。
 関口君は、うれしい浦和移籍後初ゴールです。
 
 89分に大宮の今井選手が相手選手の得点機阻止でレッドカード。大宮はフィールドプレイヤーは2人少なくなり、万策尽きました。
 アディショナルタイムは4分。スタジアムの浦和サポからは「Pride of URAWA」の大合唱も始まります。
 試合はこのままタイムアップ。4−0で浦和の勝利に終わりました。
 
 この試合通じての浦和のシュート数は19本(大宮は4本)。終始、浦和ペースの試合でした。
 後から振り返ると、開始早々のニール選手の退場処分で、この試合の行方はほぼ決まってしまった感じです。

 ダービーで4点差の大勝、しかも、4試合ぶりの勝ち点「3」はとてつもなく大きな結果です。
 でも、浦和の調子がどの程度戻ってきたのかは、この試合だけでは判断できません。
 
 先制点を取った後、チャンスは作れど点には結びつかないというシーンが続いて、ヤキモキする展開となりましたが、元気の得点がそれを吹き飛ばしてくれました。試合の流れを決める大きな2点目でした。
 
 欲を言えば、前半のうちに追加点を奪っておきたかったです。
 リードした状態で相手が10人になって、ちょっと油断したのでしょうか。
 取るべきときにとらないと、あとで痛い目を見ます。それは選手たちも何度も経験して分かっていることでしょう。
 優位な状況でこそ、力を抜かずに一気に試合を決めてしまえる強い「勝者のメンタル」を手に入れてほしいところです。

 両チームの選手の皆さん、雨の中スタジアムに足を運んだ両チームのサポの皆さん。本当にお疲れ様でした。

 残り6試合、首位との勝ち点差は「2」と少し縮まりましたが、順位は3位のまま。
 背後には、勝ち点「1」差で4位鹿島アントラーズが猛追しています。

 次節は、その鹿島とアウェイでの決戦です。優勝するためには、必ず勝たなければいけない大一番となります。
 これまで何度も行く手を阻まれてきた強敵を倒してこそ、真に優勝に値するチームといえます。
 選手はもちろん、チーム関係者やサポも一丸となって、この難関を突破したいですね。
 
 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『湘南ベルマーレ vs 浦和レッズ』(’13 第27節)

 9月28日の土曜日。関東は今日も朝から抜けるような青空です。
 風が涼しく吹き抜けています。厳しかった残暑もようやく終わり、いよいよ秋本番という感じですね。

 この日、JリーグJ1の第27節が各地で行なわれています。
 浦和レッズは、デーゲームで湘南ベルマーレとアウェイ・Shonan BMWスタジアム平塚での対戦。

 浦和は、前節、ヴァンフォーレ甲府に終了間際の失点で追いつかれ、引き分けに終わっています。
 これ以上、首位との差が広がると、優勝に向けて黄信号が灯ってしまいます。是が非でも勝ち点「3」を確保したいところ。

 湘南は、現在、16位とギリギリ降格圏内に位置しています。
 15位のチームとの勝ち点差は「6」。
 残り試合を考えるとかなり厳しい状況ではありますが、望みがある限り、最後まで諦めないでしょう。油断は禁物です。

 浦和のスタメンは前節から変更あり。累積警告で出場停止の那須大亮選手に代わって、鈴木啓太選手が入っています。

 試合開始。浦和のシステムはいつも通りの3−6−1。
 攻撃のときの並びは、前節の3−2-5ではなく、今まで通りの4-1-5に戻っています。
 復帰した啓太が真ん中の「1」に入れて、普段通りの攻撃サッカーをしたいという狙いでしょう。

 湘南は、前節の甲府と同じ3バックのシステム。
 ただ、守備のときに自陣に閉じこもった甲府とは違い、前線からかなりプレッシャーをかけてきますね。
 中盤でのボールの奪い合いが激しく、球際の攻防は迫力があります。

 18分の浦和、左からのコーナーキックを獲得します。
 キッカーは柏木君。左足から放たれたボールをニアの阿部君が頭に当てて後ろに反らしました。
 このボールにファーサイドで反応したのは、槙野君でした。
 槙野君、太ももでのワントラップから左足を振り抜き、豪快に湘南ゴールに突き刺しました。1-0、浦和が先制です。

 攻撃の手を緩めない浦和。
 20分の浦和、啓太から左サイドの宇賀神君にサイドチェンジのパスが通ります。
 宇賀神君のダイレクトのクロスに飛び込んだ元気が右足でゴールに蹴り込みネットを揺らしましたが、惜しくもオフサイド。
 このあたりから試合は一気に浦和ペースに傾きます。
 ボールを支配し、両WBへのロングフィードを基点にして、左右から分厚い攻撃を仕掛け続けます。

 結局、前半は1−0で浦和リードで終了です。
 
 前半のシュート数は浦和4本に対して、湘南は3本。
 湘南の圧力をかわして、攻撃の形を数多くつくっていた浦和のペースといっていいでしょう。
 両チームの中盤での主導権争いで、存在感を見せていたのは久々のスタメンで燃えている啓太でした。
 相変わらずの危険察知能力の高さで、ピンチを未然に防ぐ場面が目立ちました。
 
 後半も、前半同様、いかに相手のプレシャーをかいくぐって裏のスペースを突くことができるかがポイントになります。
 涼しくなって動きやすくなったとはいえ、90分プレスをかけ続けるのは体力的に厳しいです。
 浦和としては、湘南のプレスが緩んだスキを突いて、カウンターから試合を決める追加点を奪ってしまいたいところです。

 後半開始。
 
 立ち上がりから、リードを許している湘南が前半以上に前掛かりになって攻勢に出ました。
 浦和は、リードしている余裕からか、受け身になってしまっています。

 リズムを変えたい浦和は2人同時に選手交代。フレッシュな選手を入れてテコ入れをします。
 73分、山田暢久選手に代えて永田充選手。宇賀神友弥選手に代えて梅崎司選手。

 75分の湘南、浦和ゴール前でウェリントン選手がオーバーヘッドで中央に折り返します。
 森脇君がこのボールをハイキックでクリアしようとしましたが、このプレーが競り合った相手に脚を高く上げる危険なプレーと判定され、PKを取られてしまいます。
 PKのキッカーはウェリントン選手。右足から放たれたシュートにギシが横っ飛びで反応して手に当てますが、ボールの勢いが勝りそのままゴールイン。1-1、湘南が同点に追いつきます。

 どうしても勝ちたい浦和はここで最後の選手交代カードを切ります。
 78分、平川忠亮選手に代わって関口訓充選手が入ります。

 しかし、一度傾いた流れはそう簡単に押し戻すことはできません。
 落ち込む浦和を尻目に、湘南の攻勢が続きます。

 81分の湘南、右サイドからのゴール前のクロスに合わせたのは遠藤選手。
 遠藤選手のヘディングシュートは、必死に伸ばしたギシの手をかすめて、逆サイドのネットを揺らしました。1−2、とうとう湘南が逆転に成功です。

 浦和は、勝ち点を奪うためには、点を取らなければならない状況となりましたが、焦りと疲れから攻撃が噛み合わずにミスを連発します。
 後半になっても衰えない湘南の出足の良いディフェンスに、浦和は完全にリズムを狂わされてしまいました。

 89分、湘南の大竹選手が2枚目のイエローカードをもらって退場となります。
 この退場で流れが一気に変わりました。一人多くなって優位となった浦和がペースを一方的に握るようになりました。

 90分、阿部君から左サイドの関口君にサイドチェンジのグラウンダーのパスが入ります。
 関口君がダイレクトで上げたセンターリングを逆サイドの興梠君が頭で丁寧に折り返し、最後は柏木君が滑り込みながら右足でゴールに押し込みました。2-2、浦和が土壇場で追いつきました。

 アディショナルタイムは4分。浦和が怒涛の攻撃を続けましたが、湘南の必死のディフェンスで得点には至らず。
 試合はこのままタイムアップ。結局、2-2のドローに終わりました。
 
 前半と後半で、流れがガラッと変わった試合でした。
 浦和は、主導権を握りチャンスを多くつくっていた前半のうちに、追加点が取れなかったことが本当に悔やまれます。
 優勝を狙う上では、終了間際に追い付いた展開とはいえ、前節同様、痛すぎる引き分けでした。

 失点した後に、動揺してさらに失点を重ねるパターンはそろそろ卒業したいところです。
 ゴールキーパーを含めた最終ラインのプレッシャーを掛けられたときの危なっかしさは相変わらずですね。
 最終ラインからビルドアップするチーム戦術を続けるのなら、早急に解決しなければならない課題です。
 チャンスを作りながらも、決めきれなかった攻撃陣も大いに反省ですね。

 残留を目指すチームの死に物狂いの気迫に、完全に押されてしまった格好です。
 湘南は、技術的には浦和に敵わなくとも、どの選手も泥臭くボールを追い続け、最後の最後のところで相手を自由にさせない粘り強さが際立っていました。
 自分たちの実力やチームのカラーを出し切ったという点では、湘南が圧勝といえる内容でしたね。
 浦和の選手たちには、優勝を勝ち取るために足りない「何か」を、この日の湘南の選手たちからも学んでほしいところです。

 これでリーグ戦3戦連続で勝利から見放された浦和。優勝争いの最大の試練に立たされています。
 ここをのりきるか、のりきれないかで、今季の浦和の最終順位が大きく左右されます。
 その意味でも、次節の「さいたまダービー」は本当に大事な一戦になりますね。
 是が非でも勝ち点「3」を勝ち取り、いい流れを引き戻したいところです。

 両チームの選手の皆さん、スタジアムに足を運んだ両チームのサポの皆さん。本当にお疲れ様でした。

 残り7試合で首位との勝ち点差は「4」のまま。
 厳しい状況であることには変わりませんが、勝負は最後の最後、決着するまでどう転ぶかわかりません。
 目の前の試合を一つひとつをしぶとく勝ち抜いて、最後に優勝の美酒を味わえるようにチーム一丸となって進んでほしいですね。

 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『浦和レッズ vs ヴァンフォーレ甲府』(’13 第26節)

 9月21日の土曜日。関東は今日も朝から青空が広がっています。
 日中はまだまだ日差しが強烈ですが、朝夕は、風が涼しく過ごしやすくなっています。
 この日、JリーグJ1の第26節が各地で行なわれています。
 我が浦和レッズは、夕方のゲームでヴァンフォーレ甲府とホーム・埼玉スタジアム2002で対戦。

 浦和は、前節、FC東京に終了間際の失点で競り負けて、痛い黒星を喫しました。
 優勝を狙う上では、連敗だけは避けなければなりません。
 ホームで勝ち点「3」を奪い、再び勢いに乗りたいところです。

 甲府は、現在、降格圏ギリギリの15位と低迷しています。
 ここ2試合は、連続無失点で2連勝と調子を上げてきています。
 浦和としては、格下のチームとはいえ、楽な相手ではありません。油断禁物です。

 浦和のスタメンは前節から変更あり。ゴールキーパーに山岸範宏選手が入っています。
 ギシは久しぶりのリーグ戦スタメンですね。気合が入っているでしょう。

 試合開始。浦和のシステムはいつも通りの3−6−1。

 ただ、攻撃のときの形が、若干変わっています。
 これまでは、両WBが張り出し、ボランチの一角がディフェンスラインまで下がることで、4−1−5の形をとっていました。

 この試合では、阿部君と那須君のボランチが2人とも最終ラインに入って、3バックの中央を務める暢久とともに3人で最終ラインを形成しています。
 さらに、左ストッパーの槙野君と右ストッパーの森脇君の位置が両サイドに高めに張り出して、3−2−5のような形になっています。
 相手のカウンターになった時に備えて中央の守備を固めることと、攻めの起点を両サイドに置きたいというミシャの意図でしょう。

 対する甲府は3バックのシステムを採用しています。
 守備の時には、両WBがディフェンスラインまで下がり、5バックとなってマン・ツー・マンで対応します。
 浦和にボールが渡ったときには、全員が一目散に自陣に帰り、10人でしっかりとブロックを形成していますね。
 完全なリトリート・サッカーです。
 
 浦和がボールを支配し、両チームの選手が甲府陣内でプレーする時間帯が長く続きます。
 まるで、ハーフコートを使った10対10の攻撃練習を見ているようですね。
 浦和は、スペースを埋められて、攻め手を失い、ボールは保持するもののなかなか前に進みません。

 19分の浦和、左サイド宇賀神君からのセンターリングに中央で興梠君が合わせます。
 興梠君の叩きつけたヘディングがワンバウンドで枠をとらえましたが、相手ゴールキーパーに弾き出されて惜しくもゴールならず。

 37分の甲府、後方からのフィードに浦和ディフェンダーに競り勝った長身のパトリック選手が浦和ゴール前に突進。
 ゴールキーパーと1対1となり右足シュートを放ちますが、ギシが体を張った守備でブロックし、事なきを得ました。

 スキを作るまいとする甲府とスキを見逃すまいとする浦和のジリジリするような神経戦はその後も変わらず。
 結局、前半は0−0のスコアレスのまま終了です。
 
 前半のシュート数は浦和が3本、甲府が5本。
 このデータ通り、打ち合いを避けて、1点勝負に持ち込もうとした甲府ペースの前半でした。
 浦和は甲府の規律を守った固い守備に手こずりました。
 マン・ツー・マンで守る甲府に対して、浦和はフリーの選手を作ろうと動きが少なかったです。
 ダイレクトのプレーやドリブルなどの個人技で仕掛けるプレーを増やすことが状況を打破するには必要になりそうですね。
 元気ら攻撃陣の奮起に期待したいです。

 後半開始。
 何とか膠着した流れを変えたい浦和は、ハーフタイムで選手を一人代えました。
 45分、山田暢久選手に代わって鈴木啓太選手が入ります。 

 51分、浦和が甲府ゴール前でファールを誘い、フリーキックのチャンスを得ます。
 キッカーの槙野君が右足で蹴ったボールが壁の中にいた甲府選手の手に当たってハンドの判定。
 浦和がPKを獲得します。キッカーは阿部君。
 阿部君、キーパーの動きを読んで、右足で冷静に逆サイドの隅に沈めました。1-0、浦和が待望の先制点を奪います。

 先制されて点を取りにいかなければならなくなった甲府は、相手ボールに積極的にプレスを掛けるようになります。
 これまでとは一転して、かなりオープンな展開になります。
 
 69分の甲府、左サイドのジウシーニョ選手がセンターリング、パトリック選手がファーサイドでヘディングを放ちますが、このボールをギシが横っ飛びで弾き出します。

 84分、浦和は2枚目の選手交代。
 柏木陽介選手に代わって梅崎司選手が入りました。
 梅崎君は、そのまま2シャドーの一角に入ります。

 87分の甲府、右サイドからのクロスに中央でフリーで待ち構えていたパトリック選手が合わせます。
 パトリック選手が放った強烈なヘディングシュートはゴールマウスを捕らえますが、これもギシが体を投げ出してこれをセーブ。
 絶体絶命のピンチを救ったギシが吠えました。
 集中力が緩んで、スキを作ってしまったチームメイトに活を入れたのでしょう。
 
 その直後、浦和は最後の選手交代。
 88分、宇賀神友弥選手に代わって永田充選手が入ります。
 浦和は、守備固めをして1点を守り切ろうという意図ですね。

 アディショナルタイムも表示された5分を過ぎて、あとは試合終了のホイッスルを待つだけ・・・
 勝利を確信していた浦和サポの前で、またしても信じられないドラマが土壇場で起こってしまいます。
 
 90+6分の甲府、左サイドからのセンターリングをパトリック選手がヘディングで落としたボールを途中出場の平本選手がシュート。
 このボールはポストを叩きますが、跳ね返ったこぼれ球を青山選手が右足で押し込み、ゴールネットに突き刺しました。
 
 試合はこのままタイムアップ。結局、1−1のドローに終わりました。
 
 浦和にとっては、99パーセント勝ちを手にしていた試合。
 埼スタで、しかも、前節と同じ、後半ロスタイムでの失点。悔やんでも悔やみきれない結果となってしまいました。
 甲府の選手の残留にかけた想いが、浦和の選手の優勝にかける想いを上回ったということでしょう。
 優勝を狙うには痛すぎる引き分けといえます。

 全員が自陣に引き、スペースを消して、苦し紛れのパスが前線に入ったところを2〜3人で取り囲んでボールを奪う。
 甲府の浦和対策は万全でした。浦和の良さが全て消されてしまいましたね。
 試合を通してのシュート数は浦和は7本(甲府は10本)でした。シュート数の少なさがすべてを物語っています。

 残り10試合を切って、優勝争いや残留争いがヒートアップしてきます。
 どのチームも内容より結果を求めて、徹底的に相手の弱点を突き、相手の良さを潰すようなシビアな戦術をとるようになります。
 この日の甲府のように、どのチームもなりふり構わず、生き残るために必死に向かってきます。

 自分たちのサッカーをさせてもらえなくても、勝ちを拾っていくことができなければ、とても優勝などはできません。
 相手のミスでもらったPKでも、1点は1点。価値は同じです。
 戦術にこだわり過ぎてきれいに勝とうと思うな。泥臭くてもいいから勝負に徹したサッカーを!

 先制したからには、勝たなければいけない試合でした。
 指揮官の意図は、「この1点を守り切る」というもので、選手たちにもそれは十分伝わっていたと思います。
 それでも、勝てなかった。
 逃げ切ろうとして、逃げ切れないのは、まだまだ本当の意味での強いチームになっていないということ。

 まだ終わったわけではありません。
 この試合での経験をバネにして、選手たちが甘さを捨て、より勝負にこだわるマインドを身につけてくれれば、失った勝ち点「2」以上のものをチームにもたらしてくれるに違いありません。
 「良薬は口に苦し」です。この引き分けは、最後に笑うために口にしなければいけなかった“良薬”であったと考えて、次節以降の選手たちの奮起に期待しましょう。

 両チームの選手の皆さん、スタジアムに足を運んだ両チームのサポの皆さん。本当にお疲れ様でした。
 残り8試合、楽な試合なんてありません。
 どの試合も、最後の1秒まで気を抜かず、勝ち点を積み重ねて、優勝争いを勝ち抜きましょう。

 頑張れ!浦和レッズ!!

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プロフィール

ヨッシィー☆

Author:ヨッシィー☆
鉄鋼関係のエンジニアです。

浦和で生まれ、浦和で育った、浦和レッズ・サポ。

宜しくお願いします!

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