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【Jリーグ観戦記】『浦和レッズ vs ベガルタ仙台』(’15 2nd 第8節)

 8月22日の土曜日、J1リーグ・2ndステージの第8節が各地で行なわれています。
 浦和レッズは、ベガルタ仙台と、ホーム・埼玉スタジアム2002で対戦。

 浦和は、前節、湘南ベルマーレとの我慢比べを制し、2連勝を飾りました。
 対する仙台は、前節、鹿島アントラーズと打ち合いの末、惜敗しています。

 浦和は、年間最多勝ち点を目指す戦い。
 仙台は、J1残留を目指す戦い。

 目標とするところは違いますが、勝利が喉から手が出るほどほしい両チーム。
 現実に勝ち点3を手にするのは、どちらでしょうか。

 浦和のスタメンは以下の通り。

 GK:西川 
 DF:森脇 那須 槙野 
 MF:平川 柏木 阿部 宇賀神 武藤 梅崎
 FW:興梠


 試合開始。浦和のシステムは、いつもの3−6−1。
 3バックは右から、森脇君、那須君、槙野君。ボランチは柏木君と阿部君のコンビ。
 ワイドは右に平川君、左に宇賀神君。シャドーは右に梅崎君、左に武藤君。1トップに興梠君。

 仙台は最終ラインに5人を並べ、浦和の前線の5人をしっかりマークしています。
 パスの受け手を封じて攻撃の起点を作らせない守備です。
 攻撃は、梁選手を経由して素早く前線へボールを運ぶ速攻が狙い。

 10分の浦和、ペナルティエリアすぐ外の中央、柏木君がバックチャージでファールを受けます。
 絶好の位置でのフリーキック。キッカーは柏木君。
 左足から放たれたボールは、美しい弧を描きながら仙台守備陣の黄色い壁を越えて、ゴール右隅に吸い込まれました。
 1-0、浦和が先制します。

 23分の仙台、右サイドでポスト役となった金園選手がフォローした梁選手に落とします。
 梁選手、中央の野沢選手にボールを預けて斜めに走り込み、ゴール前のスペースへ侵入します。
 野沢選手からの折り返しのスルーパスを受けた梁選手、ゴールキーパーと1対1となり、左足でシュート。
 体勢を崩しながらも、冷静にゴール右隅に沈めました。
 1−1、仙台がすかさず追いつきます。

 立ち上がりから、浦和がボールを支配して主導権を握り、仙台ゴールに迫ります。
 仙台の守備陣は体を張った守りで、それに対抗します。

 31分の浦和、ゴール前中央、興梠君がゴール前で阿部君からのスルーパスを受けます。
 興梠君、見事なトラップからの鋭い切り返しでマーカーを振り切り、ゴールキーパーと1対1に。
 右足で強烈なシュートを放ちますが、六反選手の好守にあって惜しくもゴールならず。

 37分の浦和、右サイドで柏木君からのフィードを受けた梅崎君がダイレクトで中央の興梠君へ浮き球のパス。
 興梠君、ヘディングでダイレクトでゴール前のスペースへ落とします。
 このボールに反応したのは、武藤君。
 裏に飛び出し、相手ディフェンダーと競り合いながらも右足を伸ばしてダイレクトで合わせます。
 ループ気味のボールは、ゴールキーパーの頭上を越え、見事、ゴールネットを揺らしました。
 2−1、浦和が再び突き放します。

 武藤君、区切りの今季10点目は、嬉しい古巣への恩返し弾。
 武藤君らしい、鮮やかなスペースへの飛び出しからの得点でした。

 前半は、2−1で浦和リードで折り返します。

 前半のシュート数は、浦和が5本、仙台が3本。
 5バックで守備重視の仙台相手になかなか攻め手が見つからなかった浦和。
 それでも、しっかり2点を決めたのは、成長の証ですね。
 同人数の守備陣を崩すには、フリックなどのダイレクトのプレーで相手マーカーをはがすことが必要となります。
 2点目のシーンは、まさにそのような展開からでしたね。
 後半も、そのようなシーンがたくさん見られることを期待しましょう。

 後半開始。
 前半同様、浦和がボールを保持して主導権を握る展開は変わらず。
 ただ、リードを許している仙台は、前線からの圧力を強めて前掛かりの姿勢を見せ、両チームの球際をめぐる攻防は激しさを増しています。

 浦和は、次々と選手交代を行い、疲れの見えた選手をフレッシュな選手と入れ替えます。
 
 64分、梅崎司選手に代わって李忠成選手。
 65分、柏木陽介選手に代わって青木拓矢選手。
 73分、興梠慎三選手に代わってズラタン選手。

 李君は、右シャドーに。青木君は、ボランチの一角に。ズラタンは、1トップに。

 75分の浦和、右からのコーナーキックを獲得します。
 キッカーは武藤君。右足から放たれたボールは、中央のズラタンの頭にドンピシャリ。
 ズラタン、後ろに下がりながら強烈なヘディングシュートをゴールに突き刺しました。
 3−1、浦和が貴重な追加点を奪います。

 リードしている浦和は、前掛かりにくる仙台の勢いをうまく利用していますね。
 得意のカウンター攻撃が効果的に機能して、数多くのチャンスをつくり出します。

 88分の仙台、左サイドを崩したロペス選手がセンターリング。
 ゴール前で混戦からのこぼれ球を拾った梁選手が左足でシュートを放ちますが、わずかに右ポストの外に外れます。

 アディショナルタイムは4分。
 浦和は、仙台の反撃を余裕をもって交わし、そのままタイムアップ。
 3−1、浦和が勝利を手にしました。


 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 試合通じてのシュート数は、浦和が13本。仙台が7本。
 このデータ通り、ホームの浦和が終始、主導権を握って攻め続けてそのまま押し切ったゲームでした。

 仙台は、最終ラインに人数をかけて守り、ボールを奪ってからの速攻にすべてを懸けていました。
 ただ、浦和の方も、仙台側の意図を認識し、しっかり対応することができましたね。

 試合を通じて、自分たちが攻撃しているときのリスク管理を怠ることはなかったです。
 平川君、宇賀神君の両ワイドは、戻りが速く、自分が上がった裏のスペースをしっかりケアしていました。
 1トップの金園選手をマークした那須君が中心の最終ラインの守備もほぼ盤石。
 失点のシーン以外、前線に攻撃の起点を作らせることはほとんどありませんでした。
 選手全員が、集中して試合に臨めていた証拠ですね。

 何よりも嬉しかったのは、強い浦和の“必勝パターン”が戻ってきたことです。

 前半は相手の出方をうかがいつつ、ボールを保持して圧力を掛け続ける。
 相手が疲れから足が止まる残り30分過ぎに、切り札を次々と投入し、一気に勝負をつける。

 無敗で突っ走った1stステージを思い出させるような快勝劇でした。

 複数の選手がダイレクトでパスをつなぎ、相手の守備をこじ開けて奪った2点目は、浦和らしさが凝縮されていましたね。
 このようなプレーが出るということは、チームとしての状態が上向いている証拠です。

 1試合3得点。そして、2点差以上の勝利。
 どちらも6月27日の新潟戦(1st 17節)以来、ほぼ2ヶ月ぶりのことです。

 過酷な猛暑と、過密なスケジュールに苦しんできた浦和でしたが、ようやく息を吹き返しました。
 ここまで、主力の選手たちを適度に休ませ、ローテーションして起用してきた努力が実を結んだ形です。

 過去2シーズン、浦和が終盤に失速した最大の原因は、夏場に蓄積された疲労によるダメージでした。
 ミシャも、それは十分認識していますね。
 昨オフの大量補強で獲得した選手たちもフルに活用して、チームとしてのパフォーマンスを落とさないよう、細心の注意を払っています。
 コンディションの落ちた選手や怪我をした選手を早めに休ませる。
 そんな余裕がチームのなかにあり、それが今季の好成績につながっています。

 内容はともかく、一番暑さの厳しいこの時期に3連勝。
 ミシャも、この結果には手応えを感じているのではないでしょうか。
 浦和は、かつてないほどの余力を保ったまま、シーズン終盤を迎えることができそうです。

「今年の浦和は一味も二味も違う」
 対戦チームにそう思わせるくらいの圧倒的強さを示しながら、最後まで駆け抜けてほしいです。

 選手の皆さん、スタジアムまで足を運んだサポーターの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 次節は一週間後の土曜日、横浜F・マリノスとアウェイで対戦します。
 夏休み最後のリーグ戦。
 ぜひ、勝利で締めくくり、チャンピオンシップを見据えた9月以降の試合に弾みをつけたいところ。

 年間勝ち点1位はもちろん、2ndステージの優勝もまだまだ狙える位置にいます。
 穫れるタイトルはすべてとって、名実ともに「最強・浦和」を高らかに宣言したいですね。

 選手、スタッフ、サボが一丸となって、悲願の年間王者に向けて突き進んでいきましょう!
 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『浦和レッズ vs 湘南ベルマーレ』(’15 2nd 第7節)

 8月16日の日曜日。この日、J1リーグ・2ndステージの第7節が各地で行なわれています。
 浦和レッズは、湘南ベルマーレと、ホーム・埼玉スタジアム2002で対戦です。

 浦和は、前節、アルビレックス新潟に苦しみながらも競り勝ち、5試合ぶりの勝利を手にしました。
 ホームの大観衆を背に勝ち点3を獲得し、再び上昇気流に乗りたいところ。

 対する湘南は、前節、清水エスパルスに競り勝ってリーグ戦2連勝を飾っています。
 昇格組ですが、J1での戦いに慣れてきたのでしょう。調子は上向き、油断は禁物です。

 浦和のスタメンは以下の通り。

 GK:西川 
 DF:森脇 那須 槙野 
 MF:関根 柏木 阿部 宇賀神 武藤 梅崎
 FW:興梠


 試合開始。浦和のシステムは、いつもの3−6−1。
 3バックは右から、森脇君、那須君、槙野君。ボランチは柏木君と阿部君のコンビ。
 ワイドは右に関根君、左に宇賀神君。シャドーは右に梅崎君、左に武藤君。1トップに興梠君。

 湘南の最終ラインは3人が高い位置を保ち、コンパクトな陣形をとります。

 ボールを奪い、相手を圧倒する人数を掛け、ゴールを目指してラッシュする。
 今季、J1に旋風を巻き起こしている「湘南スタイル」のサッカーは、この試合も健在です。

 立ち上がり、両チームとも、中盤で激しくプレッシャーを掛け合います。
 攻守が目まぐるしく入れ替わる、落ち着かない展開が続きます。

 ボールを奪うと手数をかけずに相手ゴールに迫るカウンター合戦。
 お互いにチャンスを多くつくりますが、最後の部分が合わず、得点には至りません。

 42分の湘南、右からのコーナーキックにニアサイドの菊池俊介選手がダイビングヘッドで合わせたボールは右ポストに弾かれます。

 0−0、両チーム、スコアレスのまま前半終了。

 前半のシュート数は、浦和が6本、湘南が7本。
 狭い範囲に両チームの選手が密集し、中盤で激しくボールの奪い合う45分。
 似たようなシステム同士のミラーゲーム、マッチアップする選手同士の球際の攻防は迫力がありました。
 後半も、一つのミスが命取りになる、そんな気の抜けない戦いが続くでしょう。
 浦和の選手たちは、集中力を切らさず、忍耐強く、必ず訪れる得点のチャンスをものにしてほしいところ。

 後半開始。
 前半同様、両チームが中盤でプレスを掛け合う展開が続きます。

 58分の浦和、後方からのフィードを受けたポスト役の興梠君がダイレクトで右サイドの関根君に落とします。
 関根君はゴール前を確認し、マイナスのグラウンダーのクロスを送ります。
 逆サイドにフリーで残っていた槙野君が、後ろに下がりながらうまくタイミングを合わせて右足でシュート。
 ボールは、見事ゴールネットを揺らしました。1-0、浦和が先制します。

 64分の浦和、相手のクリアミスを武藤君が拾い、すばやく中央の興梠君にスルーパスを送ります。
 興梠君、相手ディフェンダーの間に割って入り、裏に抜け出します。
 右足で強烈なシュートを放ちますが、相手ゴールキーパーに弾かれ、惜しくもゴールならず。

 このあたりから、疲れから中盤が少しずつ間延びしてきます。
 それでも、両チームの集中力は途切れることはありません。
 鋭さを増すカウンターの応酬を、守備陣がギリギリのところで防ぐ、際どい展開が続きます。

 浦和は、10分置きに選手交代のカードを切り、前線をテコ入れ。

 68分、興梠慎三選手に代わってズラタン選手。
 78分、宇賀神友弥選手に代わって青木拓矢選手。
 88分、柏木陽介選手に代わって李忠成選手。

 ズラタンは、1トップに。青木君は、ボランチの一角に。李君は、右ワイドに。
 梅崎君が、左ワイドへ。

 アディショナルタイムは3分。
 浦和の選手たちは、湘南の反撃を何とか振り切って、そのままタイムアップ。
 1−0、浦和が勝利を手にしました。


 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 試合通じてのシュート数は、浦和と湘南ともに11本。
 このデータ通り、試合内容は互角で、決定機の数も同程度。
 わずかに決定力に勝った浦和が競り勝ったという試合でした。

 中盤でいかにボールを奪い、カウンターを仕掛けるか。
 この試合での両チームの狙いははっきりしていました。

 局面、局面で見せる球際の攻防の激しさは、この試合に賭ける両チームの選手たちの気迫を感じさせました。

 チャンスと見るや、相手の守備陣を上回る数の選手がゴール前に殺到する湘南。
 少ない人数で、正確なパスとスピードのあるドリブルをつないでゴールを狙う浦和。

 カウンターが持ち味の両チームですが、スタイルの違いがはっきりと出ていましたね。

 浦和のミシャ、湘南の曹監督。ともに監督に就任して4年目です。

 長い期間かけて培ってきた、サッカーの哲学。
 それがしっかりとチームに根づき、スタイルとして確立していることが、この試合を通じてもよくわかりました。

「自分たちには、このサッカーしかない」
 という選手たちの覚悟が、観る者にもメッセージとして、はっきりと伝わってきましたね。
 勝った浦和のサポはもとより、負けた湘南のサポにとっても、この日は、戦いぶりは納得のいくものだったのではないでしょうか。

 選手の皆さん、スタジアムまで足を運んだサポーターの皆さん、本当にお疲れ様でした。
 一時期よりも和らいだとはいえ、まだまだ暑い8月の夜の試合。
 運動量を要求されるサッカーを90分やり切った、両チームの選手たちには頭が下がります。

 次節は一週間後の土曜日、ベガルタ仙台とホーム・埼スタで対戦。
 コンディションの厳しいこの時期に、ホームで2試合続けて戦えるのは、選手にとっては大きなアドバンテージです。
 この“地の利”を生かして、しっかりと勝ち点3を勝ち取ってほしいです。

 選手、スタッフ、サボが一丸となって、悲願の年間王者に向けて突き進んでいきましょう!

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【Jリーグ観戦記】『アルビレックス新潟 vs 浦和レッズ』(’15 2nd 第6節)

 8月12日の水曜日。この日、J1リーグ・2ndステージの第6節が各地で行なわれています。
 浦和レッズは、ナイトゲームでアルビレックス新潟と、アウェイ・デンカビッグスワンスタジアムで対戦。

 浦和は、前節、ヴァンフォーレ甲府を相手に決定機を決めきれず、痛い引き分け。
 ここ4試合、勝利から見放されています。
 中断明けの今節、勝ち点3を手にし、嫌な流れを断ち切りたいところ。

 対する新潟は、前節、ガンバ大阪との打ち合いの末、引き分け。
 こちらは、ここ3試合負けがなく、上り調子です。

 2週間の中断明け、シーズン後半に向けて勢いをつけるのは、どちらのチームでしょうか。

 浦和のスタメンは以下の通り。

 GK:西川 
 DF:森脇 那須 槙野 
 MF:関根 柏木 阿部 宇賀神 梅崎 高木
 FW:ズラタン


 試合開始。浦和のシステムは、いつもの3−6−1。
 3バックは右から、森脇君、那須君、槙野君。ボランチは柏木君と阿部君のコンビ。
 ワイドは右に関根君、左に宇賀神君。シャドーは右に高木君、左に梅崎君。1トップにズラタン。

 新潟の最終ラインは3人で、ほぼマン・ツー・マンの守備。
 パスの出し手と受け手に対して圧力を掛けて、浦和のパスを分断しにかかります。
 
 立ち上がり、新潟が前線からの激しいプレスでリズムをつかみます。
 高い位置で相手ボールを奪い、カウンターから何度か決定機をつくります。

 12分の新潟、ゴール前中央でボールを受けた山本選手が右に切り込みながら、右足で強烈なシュートを放ちます。
 西川君が横っ飛び、わずかに右手でボールに触り、左ポストに弾かれます。
 このボールに山崎選手が詰めます。右足で冷静に押し込み、ゴールネットを揺らします。0−1、新潟が先制します。

 27分の浦和、左サイドでパスを受けた梅崎君がそのままドリブルで新潟陣に突進。
 最後は見事な反転で相手ディフェンダー2人を置き去りにし、左足でセンターリング。
 中央で合わせたのは、ズラタン。
 頭から飛び込んで、強烈なヘディングシュートをゴールに突き刺します。
 1−1、浦和が同点に追いつきます。

 36分の新潟、山崎選手が左サイドを突破、ゴールキーパーと1対1となり、左足で強烈なシュートを放ちます。
 ここは、西川君が右足に当てて、ゴールマウスの外に弾き出します。

 1−1、同点のまま前半終了となります。

 前半のシュート数は、浦和が5本、新潟が6本。
 得点こそ同じですが、内容や決定機の数では新潟が上回った45分でした。
 浦和は、新潟の厳しいマンマークに苦しんでリズムを崩しました。
 パスミスを繰り返しては、カウンターをくらうという悪循環に陥っていましたね。

 攻撃のパターンがズラタンへのクサビのパスに偏っていたので、新潟としても守りやすかったでしょう。
 まずは、気持ちを落ち着かせて、普段どおりの浦和のサッカーを取り戻してほしいところ。

 後半開始。
 立ち上がりから、浦和が前掛かりに攻め込み、主導権を握ります。

 51分の浦和、左からのコーナーキック。
 高木君が右足から放ったボールを、ファーサイドの槙野君がドンピシャのヘディングシュートを打ち込みますが、相手ゴールキーパーが弾き出します。

 53分の浦和、右サイドの関根君がゴールライン際からグラウンダーのクロスを送ります。
 中央に詰めた高木君が、右足ヒールでシュート。
 しかし、左ポストを叩いて、惜しくもゴールならず。
 
 64分の新潟、スルーパスに反応した加藤選手が、ゴールキーパーと1対1となって至近距離からシュート。
 しかし、西川君が体を張った守備でシュートをブロックします。

 浦和は、攻撃的なカードを2枚立て続けに切ります。

 66分、高木俊幸選手に代わって青木拓矢選手。
 71分、ズラタン選手に代わって李忠成選手。

 李君は、1トップに。青木君は、ボランチの一角に。
 柏木君が、一列上がって右シャドーへ。梅崎君が左シャドーへ。

 76分の浦和、中央ペナルティエリアのかなり後方、李君から梅崎君へパスが通ります。
 梅崎君、ワンタッチで右に持ち出し、シュートコースを空けてから、右足で目の覚めるようなミドルシュートを放ちます。
 ボールは、相手ゴールキーパーの手をかすめて、右サイドネットを揺らします。2−1、浦和が逆転に成功します。

 その後、お互いにカウンターを仕掛け合う、オープンな展開が続きます。

 78分の新潟、左サイドを突破した山崎選手がマーカーを振り切って、右足で強烈なシュート。
 しかし、ボールは左ポストに当って弾かれます。

 浦和は、最後の選手交代を行い、試合を閉めにいきます。

 88分、柏木陽介選手に代わって平川忠亮選手。

 ほぼ時を同じくして、スタジアムの浦和サポからは、「Pride of URAWA」の大合唱が始まります。

 アディショナルタイムは5分。
 サポの強烈な後押しを受けた浦和の選手たちは、新潟の捨て身の反撃を体を張った守備でしのぎ切り、そのままタイムアップ。
 2−1、浦和の勝利に終わりました。


 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 お互いに、持ち味を出し合った大熱戦。
 両チームの選手たちの、この試合に賭ける気迫が伝わってくるナイスゲームでした。

 試合通じてのシュート数は、浦和は13本、新潟は10本。
 このデータが示す通り、ほぼ互角の試合内容でしたが、わずかに決定力に勝った浦和が競り勝ちました。

 前半は、完全な新潟ペース。
 厳しいマンマークとチェイシングで、浦和のパスワークを分断、ボールを奪っては、サイドからの速攻で浦和ゴールを何度も襲いました。

 後半は、一転して浦和のゲーム。
 ピッチを広く使った素早いパス回しで、相手の守備をほんろう、新潟を自陣に押しこむ時間帯を多くつくりました。

 わずか15分のインターバルで、気持ちを切り替えた浦和の選手たち、それにミシャの手腕はさすがです。
 もちろん、暑さと疲労で、新潟の選手たちの運動量が落ちた影響も大きかったでしょう。

 この試合のMVPは、何と言っても梅崎君です。
 切れ味鋭いドリブルとターンで相手マーカーを寄せ付けず、1得点1アシストの大活躍。
 運動量も90分落ちることなく、ピッチの中を躍動し続けました。

 ここ数試合、怪我の影響でスタメンから外れることが多く、結果も残せていませんでした。
 そのうっぷんを晴らす見事なパフォーマンス。今後も楽しみですね。

 久しぶりにスタメンで出場したズラタンも、1得点を挙げて、しっかりアピールしています。

 日本代表の遠征から帰国したばかりで、メンバーから外れた興梠君と武藤君も、うかうかしていられませんね。
 梅崎君やズラタンの活躍は、彼らにとっても大きな刺激となることは間違いありません。

 夏場の戦いは、選手個人のコンディションが、ダイレクトにチームのパフォーマンスに効いてきます。
 調子のいい、旬な選手をどんどん使っていくことが、より重要になります。

 高いレベルでのポジョン争いは、ミシャも望んでいることでしょう。
 おたがい切磋琢磨して、“試練の夏”を乗り越えてほしいです。

 敗れたとはいえ、新潟は、よく組織化されたプレッシングサッカーで、観るものを驚かせてくれました。
 ボールホルダーに素早くプレスを掛けてパスミスを誘い、サイドからの速攻でゴールを狙う。
 球際での1対1を恐れない勇気と、並外れたスタミナがないと、このサッカーは成り立ちません。
 長い時間を掛けてチームを育ててきた柳下監督のサッカーが、ようやく花開いた印象です。

 次の対戦が楽しみなカードです。
 願わくば、サッカーをするのに適した時期に、思う存分、お互いのスタイルを出し合うのを観たいですね。

 選手の皆さん、スタジアムまで足を運んだサポーターの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 次節は3日後の日曜日、湘南ベルマーレとホーム・埼スタで対戦します。
 
 ベストのパフォーマンスとは程遠いものの、5試合ぶりに勝ち点3を獲得し、ようやく一息つけた浦和。
 そろそろ、夏には夏の「浦和スタイル」のサッカーを、ホームの大観衆の前で、見せつけてほしいところです。

 選手、スタッフ、サボが一丸となって、悲願の年間王者に向けて突き進んでいきましょう!

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【Jリーグ観戦記】『浦和レッズ vs ヴァンフォーレ甲府』(’15 2nd 第5節)

 7月29日の水曜日。立っているだけで汗が吹き出てくる、まるで、サウナにでも入ったかのような蒸し暑さの一日でした。

 この日、J1リーグ・2ndステージの第5節が各地で行なわれています。
 浦和レッズは、ナイトゲームでヴァンフォーレ甲府と、ホーム・埼玉スタジアム2002での対戦。

 浦和は、前節、名古屋グランパスとの接戦を落とし2連敗。
 長らく守ってきた、シーズン通算での勝ち点1位の座からも転落してしまいました。
 内容は悪くないけれど勝てない、そんな悪い流れを、ホームの大観衆の前で断ち切りたいところ。

 対する甲府は、前節、同じ昇格組の松本山雅FCに惜敗し、連勝を逃しています。
 監督交代後、持ち前の堅守が復活して上り調子です。油断は禁物ですね。

 浦和のスタメンは以下の通り。

 GK:西川 
 DF:岡本 那須 槙野 
 MF:関根 柏木 阿部 宇賀神 高木 武藤
 FW:興梠


 試合開始。浦和のシステムは、いつもの3−6−1。
 3バックは右から、岡本君、那須君、槙野君。ボランチは柏木君と阿部君のコンビ。
 ワイドは右に関根君、左に宇賀神君。シャドーは右に高木君、左に武藤君。1トップに興梠君。

 甲府の守備は、5人並ぶ最終ラインの上に4人の中盤が横一線に並びます。
 まず、しっかり引いてブロックを作って守る、典型的なリトリート・サッカー。
 攻撃は、1トップのバレー選手にロングボールを当てて、サイドに展開する速攻が中心。
 
 序盤、お互いにボールが足につかず、落ち着かない展開となります。
 
 16分の浦和、中央でパスを受けた高木君が右に切り込みながら、コースを空けて左足ミドルシュートを放ちます。
 少し遠目でしたが、強烈なボールがゴールを襲いますが、クロスバーを直撃。絶好の先制チャンスを逃します。

 このプレーを境に、浦和が持ち前のパスワークを発揮し始め、試合の主導権を握り始めます。
 長短のパスを織り交ぜ、ガチガチに固めた甲府ゴールに迫るシーンが多くなります。

 38分の浦和、甲府ゴール前、相手のヘディングでのクリアが小さくなったところを右サイド、岡本君が拾います。
 岡本君、ワンバウンドしたボールを胸トラップで落とし、そのまま左足でシュートを狙います。
 これを防ごうと、相手ディフェンダーがスライディングを仕掛け、岡本君はペナルティエリア内で吹き飛ばされます。

 このプレーに対してレフェリーは、足の裏を見せてタックルをしたと判断し、ファールの判定。
 素早くペナルティスポットを指し示し、浦和がペナルティキックを獲得します。

 キッカーは、キャプテンの阿部君。
 ゴールキーパーの動きを冷静に見て、右足で右ポスト際に沈めました。1-0、浦和が先制します。

 その後も、浦和がボールを支配して、甲府陣内に攻め込む展開が続きますが、追加点を奪うまでには至らす。

 1-0、浦和がリードして前半を折り返します。

 前半のシュート数は、浦和が4本、甲府が3本。
 浦和は、甲府のドン引きサッカーに苦しめられて、なかなかシュートを打たせてもらえませんでした。
 とはいえ、浦和の選手たちには想定内の状況だったのでしょう。
 慌てず騒がず、強引な攻めを控えて、試合をコントロールしていました。
 先制点が早い時間帯に入ったのは、ラッキーでしたね。

 後半も前半同様、我慢比べの展開となるでしょう。
 浦和は、相手を焦らすような試合運びを徹底すること。
 そして、相手が前掛かりにくるスキを突いて追加点を狙いたいですね。
 
 後半開始。
 前半の流れを引き継ぎ、浦和がボールを支配し、甲府を自陣に押し込む展開が続きます。
 何度もチャンスをつくり、決定機も何度かありましたが、得点には至りません。

 じりじりする展開が続き、時間が経過していきます。
 64分の浦和、スルーパスに反応した興梠君が最終ラインの裏に抜け出します。
 興梠君、ゴールキーパーと1対1になりシュートを放ちますが、好守に阻まれブロックされます。

 甲府が、そのプレーの直後、カウンターで反撃。
 65分の甲府、ゴールキーパーが弾いたボールが起点となります。
 ボールを受けた下田選手が自陣からロングフィード、左サイドに待ち構えていた伊東選手に通ります。
 伊東選手、スピードを生かしてゴール前中央にカットイン。
 最後は、マーカーの岡本君を振り切って、右足で狙いすましたグラウンダーのシュート。
 ボールは、必死に伸ばした西川君の左手をかすめて、ゴール左隅に飛び込みました。1−1、甲府が同点に追いつきます。

 同点に追いつかれた浦和は、弱り目にたたり目。
 岡本君がこのプレーで、右肩を痛めて負傷退場となります。
 浦和は、急きょ1枚目の選手交代のカードを切ります。

 67分、岡本拓也選手に代わって青木拓矢選手。
 青木君は、ボランチの一角に。
 阿部君は、一列下がって3バックのセンターへ。那須君は、右ストッパーへ。

 何が何でも点を奪いたい浦和は、攻撃的なカードを2枚立て続けに切ります。

 73分、柏木陽介選手に代わってズラタン選手。
 77分、興梠慎三選手に代わって梅崎司選手。

 ズラタンは、1トップに。梅崎君は、左シャドーに。
 武藤君は、一列下がってボランチの一角へ。

 浦和は、超攻撃的なオプションを使って、なりふり構わないパワープレー。
 失点のリスクを負って点を取りにいきます。

 アディショナルタイムは4分。

 90+1分の浦和、武藤君から梅崎君、ズラタン、槙野君とダイレクトで素早いパスがつながります。
 槙野君がダイレクト右足でシュートを打ちますが、相手ゴールキーパーが何とか触り、クロスバーの上に逃れます。

 攻め続ける浦和ですが、最後まで甲府の厚い壁を崩せず、そのままタイムアップ。
 1-1の引き分けに終わりました。


 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 “我慢比べ大会”となった真夏の夜の死闘は、どちらも譲らずドロー。勝ち点1を分けあいました。
 試合通じてのシュート数は、浦和は17本、甲府は11本。
 
 後半は、前半と打って変わって、オープンな打ち合いとなったことが、この数字からもわかります。
 甲府のチャンスは、ほぼカウンターからの攻撃のみ。
 前半リードして折り返した浦和としては、できるだけ長い時間、ラインを押し上げてコンパクトな陣形を保つことがポイントでした。
 その上で、相手に圧力をかけ続け、受けるカウンターの回数自体を減らしてリスク管理を徹底したかったところです。

 しかし、浦和の想定通りに試合は進んだのは、60分くらいまで。
 それ以降は、全体的に運動量が落ち、中盤でのプレスがかからない苦しい展開。
 結果、相手の狙いであるカウンター合戦に持ち込まれてしまいました。

 打ち合いになっても、相手以上にゴールを決めきることができれば、問題が表面化することもないのでしょう。
 しかし、ここ数試合を見る限り、状況は厳しいと言わざるをえません。
 
 2敗2分けと勝ち星がないここ4試合で、得点はわずかに「3」。
 この試合での得点は、ペナルティキックによるもの。
 さらに残りの2点は、どちらもクロスが相手に当って入った幸運な得点。
 意図した攻撃の中から、自分たちのシュートで奪った得点がまったくないのは問題です。

 暑さ、疲れ、相手の守備的な戦術・・・・
 原因を探せば、いくらでも出てきます。
 しかし、それらを割り引いても、今の決定力不足は酷すぎますね。
 厳しいですが、それが現在の浦和の実力なのでしょう。

 この地獄のような暑さの中でも、ボールを支配して攻め続けるサッカーを貫く。
 その揺るがない信念は素晴らしいもので、支持されるべきもの。

 しかし、サッカーは点を取り合うスボーツです。
 美しさや内容を競い合うものではありません。
 どんなに素晴らしいサッカーを展開しても、最後の部分、シュートを決めないことには勝つことはできません。
 点が取れないサッカー、勝てないサッカーは、賞賛されることもないし、人々の記憶に残ることもありません。

「サッカーは点を取るスボーツ」
 浦和の選手たちは、その原点に立ち返り、気持ちを引き締め直してほしいです。

 規律を守った美しいサッカーももちろん大事ですが、「自分が決めてやる!」という強引さもときには必要なのでは。
 甲府の選手たちがなりふり構わず、勝負にこだわる姿勢を前面に押し出していたので、余計に浦和の選手たちの“お行儀のよさ”目立った印象です。

 サッカーに限らず、勝負ごとは、最後はメンタルな部分で決まります。
 勝ち点への執念、得点への執念という面で、甲府の方が優っていたということ。
 ホームでの引き分けという、悔しすぎる結果は、妥当なものでした。
 
 選手の皆さん、スタジアムまで足を運んだサポーターの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 次節は2週間後の水曜日、アルビレックス新潟とアウェイで対戦します。
 この中断期間を有効に使って、再び、目の覚めるような「強い浦和」のサッカーを見せてほしいです。

 高い志を持てば、必ず高い壁にぶち当たります。
 今の浦和は、まさにそのような状況です。
 ここで逃げずに、乗り越えるかどうかで、浦和の将来が決まるといっても過言ではないでしょう。
 まさに正念場です。

 監督、選手は、いろいろ試行錯誤し、結果が出るまで挑戦し続ける。
 サポは、そんな選手たちを見守り続ける。
 例年以上に、忍耐力が問われる“勝負の夏”です。

 選手、スタッフ、サボが一丸となって、悲願の年間王者に向けて突き進んでいきましょう!
 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『名古屋グランパス vs 浦和レッズ』(’15 2nd 第4節)

 7月25日の土曜日。全国的に、朝からうだるような暑さの一日。

 この日、J1リーグ・2ndステージの第4節が各地で行なわれています。
 浦和レッズは、ナイトゲームで名古屋グランパスと、アウェイ・パロマ瑞穂スタジアムでの対戦。

 浦和は、前節、サンフレッチェ広島との接戦を落としました。
 開幕からの無敗記録は「19」でストップ。
 ただ、内容は決して悪くはないので、嫌な流れをこの名古屋の地で断ち切りたいところ。

 対する名古屋は、清水エスパルスを相手に、退場者を出しながらも追いついてドロー。
 貴重な勝ち点1を獲得しました。

 浦和のスタメンは以下の通り。

 GK:西川 
 DF:森脇 那須 槙野 
 MF:関根 柏木 阿部 宇賀神 高木 武藤
 FW:興梠


 試合開始。浦和のシステムは、いつもの3−6−1。
 3バックは右から、森脇君、那須君、槙野君。ボランチは柏木君と阿部君のコンビ。
 ワイドは右に関根君、左に宇賀神君。シャドーは右に高木君、左に武藤君。1トップに興梠君。

 名古屋の守備は3バック。高い位置を保ってコンパクトな中盤を形成します。
 攻撃はカウンターが中心。
 中盤でボールを奪った後、素早くサイドに展開し、1トップの川又選手に合わせます。
 
 立ち上がりから、アウェイの浦和がボールを支配し、優位に試合を進めます。
 中盤で名古屋を押し込む展開となります。
 
 19分の浦和、最終ラインからのロングフィードを受けた中央の高木君がダイレクトで左へ展開。
 パスを受けた柏木君が最終ラインを突破し、ゴールライン際から左足でクロスを送ります。

 しかし、名古屋もすぐに反撃。

 20分、永井選手がディフェンダーと競り合いながらも強引に左サイドを突破、最後は倒れ込みながら浮き球のクロスを送ります。
 逆サイド、フリーで待ち受けていた川又選手が頭で合わし、ヘディングシュートを難なく押し込みました。
 1−1、名古屋がすかさず同点に追いつきます。

 試合が振り出しに戻り、両チーム、「さあ、これから」と意気込んだ矢先でした。
 浦和に大きなトラブルが発生します。

 22分、名古屋の永井選手が最終ラインを突破し、ゴールキーパーと1対1となりかけ、それを後ろから止めようとした森脇君が引っ張って倒してしまいます。
 森脇君は、相手の決定機を妨害したということで、レッドカードの1発退場。

 浦和は、残り70分近くを相手より1人少ない人数で戦うことを余儀なくされます。

 32分の名古屋、浦和の最終ラインでのパスをカットした永井選手が、ダイレクトで右足ミドルシュートを放ちますが、右ポストの外にわずかに外れます。

 結局、1-1で同点のまま、前半を折り返します。

 前半のシュート数は、浦和が5本、名古屋が4本。
 早い時間に退場者を出して、どうなることかと思った浦和でしたが、選手たちは、冷静に対応してくれました。
 1人少ないことを感じさせないサッカーで、ほぼ互角の戦いを見せた浦和。
 選手交代のカードを使うことなく前半を乗り切ったことは、戦術的な面でも、体力的な面でも大きいですね。

 得点を奪うチャンスは必ず訪れます。
 それまで失点をせずに耐えること。
 相手のミス、カウンター、セットプレー、一瞬の勝機を逃さないようにしたいです。
 
 後半開始。
 立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛けるのは、1人少ない浦和の方。
 カウンターを中心に、効率的な攻撃で名古屋ゴールに迫りますが、得点を奪うには至りません。

 63分の名古屋、右サイドフリーでパスを受けた矢野選手がボールを持ち上がり、そのまま右足で強烈なグラウンダーのシュート放ちます。
 ボールは、左ポストに当ってゴールに吸い込まれました。1−2、名古屋が勝ち越しに成功します。

 64分の浦和、右サイドを突破した関根君が、深い位置からセンターリング。
 このボールに中央の武藤君が、右足ダイレクトで合わせますが、ボールはわずかにクロスバーの上を越えていきました。

 何とか追いつきたい浦和は、選手交代のカードを次々と切ります。

 72分、高木俊幸選手に代わってズラタン選手。
 72分、那須大亮選手に代わって梅崎司選手。
 76分、関根貴大選手に代わって橋本和選手。

 ズラタンは左シャドーへ。梅崎君は右シャドーへ。橋本君は左ワイドへ。
 阿部君が1列下がって最終ラインへ。武藤君が1列下がってボランチの一角へ。宇賀神君が左から右のワイドへ。

 失点のリスクを負い、攻撃的なオプションで得点を奪いにいく浦和。
 逃げ切りを図る名古屋は、ゴール前に人数をかけて固めます。

 89分の浦和、左サイドでボールを受けた橋本君が左足で絶妙なセンターリングを送ります。
 逆サイドの興梠君がフリーで右足ダイレクトで合わせますが、わずかに左ポストの外。

 アディショナルタイムは4分。
 前がかりに攻め続ける浦和でしたが、名古屋の堅陣を崩すことはできず、そのままタイムアップ。
 結局、1-2で名古屋の勝利に終わりました。


 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 真夏の夜に繰り広げられた消耗戦、ホームの名古屋が決定機を確実に決めて接戦を制しました。
 試合通じてのシュート数は、浦和は13本、名古屋は10本。
 この数字からもわかるように、1人少ない浦和の方が内容的には上回っていました。
 ただ、やはり、決めるべきところで決めないと、勝てないのがサッカーです。
 浦和にとっては、勝てる試合を落とした、残念な試合と言っていいでしょう。

 浦和は、1人少なくなってから、ボールポゼッションを落とし、完全にショートカウンター狙いにシフト。
 戦術がシンプルになり、狙いが明確になって、選手たちの意思統一が図られたおかげで、攻撃がよりスムーズに鋭くなりました。

 逆に1人多いはずの名古屋は、浦和の強力なカウンターを怖がって、腰が引けた状態となり、数的優位を活かせませんでした。
 浦和が最終ラインを下げたせいで、永井選手のスピードを活かした突破の威力も半減されました。

 浦和のカウンター攻撃が、威力を発揮したのは、1人減っても前線の人数を減らさなかったから。
 ミシャは、森脇君が退場になったとき、選手の補充をせず、2バックのまま戦うことを選択します。
 薄くなった最終ラインを中盤の選手がフォローする形で、守備を再構築しました。
 1トップでサイド攻撃中心の名古屋のシステムから、「最終ラインに3人は必要ない」との判断したのでしょう。
 ミシャの試合を見る目、観察眼を改めて感じさせる場面でした。

 今季の浦和は、開幕から攻撃陣の組み合わせは試合ごとに変わりましたが、守備陣に関しては、一貫して固定メンバーで戦ってきました。
 この日のような、試合途中での突然のトラブルに、慌てることなく対応できるのは、長い時間かけて積み重ねてきたミシャサッカーに対する共通理解の深さがあればこそ。

 浦和の守備陣、ゴールキーパーの西川君、最終ラインの森脇君、那須君、槙野君、ボランチの阿部君、柏木君。
 彼らへのミシャの信頼の大きさが改めて示されましたね。

 浦和にとっては、痛い連敗。
 内容のいい試合をしながらも勝ち切れない、苦しい状況が続いています。
 相手より目に見えて運動量が落ちているわけでも、集中が切れる場面が増えているわけでもありません。
 シュートチャンスも決定機もしっかり作ることができています。
 ただ、最も集中力が必要で、正確さが要求されるフィニッシュの精度が少し狂ってしまっています。
 やはり、暑さや疲労の影響なのでしょう。

 このコンディションの中、精密機械のようなミシャのサッカーを体現するのは、想像以上に厳しいようですね。
 しかし、この“勝負の夏”を乗り切らないことには、「最強」の証明である、年間最多勝ち点は見えてきません。

 浦和にとって、ここは踏ん張りどころです。
 今のサッカーのスタイルはしっかり維持しつつ、結果もしっかり残す。
 そんな“夏仕様”のミシャサッカーを見出してもらいたいです。
 そういう意味では、負けたことは残念ですが、10人でここまで戦えた今節は、大いに参考になりそうですね。

 選手の皆さん、スタジアムまで足を運んだサポーターの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 次節は3日後の水曜日、ヴァンフォーレ甲府とホーム・埼スタで対戦します。
 悪い流れは、ここで断ち切っておきたいところ。
 選手にとって地獄のような真夏の連戦。しっかりコンディションを整えて、乗り越えてほしいです。

 選手、スタッフ、サポが一丸となり、悲願の年間王者に向けて、突き進みましょう!
 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『浦和レッズ vs サンフレッチェ広島』(’15 2nd 第3節)

 7月19日の日曜日。朝から気温が上がり、厳しい暑さとなりました。
 梅雨も明けて、これからいよいよ夏本番です。

 この日、J1リーグ・2ndステージの第3節が各地で行なわれています。
 浦和レッズは、ナイトゲームでサンフレッチェ広島と、ホーム・埼玉スタジアム2002での対戦。

 浦和は、前節、モンテディオ山形との消耗戦をスコアレスのドローで切り抜けました。
 シーズン開幕から続く無敗記録も「19」まで伸びています。
 得意のホームでさらに1つ、勝利を積み重ねたいところ。

 対する広島は、前節、松本山雅FCに大量得点で完勝。
 2ndステージ唯一の連勝で首位と、勢いに乗っています。

 2ndステージの優勝、さらには、年間最多勝ち点の行方を左右する大一番。
 それにふさわしい熱戦を期待しましょう。

 浦和のスタメンは以下の通り。

 GK:西川 
 DF:森脇 永田 槙野 
 MF:関根 柏木 阿部 宇賀神 高木 武藤
 FW:興梠


 試合開始。浦和のシステムは、いつもの3−6−1。
 3バックは右から、森脇君、永田君、槙野君。ボランチは柏木君と阿部君のコンビ。
 ワイドは右に関根君、左に宇賀神君。シャドーは右に高木君、左に武藤君。1トップに興梠君。

 広島は、浦和と同じシステムを採用しています。
 両ワイドが最終ラインまで下がる5バックでの守備。

 攻撃時には、逆に両ワイドが最前線まで上がって5人が横一列に並びます。
 ボランチの1人が最終ラインに入る形の4バック。両ストッパーがサイドバックの役割をこなします。
 最終ラインの上にボランチを1人配置し、前線とのつなぎ役を務めます。
 
 立ち上がりから、両チームが最終ラインからテンポよくボールをつないで、攻め合う展開。
 
 23分の浦和、右サイドからペナルティエリア内に斜めに切れ込んだ高木君に浮き球のパスが通ります。
 高木君が胸トラップで抜け出したところで、後ろから足を掛けられて倒されます。
 レフェリーは、このプレーにファールの判定。
 浦和はペナルティキックを獲得します。

 キッカーは高木君。
 右足でゴール右隅を狙いますが、相手ゴールキーパーに読まれて弾かれます。
 リバウンドを槙野君がヘディングで押し込もうとしますが、これも左ポストの外。
 浦和は、絶好の先制のチャンスを逃します。

 このプレーをきっかけに、浦和が広島ゴールに迫るシーンが多くなります。

 35分の浦和、ゴール前中央、相手のクリアボールを拾った高木君が、ダイレクトで素早く右サイドへ展開。
 関根君がフリーでボールを受けて切れ込んで右足でクロス。
 このボールが、必死に戻った相手ディフェンダーの足に当って、そのままゴールネットを揺らします。1-0、浦和が先制です。

 先制点を奪った浦和ですが、攻撃の手を緩めず、次々と広島ゴールにシュートを浴びせます。
 しかし、広島も必死の守りでゴールは割らせません。

 45+2分の浦和、宇賀神君がループシュートを放ちます。
 しかし、必死に戻った相手ゴールキーパーが何とかクロスバーの上に逃れてゴールはなりません。

 そのまま1-0、浦和のリードで前半を折り返します。

 前半のシュート数は、浦和が11本、広島が4本。
 浦和が終始、押し気味に試合を進めた前半でした。
 同じシステムで戦う、ミラーゲーム。
 マッチアップする選手同士の1対1の攻防が、試合を大きく左右します。
 とくに、サイドでのポジションの引っ張り合いは激しく、見応えがありました。

 浦和は、前半同様、サイドでのポジション争いを制して、早々に追加点を奪って勝負を決めたいところ。

 後半開始。
 前半の勢いそのまま、浦和がボールを支配し、広島を自陣に押し込む展開。

 60分の浦和、カウンターから抜け出した武藤君が、ゴール前中央、ファールを受けフリーキックのチャンスを得ます。
 キッカーは柏木君。
 左足から放たれたボールは、ゴール右隅を鋭く狙いますが、相手ゴールキーパーが横っ飛びして弾き出します。

 その後も、立て続けに決定的なチャンスを得ますが、追加点は奪えず。

 流れを変えたい広島は、選手交代のカードを切ります。
 65分、佐藤寿人選手に代わって浅野拓磨選手。

 この采配がずばり的中します。

 67分の広島、カウンターからドウグラス選手が右サイドを持ち上がって絶妙なスルーパスを送ります。
 このパスに反応したのは、入ったばかりの浅野選手。
 裏に抜け出してゴールキーパーと1対1となり、最後は冷静に左足で流し込みました。1−1、広島が同点に追いつきます。

 追いつかれた浦和は、2枚の選手交代のカードを立て続けに切って反撃します。

 70分、高木俊幸選手に代わってズラタン選手。
 73分、永田充選手に代わって鈴木啓太選手。

 ズラタンは1トップに入ります。啓太はボランチの一角に入ります。
 阿部君が1列下がって3バックの中央へ。興梠君が1列下がって右のシャドーへ。

 84分の広島、最終ラインからビルドアップ、センターサークル付近でボールを受けた浅野選手が単騎でドリブル突破を仕掛けます。
 浦和ディフェンダーが浅野選手の突破を何とか止めますが、フォローした青山選手がこぼれ球をダイレクト右足でシュート。
 ボールはゴール右隅に飛び込みました。1−2、広島が逆転に成功します。

 点を取らなけばならない浦和は、最後の選手交代。
 86分、宇賀神友弥選手に代わって李忠成選手が入ります。

 88分過ぎ、浦和のサポからは大きな「We are Reds」の大合唱が湧き上がります。

 アディショナルタイムは4分。
 サポの後押しを受けた浦和は、最後の力を振り絞って広島ゴールへ迫ります。
 しかし、広島の体を張った守備は崩れません。

 90+2分、槙野君の左からのクロスにズラタンがヘディングで合わせるも、クロスバーの上を越えていきます。

 結局、1-2で広島の勝利に終わりました。


 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 両チームの気迫とプライドがぶつかり合った熱戦は、アウェイの広島が見事な逆転劇を演じて勝利しました。
 ゴールへ向かう意識が高く、最後まで攻め合った見応えのある攻防。
 年間優勝を争う両チームにふさわしい好ゲームでした。
 
 試合通じてのシュート数は、浦和は23本、広島は12本。
 この数字が示す通り、終始、試合の主導権を握ったのはホームの浦和でした。

 浦和は、得点シーン以外でも数多くの決定機を演出し、いつ追加点を奪ってもおかしくない状況でした。

 風向きが変わったのは、広島の浅野選手がピッチに投入されてから。
 スピードのある突破で、最終ラインの裏を突く動きを繰り返し、浦和の守備を混乱させました。

 勝敗を分けたのは、やはり決定力の差。
 決めるべきところで決めないと、最後に痛い目を見る。
 浦和にとっては、その教訓どおりの試合展開となってしまいました。

 両監督の采配をめぐる駆け引きも、見応えがありました。

 広島の森保監督は、「残り20分からが勝負」と考えていたのでしょう。
 後半、勢いを増した浦和の攻撃を耐えに耐え、最小失点で切り抜け、満を持して浅野選手を投入、流れを変えることに成功しました。

 一方のミシャは、チームの出来にかなり手応えを感じていたのでしょう。
 選手交代のタイミングが、いつもより遅くなりました。
 結果的には、広島が同点に追いついてから、慌てて交代カードを切る形になりました。

 浦和のこれまでの戦いぶりから、60分過ぎに運動量が急激に落ちることは、ある程度予測できていました。
 結果論になりますが、先手を取って前線にフレッシュな選手を投入し、広島が動く前に一気にケリをつける、「先手必勝」の選択もありましたね。

 至近の浦和の戦いをしっかり研究し、対策を怠らなかった広島。
 劣勢に立たされても、慌てずに勝負どころを冷静に見極めて、最善の手を打った森保監督の采配は素晴らしかったです。

 浦和は、開幕から続けてきた無敗記録が「19」でストップしました。
 残念ですが、記録はいつかは途切れるもの。
 次の試合から、今季最大の目標である年間チャンピオンに向けて、心機一転、頑張ってほしいです。

 敗れたとはいえ、この猛暑の中、これだけの内容の試合を見せることができたのは、大きな収穫です。
 選手たちも、かなり手応えを感じたのではないでしょうか。
 今後の戦いが楽しみですね。

 選手の皆さん、スタジアムまで足を運んだサポーターの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 この日の敗戦で、2ndステージの勝ち点差が、首位の広島と「5」に広がりました。
 それだけではなく、年間最多勝ち点の争いでも、広島に「2」差まで迫られています。
 ここからが正念場ですね。

 次節は来週の土曜日、名古屋グランパスとアウェイで対戦します。
 負けた次の試合こそ大事。連敗は避けなければなりません。

 真夏の連戦は、まだ続きます。選手たちは、しっかりコンディションを整えて、次なる戦いに備えてほしいです。

 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『モンテディオ山形 vs 浦和レッズ』(’15 2nd 第2節)

 7月15日の水曜日。
 この日、J1リーグ・2ndステージの第2節が各地で行なわれ、浦和レッズは、ナイトゲームでモンテディオ山形と、アウェイ・NDソフトスタジアム山形にて対戦しています。

 浦和は、前節、松本山雅FC相手に逃げ切り、2ndステージの初戦を勝利で飾りました。
 シーズン開幕から続く無敗記録は「19」。
 この試合でさらに1つ伸ばし、気分よく、浦和に戻りたいところ。

 対する山形は、前節、横浜・F・マリノスとのアウェイ戦で引き分け、貴重な勝ち点1を手にしました。
 この試合でも、持ち前の堅い守備で、勝ち点を奪おうと全力で向かってくるでしょう。
 気持ちで負けないようにしたいですね。

 浦和のスタメンは以下の通り。

 GK:西川 
 DF:森脇 那須 槙野 
 MF:関根 柏木 阿部 宇賀神 李 武藤
 FW:興梠


 試合開始。浦和のシステムは、いつもの3−6−1。
 3バックは右から、森脇君、那須君、槙野君。ボランチは柏木君と阿部君のコンビ。
 ワイドは右に関根君、左に宇賀神君。シャドーは右に李君、左に武藤君。1トップに興梠君。

 立ち上がりから、浦和が圧倒的にボールを支配します。
 何度も、山形陣内に攻め込みますが、雨でスリッピーなピッチと山形守備陣の激しい守備に苦しめられます。
 大事なところでパスミスを繰り返し、攻撃の起点となる前線へのクサビのパスが入らず、なかなか攻撃の形をつくれません。

 山形はフラットな3バック。中央を固めます。
 最終ラインの上には、3人のボランチが陣取ってスペースを埋める万全の守り。

 ボールを奪うと、キープ力のある前線のディエゴ選手にボールを預け、素早くサイドへ展開する速攻にすべてを賭けます。

 38分の浦和、相手のクリアボールを拾った森脇君が、強烈なミドルシュートを放ちます。
 しかし、ボールは相手ゴールキーパーが触って、クロスバーのわずか上へ。

 0−0のまま、前半を折り返します。

 前半のシュート数は、浦和が7本、山形が4本。
 お互いに決定機の少ない、静かな前半戦。
 ただ、ボールをめぐる局面での戦いは、激しかったです。
 浦和は、山形の気迫に押されたかのように、ミスを繰り返してしまいました。
 とくに、ビルドアップでのミスパスが多いのが気になります。
 山形に高い位置でパスカットされて、あわや、の場面が何度か見られました。

 後半も、集中力を切らしたほうが負けの神経戦が続くでしょう。
 チャンスは必ず訪れます。焦らず、冷静に試合を進めていきたいところ。

 後半開始。
 立ち上がりから、浦和が前半にも増して前がかりに攻め込みます。
 51分の浦和、コーナーキックの流れから、武藤君が中央やや左より、少し離れた位置から右足で強烈なミドルシュートを放ちます。
 しかし、ボールはクロスバーを叩き、惜しくもゴールならず。

 時間が経つにつれて、山形がボールへの出足で圧倒し、ペースを握り始めます。

 57分の山形、ゴール前中央、少し遠い位置でフリーキックを獲得。
 キッカーは宮阪選手。右足から放たれたボールはゴール左隅を襲います。
 ボールは枠をとらえましたが、西川君が横っ飛び、右手一本でかき出すビッグセーブ。チームを救います。

 流れを変えたい浦和は、2枚の選手交代のカードを切ります。

 59分、李忠成選手に代わって青木拓矢選手。
 68分、武藤雄樹選手に代わってズラタン選手。

 青木君はボランチの一角に入ります。ズラタンは1トップに入ります。
 柏木君が1列上がって右のシャドーへ。興梠君が1列下がって左のシャドーへ。

 浦和の前線中央のセットをシャッフルする荒療治を行ったものの、思ったほどの効果は得られません。
 打開策のないまま、時間だけが刻々と過ぎていきます。

 浦和は最後の選手交代。

 78分、関根貴大選手に代わって高木俊幸選手。
 高木君は、そのまま右のワイドに入ります。

 アディショナルタイムは3分。
 浦和は、最後の力を振り絞って山形ゴールへ迫ります。
 しかし、山形の体を張った守備は崩れません。

 90+2分、那須君が2枚目のイエローカードをもらって退場。これで万事休す。
 試合は結局、0-0、スコアレスでのドローに終わりました。


 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 両チーム、球際でぶつかり合った“接近戦”の殴り合いは、お互いに決め手を欠き、痛み分けに終わりました。
 試合通じてのシュート数は、両チームとも11本ずつ。決定機の数もほぼ互角。
 引き分けは、妥当な結果でしょう。
 ただ、持ち味を出して終始、試合のペースを握っていたのは、ホームの山形の方でした。

 山形の守備は、素晴らしかったですね。
 ボールホルダーに積極的に圧力をかけ、自由にプレーさせません。
 決定的な場面では、ファールもいとわずに、体をぶつけて水際でピンチを防ぎました。
 ゴールキーパーの山岸選手を中心とした鉄壁の守りは、崩れることはありませんでした。

 浦和の選手たちは、山形の荒っぽい守備に、かなり手を焼いていました。
 普段なら、厳しいプレスでもかいくぐってゴール前にボールを運べるのですが、この日はまったくダメ。
 前線へクサビのパスを出すことさえできない、苦しい状況に終始しました。

 浦和の選手たちの動きは、目に見えて悪かったです。
 前線の選手は動き出しが少なく、後方の選手は、パスの出しどころに困っていました。
 パスの精度自体も、信じられないくらい低かったです。

 浦和にとっては、勝ち点1を獲得したという以外、何もない試合。
 両チームの勝ち点獲得への執念の差が、プレーに出てしまった感じです。

 前線の起点をつくるためにズラタンを投入。
 そして、前線へのボールの運び役として青木君を投入。

 打てる手はすべて打ちましたが、焼け石に水でした。
 それくらい、全体の出来が悪かったということ。

 一人ひとりの運動量やパフォーマンスの低下はわずかです。
 しかし、それらが合わさると、全体として大きな差となって現れてしまいます。
 精密機械のような正確さと、それを動かし続ける運動量。
 その2つを高いレベルで要求されるミシャ・サッカーの難しさを改めて感じた一戦でした。

 浦和に課された宿題は、思っている以上に難問です。
 それでもめげることなく挑み続け、答えを探し出してほしいですね。

 スタジアムまで足を運んだサポーターの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 中3日、しかも高温多湿に雨も重なった最悪のコンディションの中での試合。
 しかも、松本から山形という長距離移動をこなしてのアウェイの2連戦。

 内容はともあれ、1勝1敗の勝ち点4で乗り切ったという結果は、十分に評価できるもの。
 無敗記録も続いていますし、前向きにとらえたいですね。

 次節は3日後の日曜日、強豪のサンフレッチェ広島とホーム・埼スタで対戦します。
 選手にとっては、体力的に厳しい戦いが続きますが、ホームに戻って、仕切り直し。
 しっかり休んで英気を養い、サポに“真夏仕様”の「強い浦和」を見せてほしいです。

 頑張れ!浦和レッズ!!

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【Jリーグ観戦記】『松本山雅FC vs 浦和レッズ』(’15 2nd 第1節)

 7月11日の土曜日。全国的に晴れ間が広がりました。
 照りつける太陽がまぶしく、真夏のような暑さを感じる一日。

 この日、J1リーグ・2ndステージの第1節が各地で行なわれ、浦和レッズは、ナイトゲームで松本山雅FCと、アウェイ・松本平広域公園総合球技場にて対戦しています。

 浦和は、1stステージを無敗で駆け抜け、見事、優勝を勝ち取りました。
 ステージが切り替わり、勝ち点がすべてリセットされて、横一線からのスタートです。
 新たな気持ちで、再び2ndステージの優勝、そして年間王者に向けて突き進みたいところ。

 対する松本は、1stステージの最終順位は15位、残留ライン上で折り返しました。
 ホームで浦和を倒して勢いをつけようと、なりふり構わずぶつかってくるでしょう。油断は禁物です。

 浦和のスタメンは以下の通り。

 GK:西川 
 DF:森脇 那須 槙野 
 MF:関根 柏木 阿部 宇賀神 梅崎 武藤
 FW:興梠


 試合開始。浦和のシステムは、いつもの3−6−1。
 3バックは右から、森脇君、那須君、槙野君。ボランチは柏木君と阿部君のコンビ。
 ワイドは右に関根君、左に宇賀神君。シャドーは右に梅崎君、左に武藤君。1トップに興梠君。

 松本は、浦和の最前線の5人にそれぞれマーカーを張り付かせ、さらに最後尾に1人を余らせる徹底したマン・ツー・マン守備。

 12分の浦和、興梠君がクサビとなって落としたボールを阿部君が相手ディフェンダーを引きつけ、右サイドを駆け上がる森脇君へパス。
 ゴールライン際からのマイナスのセンターリングに合わせたのは、ファーサイドの武藤君。
 武藤君、マークを振り切ってジャンプ。
 思い切り叩きつけたヘディングシュートは、ワンバウドしてゴールに飛び込みました。1-0、浦和が先制します。

 19分の松本、左サイドを突破し、ゴールライン際からセンターリング。
 ニアサイドに詰めた喜山選手がダイレクトで合わせますが、西川君が体を張ってブロック、ゴールを割らせません。

 ボールを圧倒的に支配して攻め続ける浦和。
 しかし、松本守備陣の奮闘もあり、なかなか決定機を作れません。
 
 1−0、浦和がリードして前半を折り返します。

 前半のシュート数は、浦和が3本、松本が2本。
 立ち上がりに幸先よく先取点を取った浦和でしたが、その後は尻すぼみの前半でした。
 浦和が、いくつかあった追加点のチャンスを生かせないうちに、松本の守備が慣れてきた感じですね。
 松本は、完全に引いてパスの受け手を徹底してマークし、浦和のパスワークを寸断する戦術。
 その分、後方からのパスの出し手である、ボランチの柏木君などへのマークは緩くなります。
 前半同様、後方から効果的なフィードが見込めるでしょう。
 あとは、前線の選手が、いかにマーカーを振り切ってフリーでボールを受けられるか。
 選手たちの奮起に期待しましょう。

 後半開始。
 52分の浦和、右サイド関根君が相手ボールを奪い、駆け上がる柏木君へパス。
 柏木君、森脇君とのワン・ツーで抜け出し、ゴールライン際、相手ディフェンダーに囲まれながらも粘って左足でセンターリング。
 このボールは相手ディフェンダーに弾かれますが、こぼれ球が興梠君の足元へ。
 興梠君、左足でワントラップ、シュートコースをこじ開けてから右足で強烈なシュート。
 見事、ゴールに突き刺しました。2−0、浦和が突き放します。

 浦和は、1人目の選手交代。
 60分、梅崎司選手に代わってズラタン選手。

 ズラタン選手は1トップに入ります。興梠君が1列下がって右のシャドーへ。

 このあたりから、両チームの中盤が間延びしてオープンな展開となります。
 お互いにカウンターを仕掛け、打ち合いとなります。

 62分の松本、右コーナーキックを得ます。
 ファーサイドの選手の折り返しが流れ、酒井選手がバウンドを合わせて右足ダイレクトで合わせてシュート。
 ゴールキーパーのニアを抜いたボールは、ネットを揺らしました。1−2、松本が追いすがります。

 試合の流れを取り戻したい浦和は、続けて選手交代のカードを切ります。

 79分、武藤雄樹選手に代わって青木拓矢選手。
 85分、興梠慎三選手に代わって李忠成選手。

 青木君は、ボランチの一角に入ります。柏木君が一列上がって左シャドーへ。
 李君は、そのまま右のシャドーに入ります。

 85分、左からのスローインを得た松本。
 ロングスローからヘディングでつなぎ、ゴール前の酒井選手が相手ディフェンダーを背負いながらトラップ、浮いたボールを自らオーバーヘッドのシュートを放ちます。
 ボールは、バーに弾かれてゴールならず。浦和は命拾いをします。

 アディショナルタイムは5分。
 ホームで負けるわけにはいかない松本が前がかりに攻め込みます。

 90+2分の松本、田中選手が強烈なミドルシュートを放ちます。
 ボールは枠をとらえますが、西川君がパンチングで弾き出して、ピンチを脱します。

 その後も、松本は前線に高い選手を揃えてボールを放り込むパワープレーを仕掛けて浦和ゴールに迫ります。
 しかし、浦和は体を張ってしのぎ切り、そのままタイムアップ。
 2−1で浦和の勝利に終わりました。


 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 お互いの勝負に対する執念がぶつかった熱戦は、J1先輩の浦和が意地をみせて押し切りました。
 試合通じてのシュート数は浦和9本に対して、松本は10本。
 決定機の数、内容においてもほぼ互角。
 浦和が決定力の差で、わずかに上回った際どい試合でした。

 浦和の前線は、松本の徹底したマンマークに苦しめられました。
 それを打開したのは、後方からのオーバーラップ。
 左右のストッパー、槙野君と森脇君。ボランチコンビの柏木君、阿部君。
 比較的自由な彼らが、代わる代わる前線に顔を出したことで、他の選手のマーカーをはがすことができました。

 浦和の2点は、それぞれ阿部君と柏木君が複数のディフェンダーを引きつけてからのパスが起点となって生まれました。
 マン・ツー・マン守備を崩すお手本のような2つの得点は、選手たちにミシャ・サッカーが浸透し、戦術的な意思疎通がなされている証拠です。
 選手たちには、自信になったのではないでしょうか。

 前半早い時間帯に先取点を取り、後半早々に追加点も取って、思い通りの展開に持ち込んだ浦和。
 にもかかわらず、その後、松本の猛反撃にあい、紙一重の勝負となってしまいました。

 浦和の選手たちは、明らかに暑さによって運動量が落ちていきましたね。
 一方の松本の選手たちは、変わらす、浦和のパス回しに圧力をかけ続けました。

 60分過ぎ位から、浦和の最終ラインが下がってオープンな展開となり、松本の狙いである、カウンター合戦に引き釣りこまれてしまいました。

 これまでの“必勝パターン”だった攻撃的カードの相次ぐ投入も、この日は空振り。
 効果的な打開策がないまま、試合が終わりました。

 日本の真夏の暑さをいかに乗り越えるか、浦和は、ミシャ・サッカーの永遠の課題をまたしてもつきつけられましたね。
 松本の選手たちの驚異的なスタミナを割り引いても、今後に不安が残る試合でした。

 幸い、浦和は1stステージで優勝し、年間王者を決めるチャンピオンシップ出場権をすでに得ています。
 2ndステージも結果にこだわるのはもちろんですが、リスクを負って試すことができるチャンスでもあります。
 色々、知恵をしぼって、“最適解”を探しだしてほしいところ。

 スタジアムまで足を運んだサポーターの皆さん、本当にお疲れ様でした。
 
 2ndステージも、幸先のいいスタートを切った浦和。
 次節はミッドウィークの水曜日、モンテディオ山形とアウェイで対戦。

 これから気温も上がり、ますます厳しいコンディションでの戦いが続きます。
 夏休みの連戦も始まり、運動量が生命線となる浦和にとって正念場。
 この試練を乗り切ったとき、さらに強い浦和が生まれます。
 選手・スタッフ・サポが一丸となって、次なる目標に向かって突き進みましょう!

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【Jリーグ観戦記】『浦和レッズ vs アルビレックス新潟』(’15 1st 第17節)

 6月27日の土曜日。関東は、昨日から降り続いていた雨は午前中に上がりましたが、曇りがちのすっきりしないお天気でした。この時期らしい、ジメジメした一日。
 この日、J1リーグ・1stステージの第17節が各地で行なわれ、浦和レッズは、ナイトゲームでアルビレックス新潟と、ホーム・埼玉スタジアム2002にて対戦しています。

 浦和は、前節、アウェイでヴィッセル神戸と対戦し、退場者を出しながらも粘り強く戦ってドロー。
 勝ち点1を加えたことで、1stステージの優勝を決めました。
 開幕からの不敗記録も途切れず、「16」まで伸びています。

 対する新潟は、前節、アウェイで湘南に快勝。
 残留争いの貴重な勝ち点3をプラスし、最下位からの脱出を果たしています。

 浦和のスタメンは以下の通り。

 GK:西川 
 DF:森脇 那須 槙野 
 MF:平川 柏木 阿部 関根 梅崎 武藤
 FW:興梠


 試合開始。浦和のシステムは、いつもの3−6−1。
 3バックは右から、森脇君、永田君、槙野君。ボランチは柏木君と阿部君のコンビ。
 ワイドは右に平川君、左に関根君。シャドーは右に梅崎君、左に武藤君。1トップに興梠君。

 新潟の最終ラインは3枚。両ウイングバックを含めた5人で、浦和の最前線の5人にほぼマンツーマンでつきます。
 ボールを奪うと、素早くサイドに展開、3トップの両翼が、浦和の守備の弱点である両ワイドの裏のスペースを鋭くえぐります。

 序盤は、アウェイの新潟のペース。
 浦和は、最終ラインに対して激しいチェイシングを仕掛けてくる新潟の守備に苦戦し、なかなかリズムに乗れません。
 
 15分の新潟、カウンターから右サイド田中選手が絶妙のスルーパスを放ちます。
 反応したラファエル・シルバ選手が抜け出してシュートを放ちます。
 しかし、浦和の守護神・西川君が判断良く飛び出し、ペナルティーエリア外で体を張ってブロック。事なきを得ます。

 21分の浦和、右サイドでボールを受けた梅崎君がペナルティエリア内に侵入します。
 梅崎君、右足で切り返し、マーカーを交わして左足でシュートを打とうとしますが、相手ディフェンダーに後ろから足を掛けられ倒されます。
 このプレーに対するレフェリーの判定はファール。浦和がペナルティキックを獲得します。

 ペナルティキックのキッカーは、興梠君。
 右足インサイドでゴール右隅にねじ込みました。1-0、浦和が先制します。

 梅崎君、ボックス内での相手ディフェンダーを翻弄する切れのある動き。見事でした。
 今季は、コンスタントに調子を維持していますね。
 大事なところで決める勝負強さ、それに、両ワイドにシャドー、どこでもこなせるユーティリティは、本当にチームを助けます。心強い限りです。

 先制して落ち着きを取り戻した浦和。
 徐々に本来の攻撃のリズムを取り戻します。

 35分の浦和、ゴール前中央、ポスト役となった武藤君の落としを阿部君が滑り込みながら強烈なミドルシュート。
 ボールはバーを直撃しますが、跳ね返ったボールが武藤君の前へ。
 武藤君、浮いたボールをそのまま右足ボレーで合わせてシュート。
 ボールはパーに当ってゴールマウスに飛び込みました。2-0、浦和が突き放します。

 ボランチの阿部君のオーバーラップが呼び込んだ得点。
 マンツーマンで守る相手の守備の穴をうまく突いてチャンスメイクしました。

 武藤君も、バーに当たった跳ね返りを冷静にコントロールしました。
 ノッている人の前には、チャンスボールが転がり込むもの。
 そのチャンスをしっかりものにした武藤君は、さすがです。

 その後も、ボール支配率に勝る浦和が主導権を握り、試合を優位に進めます。
 2−0、浦和がリードして前半を折り返します。

 前半のシュート数は、浦和が7本、新潟が6本。
 立ち上がりこそ、新潟の勢いに押されていた浦和でしたが、徐々にペースを取り戻しました。
 終わってみれば、しっかりチャンスをものにして2点をリード。
 実力差を考えれば、セーフティリードです。
 しかし、油断は禁物。
 前半同様、主導権を握りながら試合を進めて、早々に勝負を決定づける追加点を決めてしまいたいところ。

 後半開始。

 50分の浦和、武藤君からのスルーパスを受けた興梠君が抜け出し、右足でシュートを放ちます。
 ボールは左ボストに弾かれ、さらに右ポストを叩き、ピッチの中に戻ってきます。
 このボールにいち早く詰めたのは、武藤君でした。
 武藤君、滑り込みながら無人のゴールに押し込みました。3−0、決定的な追加点を奪います。

 気落ちする相手に、追い打ちをかける浦和。

 57分の浦和、中盤でボールを奪い、柏木君からゴール前にスルーパス。
 このパスに反応した興梠君が絶妙のトラップで抜け出し、ゴールキーパーと1対1になります。
 興梠君、冷静にゴール左隅に流し込みました。4−0、浦和がダメ押しのゴールを奪います。

 柏木君と興梠君、息の合った見事なホットラインからの得点でした。
 カウンターの起点となったのは、阿部君が中盤で相手ボールを奪ったプレー。

 浦和の中盤を司るボランチコンビ、阿部君と柏木君。
 この試合では、いつにも増して存在感を見せつけます。

 4点差をつけて、ほぼ試合を決定づけた浦和。
 余裕をもって1人目の選手交代を行います。

 59分、平川忠亮選手に代わってズラタン選手。

 ズラタンは、1トップへ入ります。
 興梠君が右シャドーに、梅崎君が左ワイドに、関根君が右のワイドに、それぞれポジションを移します。

 68分の新潟、ペナルティエリア内でボールを受けた選手が、浦和ディフェンダーに引っ張られて倒されます。
 微妙なプレーでしたが、レフェリーの判定はファール。新潟にペナルティキックが与えられます。
 キッカーは、ラファエル・シルバ選手。
 ゴールキーパーの動きを最後まで見て、冷静にゴール右隅に蹴りこみました。1−4、新潟がようやく一矢を報います。

 浦和は2人目の選手交代。
 72分、武藤雄樹選手に代わって高木俊幸選手。
 高木君は、そのまま左ワイドへ。

 77分の浦和、新潟陣深く、右サイドでファールを受け、フリーキックのチャンスを得ます。
 キッカーは柏木君。
 左足から放たれたボールは、ニアサイドにフリーで飛び込んだ那須君の頭にドンピシャリ。
 那須君、強烈なヘディングシュートを叩き込み、ゴールネットに突き刺しました。5−1、浦和が決定的な5点目を奪います。

 81分の新潟、左からのセンターリングにファーサイドの指宿選手が右足ボレーで合わせます。ボールはゴール右隅に吸い込まれました。5−2、新潟が追いすがります。

 浦和は最後の選手交代。
 82分、興梠慎三選手に代わって李忠成選手。
 李君は、そのまま右シャドーのポジションへ。

 アディショナルタイムは4分。
 浦和は、運動量の落ちた新潟の攻撃をいなしながら、カウンターでチャンスをうかがう安全運転で逃げ切りを図ります。
 結局、試合はこのままタイムアップ。5−2で浦和の勝利に終わりました。


 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 リーグ首位のチームと、降格圏内に沈むチーム。
 現時点での実力の差、勢いの差がそのまま現れた試合でした。

 浦和は、序盤の新潟の攻勢をしのいで組み止めると、その後は、じわりじわりと圧力をかけての寄り切りでの勝利。
 まさに、“横綱相撲”といえる試合。浦和の強さが際立った一戦でした。

 新潟の守備がマンツーマンに近い形だったので、マッチアップする選手がはっきりしていました。
 局面、局面の1対1において個々の能力の高さを生かし、先手を取れたこと。
 それが浦和が試合を優位に進めた大きなポイントでした。

 30分を過ぎたあたりから、新潟の運動量がガクッと落ち、中盤で自由に組立てられるようになりました。
 ボランチの二人、阿部君と柏木君が高めのポジションをとれたことが大きかったです。
 彼らのオーバーラップが攻撃に厚みを加えましたね。
 
 普段、攻撃時には最終ラインに位置することが多い阿部君。
 彼が最前線まで顔を出すと、マンマークで守る新潟守備陣は対応しきれませんでした。

 最終ラインと前線のつなぎ役を務める柏木君も、縦横無尽の活躍。
 長短のパスを織り交ぜて、浦和の攻撃のリズムをつくり出しました。
 時おり見せたスルーパスの切れ味も光りました。

 柏木君が本格的にボランチにコンバートされたのは今季から。
 シーズン序盤は、攻撃陣に新加入の選手が多かったこともあり、意思の疎通が思うようにいかない場面が多かったです。
 しかし、数多くの試合をこなしたことで、徐々にフィットしてきましたね。
 今では、すっかり浦和の攻撃を指揮する“マエストロ”として、中盤の底に君臨しています。

 11節のベガルタ仙台戦以降、大量得点の試合が増えたのは、阿部・柏木のボランチコンビの熟成度が増したことも、大きな要因の一つでしょう。
 シーズン後半に向けて、ますます期待が持てますね。

 スタジアムまで足を運んだサポーターの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 1stステージを無敗で戦い終え、見事に優勝を果たした浦和。
 12勝5分。積み上げた勝ち点はじつに「41」。
 ステージ中盤から独走態勢に入り、最終的に2位に勝ち点差「6」の大差をつけてのゴール。
 とくにホーム・埼スタでは、9戦9勝と驚異的な強さを誇りました。

 ホームで勝ち、アウェイで確実に勝ち点を積み重ねる。
 理想とする戦い方が1stステージを通してやり切ることができました。
 
 次節は、2ndステージの開幕戦、再来週末(土曜日)に松本山雅FCとアウェイで対戦します。
 また、全チームが横一線からのスタートです。
 1stステージで優勝したこともあり、モチベーションを保ちにくい部分はあるでしょう。
 しかし、やるからには、狙うは2ndステージも制覇しての完全優勝です。
 連続無敗記録も、Jリーグの記録に迫っています。
 こちらも更新して、「最強・浦和」を高々と宣言したいですね。

 選手・スタッフ・サポが一丸となって、次なる目標に向かって突き進みましょう!
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【Jリーグ観戦記】『ヴィッセル神戸 vs 浦和レッズ』(’15 1st 第16節)

 6月20日の土曜日。全国的に梅雨の晴れ間が広がり、日差しが爽やかな過ごしやすい一日となりました。
 この日、J1リーグ・1stステージの第16節が各地で行なわれ、浦和レッズは、デーゲームでヴィッセル神戸と、アウェイ・ノエビアスタジアム神戸にて対戦しています。

 浦和は、前節、ホームで清水エスパルスと対戦し、苦しみながらも勝利を収めました。
 開幕から続いている不敗記録は「15」。首位を独走しています。

 対する神戸は、前節、ガンバ大阪相手に決め手を欠いてスコアレスドロー。
 現在の順位は12位、ホームで浦和を叩き、巻き返しを図りたいところ。

 浦和は、この試合、引き分け以上で文句なしの1stステージ優勝となります。
 “鬼門”といわれる神戸の地で、決めることができるか。注目しましょう。

 浦和のスタメンは以下の通り。

 GK:西川 
 DF:森脇 那須 槙野 
 MF:関根 柏木 阿部 宇賀神 梅崎 武藤
 FW:興梠


 試合開始。浦和のシステムは、いつもの3−6−1。
 3バックは右から、森脇君、永田君、槙野君。ボランチは柏木君と阿部君のコンビ。
 ワイドは右に関根君、左に宇賀神君。シャドーは右に梅崎君、左に武藤君。1トップに興梠君。

 神戸は、フラットな3バック。
 守備のときには、両ウイングバックが戻って5バックとなり、浦和の前線の5人にマンツーマン気味につきます。
 ボールを奪ってからは、素早くサイドに展開して、決定力のある2トップに合わせてきます。

 両チーム、相手の高いディフェンスラインの裏を狙おうと、速攻を仕掛け合います。
 一瞬も気を抜くことができない緊迫した展開が続きます。

 27分の浦和、自陣で相手ボールを奪った槙野君がドリブルで突進、相手を引きつけて左サイドに待ち構えていた武藤君にパス。
 武藤君、ゴール前を確認し、グラウンダーのセンターリングを送ります。
 中央の興梠君がスルーしてファーサイドに抜けたボールに詰めていたのは梅崎君。
 梅崎君、スライディングしながら右足に当てたボールは左ポストを叩いて、そのままゴールマウスに吸い込まれました。1-0、浦和が先制です。

 浦和らしい、ピッチを広く使った、複数の選手が絡んでの攻撃でした。

 武藤君のパスは、おそらく興梠君を狙ったものでした。
 梅崎君はファーサイドにボールがこぼれてくることを予想して、しっかり詰めていましたね。
 シャドーのお手本のような動きからの見事な得点でした。

 興梠君は、おそらくパスを受けた時、後ろの梅崎君の動きは見えていなかったと思います。
 しかし、自分がつくったファーサイドのスペースに誰かが飛び込んでくれると信じて、スルーを選択したのでしょう。
 興梠君の頭脳的なファインプレーでした。

 リードを許した神戸も、すぐに反撃します。

 32分の神戸、小川選手がペドロジュニオール選手とのワンツーで中央突破し、右足で強烈なシュートを放ちます。
 しかし、バーに阻まれて得点ならず。

 38分の神戸、右からのコーナーキック。
 増川選手が強烈なヘディングシュートを放ちますが、これも右ポストを叩いてゴールならず。

 1−0、浦和がリードして前半を折り返します。

 前半のシュート数は、浦和が8本、神戸が4本。
 浦和は、スコア、シュート数こそ神戸を上回りましたが、互角といえる内容でした。
 むしろ、決定機の数では、神戸が上回っていましたね。

 同じようなシステムで戦う両チームですから、マッチアップする相手がはっきり決まっています。
 局面での1対1で優位に立ち、相手のディフェンスラインを押し下げ、主導権を握りたいですね。
 気持ちで守りに入らずに、追加点を奪って勝負を決めてしまいたいところです

 後半開始。

 前半同様、中盤でボールを奪って速攻を仕掛け合う展開。
 リードをしている浦和は、若干、重心を後ろにおいて、カウンターに狙いを絞っています。
 逆に神戸は、前半にも増して、アグレッシブに前から圧力を掛けてきます。

 71分、浦和は選手交代のカードを2枚同時に切ります。

 梅崎司選手に代わってズラタン選手。
 柏木陽介選手に代わって青木拓矢選手。

 ズラタンは、1トップへ。青木君は、ボランチの一角へ。
 興梠君が一列下がって、右のシャドーへ。

 盤石な“勝ちパターン”に持ち込んだ浦和に、まさかのトラブル発生。
 
 75分、宇賀神君が2枚目のイエローカードを受けて退場となり、浦和は残り時間を10人で戦うことを強いられます。

 ミシャは、すかさず最後の選手交代カードを使ってこのトラブルに対応。
 77分、興梠慎三選手に代わって橋本和選手を投入、宇賀神君の抜けた左サイドの穴を埋めます。

 一人多くなって力づいた神戸は、息を吹き返します。

 84分の神戸、左サイドを突破した相馬選手がゴール前に左足でクロスを送ります。
 このボールに合わせたのが、中央の渡邉選手。
 渡邉選手、ドンピシャのタイミングでジャンプし、強烈なヘディングシュート。
 ボールは、ゴールネットに突き刺さりました。1−1、神戸が同点に追いつきます。

 助走をつける空間もなく、ほとんどその場でのジャンプからのヘディングシュート。
 渡邉選手の身体能力の高さを改めて思い知らされたゴールでした。

 アディショナルタイムは6分。
 追いついたホームの神戸が逆転を狙って前掛かりに、浦和ゴールに迫ります。
 防戦一方の浦和。

 ここで、スタジアムの浦和サポから「We are REDs」の大合唱が鳴り響きます。
 さらに、「Pride of URAWA」のロングコール。
 サポの歌声が、体を張ってゴール前を固める浦和の選手たちを強烈に鼓舞します。

 試合はこのままタイムアップ。スコアは動かず、結局、1−1の引き分けに終わりました。


 ☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 似たようなシステムの両チームによる、ミラーゲームは、お互いに決めてを欠いてドロー。
 浦和は、前半にリードを奪い、その後も試合をしっかりコントロールしていました。
 しかし、一つのプレーによって計算が狂って失点を許し、勝ち点2を失う結果となりました。

 浦和は、細かく素早いパスワーク中心。
 神戸は、個人の高い個人技を活かした突破が中心。
 特長こそ違いますが、相手の高いディフェンスラインの裏って速攻を仕掛け合う、スリリングな展開。

 特に、浦和の右サイド(神戸の左サイド)をめぐる攻防は、見応えがありましたね。
 関根君と安田選手、度々見られたワンオンワンは、意地と意地とのぶつかり合い。
 まさに1対1の真剣勝負の醍醐味を味わうことができました。

 関根君は、安田選手に突破に振り切られることが何度かありましたが、粘り強く対応しました。
 一方、攻撃面ではほとんど見せ場をつくることができず。
 いつもより、守備に意識の重点を置いたプレーぶりという印象でした。

 浦和の失点は、その右サイドから。
 安田選手に代わって投入された相馬選手のアシストからの渡邉選手のヘディング。
 関根君は、安田選手とのマッチアップで精神的にも、肉体的にもギリギリだったのでしょう。
 ベテランの相馬選手にうまくあしらわれて、クロスを上げられてしまいました。

 守備面でのスキル向上と、どんな状況でも90分耐え切れるスタミナ作りは、今後の課題です。
 これから試合を通じて身につけて、もう一段上の選手になってほしいです。

 もし、宇賀神君の退場がなければ、浦和としても何らかの手を打てたでしょうが、後の祭りです。
 それよりも、浦和に生まれたわずかなほころびを見逃さなかったネルシーニョ采配を褒めるべきなのかもしれません。

 今節は引き分けには終わりましたが、最終節を残して浦和の1stステージ優勝が決まりました。
 第16節終了時点で、11勝5分の勝ち点「38」。
 開幕から16戦無敗、2位に勝ち点差5の大差をつけての優勝。
 誰も文句のつけようのない圧倒的な成績ですね。

 昨季、終盤での失速でリーグ優勝を逃した悔しさが生んだタイトルといってもいいでしょう。
 ミシャが監督に就任して4年目、ようやくその成果が結果として実を結びました。
 選手の皆さん、スタッフの皆さん、本当におめでとうございます。

 浦和にとっては、07年にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で優勝して以来、本当に久しぶりのタイトルです。
 このタイトルをきっかけに、「常勝軍団」への道を歩んでほしいですね。

 ただ、今季の最終目標は、あくまで年間王者になることです。
 シーズンを通して最多勝ち点を獲得し、そのままチャンピオンシップでも勝利する。
 そして、名実ともに「最強チーム」であることを証明するまで、長い戦いは続きます。

 1stステージ優勝は、あくまで通過点に過ぎません。
 お祝い気分は、この日だけ。翌日からは、次のステップに向けて、また一戦一戦集中して戦っていきたいですね。

 スタジアムまで足を運んだサポーターの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 次節は、来週末(土曜日)にアルビレックス新潟とホーム・埼スタで対戦します。
 1stステージ優勝を引っ提げての凱旋試合。下手な試合はできません。
 しっかり勝って、1stステージを締めくくりたいですね。

 選手・スタッフ・サポが一丸となって、次なる目標に向かって突き進みましょう!
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ヨッシィー☆

Author:ヨッシィー☆
鉄鋼関係のエンジニアです。

浦和で生まれ、浦和で育った、浦和レッズ・サポ。

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